ここでは、以下の値を使用して説明します。
値 | 説明 |
---|---|
$INS_DIR | ETERNUS SF Managerのインストール時の「プログラムディレクトリ」 |
$ENV_DIR | ETERNUS SF Managerのインストール時の「環境設定ディレクトリ」 |
以下の手順で、旧バージョンレベルの設定を確認・変更してください。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (1/2)」を、DVDドライブに挿入します。
セカンダリノードで、以下のバッチを実行して、出力されるメッセージを確認します。
<DVDドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfccm_vlup_first.bat
以下のメッセージが出力された場合は、アップグレードインストールのために設定が変更されています。設定を反映するために、作業を行ったセカンダリノードを再起動してください。セカンダリノードの再起動が完了したあと、次の手順へ進んでください。
[Info] Configuration check and change succeeded. You must restart your system before the installation.
以下のメッセージが出力された場合は、既存設定のままアップグレードインストール可能です。次の手順へ進んでください。
[Info] Configuration check succeeded.
プライマリノードで、以下のバッチを実行して、出力されるメッセージを確認します。
<DVDドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfccm_vlup_first.bat
以下のメッセージが出力された場合は、アップグレードインストールのために設定が変更されています。設定を反映するために、作業を行ったプライマリノードを再起動してください。プライマリノードの再起動が完了したあと、次項の作業を実施してください。
[Info] Configuration check and change succeeded. You must restart your system before the installation.
以下のメッセージが出力された場合は、既存設定のままアップグレードインストール可能です。次項の作業を実施してください。
[Info] Configuration check succeeded.
以下の情報は自動で退避されません。旧バージョンレベルの以下の情報を、手動で退避してください。
性能監視
旧バージョンレベルで性能監視を実施していた場合は、旧バージョンレベルのWebコンソールにおいて性能監視に関する以下の情報を参照して、旧バージョンレベルの設定内容を記録してください。
性能情報を取得する間隔(秒)
性能監視対象(ETERNUS ディスクアレイの場合だけ。最小 LUN_V、最大 LUN_V)
VMware vCenter Serverの構成情報
旧バージョンレベルでVMware vCenter Serverを登録していた場合は、以下の手順で旧バージョンレベルの設定情報を記録してください。
Webコンソールにログインします。
グローバルナビゲーションタブの「サーバ」をクリックします。
カテゴリーペインで、「関係管理」をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、関係管理に関する項目に切り替わります。
カテゴリーペインで、[End to Endビュー (VMware)]をクリックします。
VMwareのEnd to Endビューの一覧が、メインペインに表示されます。
メインペインに表示されたVMware vCenter ServerのIPアドレスおよびポート番号を記録します。
Hyper-Vホストの構成情報
旧バージョンレベルでHyper-Vホストを登録していた場合は、以下の手順で旧バージョンレベルの設定情報を記録してください。
Webコンソールにログインします。
グローバルナビゲーションタブの「サーバ」をクリックします。
カテゴリーペインで、「関係管理」をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、関係管理に関する項目に切り替わります。
カテゴリーペインで、[End to Endビュー (Hyper-V)]をクリックします。
メインペインに表示されたサーバのうち、「Hyper-Vホストとして登録」欄が"Registered"になっているサーバのIPアドレスを記録します。
Brocade seriesに対するリモート通報機能(REMCS)の設定
旧バージョンレベルでBrocade seriesのリモート通報機能(REMCS)を利用していた場合は、以下の定義ファイルを任意の場所に退避してください。
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\eventmail\remcs\remcsmail.conf
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\eventmail\remcs\remcsproduct.conf
ポイント
アップグレードインストール中に異常が発生すると、アップグレードインストール前の状態に戻すこと(ロールバック)ができません。このため、アップグレードインストール前の状態に戻す場合は、システムをバックアップすることを推奨します。
アップグレードインストール中に異常が発生し、アップグレードインストール前の状態に戻す場合は、バックアップからシステムを復元(リストア)してください。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
セカンダリノードで、ETERNUS SF Managerのサービスが停止していることを確認します。
サービスが停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。
ETERNUS VASA ProviderまたはETERNUS Information Providerを使用している場合は、セカンダリノードで、ETERNUS Information Providerサービスが停止していることを確認します。
サービスが停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS Information Providerが属する業務を停止します。
プライマリノードで、ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。
ただし、ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。
ETERNUS VASA ProviderまたはETERNUS Information Providerを使用している場合は、プライマリノードで、ETERNUS Information Providerサービスを停止します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS Information Providerが属する業務を停止します。
ただし、ETERNUS Information Providerの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。
クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、以下の手順を実施します。
対象業務のセカンダリノードで、管理対象サーバ業務が停止していることを確認します。
管理対象サーバ業務が停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を停止します。
管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務のセカンダリノードで本手順を実施します。
対象業務のプライマリノードで、管理対象サーバ業務を停止します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を停止します。
ただし、管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクはオンラインにします。
管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務のプライマリノードで本手順を実施します。
以下の手順を実施して、すべてのノードのローカル業務サービスを停止します。
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択し、サービス画面を表示します。
「AdvancedCopy Manager COM Service」を選択し、[停止]ボタンをクリックします。
プライマリノードで、旧バージョンレベルのStorage Cruiserマネージャー運用環境をバックアップします。
バックアップに必要な容量は、「A.7 旧バージョンレベルのバックアップに必要な容量」を参照してください。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。すでにAdministrator権限を持つユーザーでログオンしている場合、本手順は不要です。
本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (1/2)」を、DVDドライブに挿入します。
以下のバッチを実行して、旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定してください。tmpDir には、性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定してください。性能管理機能を使用していない場合、tmpDir の指定は不要です。
<DVDドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpreinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -primary
バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
性能管理機能に関するファイルは、旧バージョンレベルの製品がインストールされているドライブと同じ論理ドライブに退避してください。異なる論理ドライブに退避する場合、退避および復元に時間がかかることがあります。
DVD媒体を装置から取り出します。
プライマリノードで作業をするために、DVD媒体を装置から取り出してください。
プライマリノードで、ディスクの空き容量の確認をします。
アップグレードインストールを行うサーバのディスクに、アップグレードインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
アップグレードインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、本バージョンレベルの『導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
旧バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
プライマリノードで、排他ソフトウェアのアンインストールを実施します。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムに対する排他ソフトウェアの、インストール状況を確認してください。インストールされている場合は、排他ソフトウェアのマニュアルを参照して、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。
参照
排他ソフトウェアは、本バージョンレベルの『導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
プライマリノードで、データベース領域の見積りを実施します。
本バージョンレベルのStorage Cruiserマネージャーの運用には、データベース領域が必要です。
アップグレードインストールを行う前に、データベース領域を見積ってください。
参照
詳細は、本バージョンレベルの『導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」にある「インストール前の作業」を参照してください。
セカンダリノードで、旧バージョンレベルのStorage Cruiserマネージャー運用環境をバックアップします。
バックアップに必要な容量は、10MBです。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。すでにAdministrator権限を持つユーザーでログオンしている場合、本手順は不要です。
本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (1/2)」を、DVDドライブに挿入します。
ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをマウントします。
プライマリノードでマウント済みの場合は、アンマウントしてから、セカンダリノードでマウントします。
以下のバッチを実行して、旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定してください。tmpDir には、性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定してください。性能管理機能を使用していない場合、tmpDir の指定は不要です。
<DVDドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpreinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -secondary
バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
性能管理機能に関するファイルは、旧バージョンレベルの製品がインストールされているドライブと同じ論理ドライブに退避してください。異なる論理ドライブに退避する場合、退避および復元に時間がかかることがあります。
ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをアンマウントします。
プライマリノードの作業で必要な場合は、プライマリノードでマウントします。
DVD媒体を装置から取り出します。
プライマリノードで作業をするために、DVD媒体を装置から取り出してください。
セカンダリノードで、ディスクの空き容量の確認をします。
アップグレードインストールを行うサーバのディスクに、アップグレードインストールに必要な容量が空いているかを確認してください。
