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Interstage Navigator ServerV9.6.0 管理者ガイド(辞書管理ツール編)(Standard Edition用)
FUJITSU Software

9.2 別サーバの辞書の複写

以下の図に示されるように、運用中のサーバの辞書情報(ServerA内に存在するGroupAの辞書)を、別サーバに複写することが可能です。
本機能は、すでに運用中の辞書の環境をDBMS環境と合わせて別サーバに移行する(より高スペックなPCへの資産移行など)ことを想定して提供する機能です。

複写元と複写先のサーバでは、辞書以外のユーザDBの資源(Navigatorで利用しようとするユーザテーブルや、参照用データベースアクセスのための環境)は、データベース名を除き同じにしてください。
ユーザDBの資源とは、以下のものを示します。

別サーバの辞書の複写の例

操作の流れ

1.ServerAのGroupA(複写元)辞書の退避を行います。

Navigator辞書管理ツールの退避機能を使います。

2.ServerAのGroupAの退避情報をServerBのGroupAの退避情報格納先ディレクトリに複写します。

複写元と複写先のディレクトリ構成は同じである必要があります。
OSの複写機能を使います。UNIXの場合は、ftpコマンドなどを使います。
複写されたディレクトリ、およびファイルに対して、ServerBのGroupAの管理者が読み込み権限、および書き込み権限を設定してください。

3.ServerBのGroupA(複写先)で、手順2で複写した情報を指定して、辞書の復元を行います。

Navigator辞書管理ツールの復元機能を使います。

注意

  • 退避情報の複写で、複写元サーバと複写先サーバとで文字コードに違いがある場合は、複写先の文字コードに合わせて退避情報をコード変換する必要があります。なお、広報メッセージの文字コードは変換されないので、複写元サーバと複写先サーバで文字コードが異なる場合、辞書の退避を行う前にすべての広報メッセージを削除してください。

  • 複写元がローカル構成であり、複写先がリモート構成の場合においても退避情報を複写することが可能です。

  • サーバ間で辞書複写を行った場合の注意事項

    9.4 辞書を複写する時の注意事項”を参照してください。

  • 複写元と複写先とでデータベース名(Oracleの場合はORACLE_SID、またはRN_ORACLE_DBの値、Symfowareの場合はRDB2DBの値、SQL Serverの場合はRN_MSSQLSERVER_DBの値、Postgresの場合はRN_POSTGRES_DBの値)が異なる場合

    「データベース名の変換を行う」をチェックします。