アップグレードインストールに必要な空き容量は、「本バージョンレベルに必要な空き容量」から「旧バージョンレベルに必要な空き容量」を引いた値です。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、本バージョンレベルの『導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
旧バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムをインストールするのに必要な空き容量です。
必要な空き容量は、該当する旧バージョンレベルの『導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
セカンダリノードで、排他ソフトウェアのアンインストールを実施します。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerプログラムに対する排他ソフトウェアの、インストール状況を確認してください。インストールされている場合は、排他ソフトウェアのマニュアルを参照して、排他ソフトウェアをアンインストールしてください。
参照
排他ソフトウェアは、本バージョンレベルの『導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」を参照してください。
クラスタのアンセットアップを実施します。
該当する旧バージョンレベルの『クラスタ適用ガイド』の「運用管理サーバ業務のクラスタ環境削除」にある「ETERNUS SF Managerのアンインストール」を参照し、サービスリソース、クラスタリソース、および不要な資源を削除してください。
注意
ETERNUS SF Managerプログラムは、アンインストールしないでください。
各ノードのETERNUS SF Managerインストールディレクトリを削除しないでください。
管理対象サーバ業務が共存している場合、管理対象サーバ業務の設定は解除しないでください。
「C.1 Express/Storage Cruiser/AdvancedCopy Manager 15.xのマネージャー機能のアップグレードインストール手順(Windows版)」を参照して、アップグレードインストールを実施してください。
参考
アップグレードインストールが異常終了した場合は、異常の原因を取り除いたあと、以下の手順で復旧してください。
本バージョンレベルをインストールしてください。
インストールが正常終了したら、「4.1.2.5 アップグレードインストール手順(セカンダリノード)」から継続してください。
セカンダリノードでアップグレードインストールを実施してください。
アップグレード手順はプライマリノードと同じです。「4.1.2.4 アップグレードインストール手順(プライマリノード)」を参照してください。
参考
アップグレードインストールが異常終了した場合は、異常の原因を取り除いたあと、以下の手順で復旧してください。
本バージョンレベルをインストールしてください。
インストールが正常終了したら、下記に示す作業から継続してください。
プライマリノードとセカンダリノードでアップグレードインストールを実施したあとは、クラスタのセットアップを実施します。クラスタのセットアップの詳細は、本バージョンレベルの『クラスタ適用ガイド』の「運用管理サーバ業務のカスタマイズの準備」および「運用管理サーバ業務のカスタマイズ」を参照してください。
プライマリノードで以下の作業を実施してください。
ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。
ただし、ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。
旧バージョンレベルのStorage Cruiserマネージャー運用環境をリストアします。
なお、手順aと手順bがすでに実施されている場合は、手順cから実施してください。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (1/2)」を、DVDドライブに挿入します。
以下のバッチを実行して、旧バージョンレベルのリストアを実施します。
backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定してください。tmpDir には、性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定してください。性能管理機能に関するファイルを退避していない場合、tmpDir の指定は不要です。
<DVDドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpostinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -primary
リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
DVD媒体を装置から取り出します。
セカンダリノードで作業をするために、DVD媒体を装置から取り出してください。
SNMPトラップXML定義ファイルをカスタマイズしていた場合、カスタマイズの再実施が必要です。
以下のディレクトリに格納されている旧バージョンレベル用のSNMPトラップXML定義ファイルを、任意の場所に退避します。
その後、『Storage Cruiser 運用ガイド』の「SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参照して、本バージョンレベル用のSNMPトラップXML定義ファイルをカスタマイズします。カスタマイズの内容は、任意の場所に退避した旧バージョンレベル用のSNMPトラップXML定義ファイルを参照してください。
カスタマイズ定義ファイル格納ディレクトリ |
---|
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\snmpth |
ポーリングサービス設定ファイルをカスタマイズしていた場合、カスタマイズの再実施が必要です。
以下の旧バージョンレベル用のポーリングサービス設定ファイルを、任意の場所に退避します。
その後、『Storage Cruiser 運用ガイド』の「ポーリングサービス設定ファイル説明」を参照して、本バージョンレベル用のポーリングサービス設定ファイルをカスタマイズします。カスタマイズの内容は、任意の場所に退避した旧バージョンレベル用のポーリングサービス設定ファイルを参照してください。
カスタマイズ定義ファイル |
---|
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\polling\pollingService.xml |
Brocade seriesに対するリモート通報機能(REMCS)を利用していた場合、任意の場所に退避しておいた定義ファイル(remcsmail.confファイルおよびremcsproduct.confファイル)を以下のディレクトリに格納してください。ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリを作成してください。
定義ファイル格納ディレクトリ |
---|
$ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\eventmail\remcs |
クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスク上の、AdvancedCopy Managerの環境設定ファイルを編集します。
対象業務のプライマリノードで以下のファイルを編集します。
<管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクのドライブレター>:\etc\opt\swstorage\clsetup.ini
<管理対象サーバ業務の共有データ用共有ディスクのドライブレター>:\etc\opt\swstorage\etc\swstg.ini
それぞれのファイル内のVersion情報を、アップグレード後の文字列に変更します。
Version情報の記述内容 | |
---|---|
アップグレード前 | アップグレード後 |
Version=V15.x | Version=V16.9 |
注意
Version行以外は、変更しないでください。
ETERNUS SF Managerのサービスを起動します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を起動します。
クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、管理対象サーバ業務のサーバ情報を変更します。
データの整合性を確保するために、stgxfwcmmodsrvコマンドを使用してサーバ情報を変更します。
-nオプションに管理対象サーバ名を指定して、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行してください。
$INS_DIR\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -n <サーバ名>
本操作は、運用管理サーバ業務のプライマリノードで実行してください。
管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務に対して本手順を実施します。
注意
サーバ情報の変更は、コマンド実行用に新しく画面を起動し、その画面で実施してください。
参照
コマンドの詳細は、本バージョンレベルの『AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「コマンドリファレンス」を参照してください。
管理者権限でesfadm devconf importコマンドを実行して、旧バージョンレベルの構成情報を移行します。
esfadm devconf importコマンドを実行する前に、管理対象の装置・サーバにアクセスできる状態であることを確認してください。
$INS_DIR\Common\bin\esfadm devconf import -all
esfadm devconf importコマンドを実行したあとは、esfadm devconf importstatusコマンドで[IMPORT STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。
また、移行対象のインポート状況の[STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。"Failed"の場合、構成情報の移行に失敗しているため、「9.2 異常発生時の対処」を参照し対処してください。
ポイント
本製品とファイバーチャネルスイッチ間の通信方法を、telnetからSSHに変更しています。対象スイッチのSSH機能が無効になっている場合は、SSH機能を有効にしてください。設定方法の詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。
注意
esfadm devconf importコマンド実行時に管理対象の装置・サーバにアクセスできない状態の場合、装置の構成情報が移行されていないため、esfadm devconf importコマンドの再実行が必要です。
Symfowareをアンインストールします。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerでは、Symfowareを使用していません。
SymfowareがETERNUS SF Managerだけに利用されていた場合に限り、Symfowareをアンインストールしてください。
Symfowareをアンインストールする手順は、以下のとおりです。
[プログラムの追加と削除]画面または[プログラムと機能]画面で、Symfowareをアンインストールします。
Symfoware ServerとSymfoware Clientを共にインストールしている場合は、先にSymfoware Clientをアンインストールしてください。
ポイント
旧バージョンレベルでETERNUS VASA Providerを利用していた場合
本バージョンレベルに対応したETERNUS VASA Providerの再インストールが必要です。
旧バージョンレベルでFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packを利用していた場合
本バージョンレベルに対応したFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packの再インストールが必要です。
セカンダリノードで以下の作業を実施してください。
ETERNUS SF Managerのサービスが停止していることを確認します。
停止していない場合は、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を停止します。
旧バージョンレベルのStorage Cruiserマネージャー運用環境をリストアします。
なお、手順aと手順bがすでに実施されている場合は、手順cから実施してください。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (1/2)」を、DVDドライブに挿入します。
ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをマウントします。
プライマリノードでマウント済みの場合は、アンマウントしてから、セカンダリノードでマウントします。
以下のバッチを実行して、旧バージョンレベルのリストアを実施します。
backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定してください。tmpDir には、性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定してください。性能管理機能に関するファイルを退避していない場合、tmpDir の指定は不要です。
<DVDドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpostinst_cluster.bat backupDir [tmpDir] -secondary
リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
ETERNUS SF Managerの共有データ用共有ディスクをアンマウントします。
プライマリノードの作業で必要な場合は、プライマリノードでマウントします。
DVD媒体を装置から取り出します。
Symfowareをアンインストールします。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerでは、Symfowareを使用していません。
SymfowareがETERNUS SF Managerだけに利用されていた場合に限り、Symfowareをアンインストールしてください。
Symfowareをアンインストールする手順は、以下のとおりです。
[プログラムの追加と削除]画面または[プログラムと機能]画面で、Symfowareをアンインストールします。
Symfoware ServerとSymfoware Clientを共にインストールしている場合は、先にSymfoware Clientをアンインストールしてください。
ポイント
旧バージョンレベルでETERNUS VASA Providerを利用していた場合
本バージョンレベルに対応したETERNUS VASA Providerの再インストールが必要です。
旧バージョンレベルでFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packを利用していた場合
本バージョンレベルに対応したFujitsu ETERNUS Storage Systems Monitoring Packの再インストールが必要です。
「4.1.2.6 アップグレードインストール後の作業(プライマリノード)」、「4.1.2.7 アップグレードインストール後の作業(セカンダリノード)」のあとに、以下の作業を実施してください。
プライマリノードで、ETERNUS SF Managerのサービスが起動していることを確認します。
起動していない場合は、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS SF Managerが属する業務を起動します。
ETERNUS VASA ProviderまたはETERNUS Information Providerを使用している場合は、プライマリノードで、ETERNUS Information Providerサービスを起動します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、ETERNUS Information Providerが属する業務を起動します。
クラスタシステムに管理対象サーバ業務が共存している場合は、対象業務のプライマリノードで、管理対象サーバ業務を開始します。
フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、管理対象サーバ業務を開始します。
管理対象サーバ業務が複数存在する場合は、それぞれの管理対象サーバ業務に対して本手順を実施します。
すべてのノードで以下の手順を実施して、すべてのノードのローカル業務サービスを起動します。
[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択し、サービス画面を表示します。
「AdvancedCopy Manager COM Service」を選択し、[起動]ボタンをクリックします。
注意
アップグレード前と同じWebブラウザーを使用して、Webコンソールを操作する場合は、Webブラウザーのキャッシュを削除してから操作してください。
ポイント
アップグレード後に正常動作を確認できたら、「4.1.2.3 アップグレードインストール前の作業」の手順8-cおよび手順12-dで作成したバックアップ先ディレクトリ内のバックアップデータを削除して問題ありません。
参考
アップグレード後、障害管理で利用するSNMP通信プロトコルをSNMPv1からSNMPv3に変更する場合は、本バージョンレベルの『Storage Cruiser 運用ガイド』の「運用管理サーバのSNMP通信プロトコルの変更」を参照して、運用環境を設定してください。
アップグレード後、以下の装置に対する障害管理や性能監視を利用する場合は、一旦装置削除をしたあと、自動検出で装置を再登録してください。
PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8+2)
CFX2000 series
登録方法は、本バージョンレベルの『Storage Cruiser 運用ガイド』の「CFX2000 series」を参照してください。
サーバ情報の再登録
AdvancedCopy Managerの管理対象サーバがVMゲストの場合、VMware Toolsが起動していない状態で移行すると、AdvancedCopy Managerが未使用の状態で登録されることがあります。このため、以下の作業を実施してください。
Webコンソールにログインします。
サーバ一覧画面で、登録されているサーバの機能レベルに"AdvancedCopy Manager"が表示されているか確認します。
表示されている場合は、ここで作業完了です。表示されていない場合は、手順3へ進んでください。
サーバ一覧画面で、AdvancedCopy Managerを使用するサーバのチェックボックスをチェックしたあと、アクションペインの[サーバ]の下にある[変更]をクリックします。
サーバの変更画面で、[このサーバにAdvancedCopy Managerを使用]に「はい」を選択し、[変更]ボタンをクリックします。
変更が完了したあと、サーバ一覧画面で、対象のVMゲストが存在するVMホストを選択し、アクションペインの[サーバ]の下にある[設定の再読み込み]をクリックします。
性能監視の再開
旧バージョンレベルで性能監視を実施していた場合は、「4.1.2.2 運用環境の手動退避」で退避した情報を基に、性能監視を再開してください。
再開する方法は、『Storage Cruiser 運用ガイド』の「性能管理指示」および「監視間隔設定」を参照してください。
注意
アップグレード前に採取していた容量に関する情報は、Dashboardに表示されません。シン・プロビジョニングプールの容量グラフ画面で参照してください。
VMware vCenter Serverの構成情報の再登録
旧バージョンレベルでVMware vCenter Serverを登録していた場合は、以下の手順でVMware vCenter Serverを再登録してください。
Webコンソールにログインします。
グローバルナビゲーションタブの「サーバ」をクリックします。
カテゴリーペインで、「関係管理」をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、関係管理に関する項目に切り替わります。
カテゴリーペインで、[End to Endビュー (VMware)]をクリックします。
VMwareのEnd to Endビューの一覧が、メインペインに表示されます。
アクションペインで、[VMware vCenterサーバ]の下にある[登録/再読み込み]をクリックします。
情報入力画面が表示されます。
「4.1.2.2 運用環境の手動退避」で退避した情報を基に、必要な情報を入力したあと、画面右下の[確認]ボタンをクリックします。
Hyper-Vホストの構成情報の再登録
旧バージョンレベルでHyper-Vホストを登録していた場合は、以下の手順でHyper-Vホストを再登録してください。
Webコンソールにログインします。
グローバルナビゲーションタブの「サーバ」をクリックします。
カテゴリーペインで、「関係管理」をクリックします。
カテゴリーペインの項目が、関係管理に関する項目に切り替わります。
カテゴリーペインで、[End to Endビュー (Hyper-V)]をクリックします。
メインペインで、Hyper-Vホストとして登録するサーバのチェックボックスをチェックします。
アクションペインで、[Hyper-Vホスト]の下にある[登録/再読み込み]をクリックします。
情報入力画面が表示されます。
「4.1.2.2 運用環境の手動退避」で退避した情報を基に、必要な情報を入力したあと、画面右下の[確認]ボタンをクリックします。