Navigatorでデータを活用するためには、各データの種類(数値、文字)や精度を設定する必要があります。また、文字の場合は最大の文字数、数値の場合は整数部桁数、小数部桁数が必要になります。
ここでは、ディレクトリに配置したCSVファイルの集合に名前をつけた後、CSVファイルの集合に属するデータの一部を解析してデータの属性を表示します。このため、データの項目の属性が正しい属性にならない場合があります。このような場合は、表示された属性を確認の上、正しい属性に変更します。
ディレクトリに配置したCSVファイルの集合に名前をつける
ディレクトリに配置したCSVファイルの集合に名前をつけます。
【例】
ある家電量販店の販売データと在庫データがある場合、販売データ、在庫データは、それぞれまとめて配置されています。
以下の図では、sales(goods)ディレクトリに格納されているCSVファイルの集合に名前をつけます。
ディレクトリに配置したCSVファイルの集合に名前をつける手順は、以下のとおりです。
表示された以下の画面で、[追加]-[CSVデータ]-[拡張辞書ファイルの編集]を選択します。
→以下の画面が表示されます。
[追加]を選択します。
→[テーブル詳細]画面が表示されます。CSVファイルの各データをまとめたもの(テーブル)に名前をつけます。
テーブル詳細の情報を入力します。
テーブル注釈
CSVファイルの各データをまとめたものにつける名前を入力します。
以下のように問い合わせ時の[レイアウト指定]画面の[データ項目]の一覧でデータ項目のグループ名として表示されます。そのため、一般利用者にとって分かりやすい名前をつけてください。
[テーブル注釈]は、以下の規則に従って入力してください。
一意になるようにしてください。
半角文字と全角文字の混在はできません。半角文字または全角文字のいずれかで統一させてください。
半角文字をテーブル注釈として指定する場合、指定できる文字種は、以下のとおりです。
・英字(Navigatorの予約語やKVRではじまるものは指定できません。)
・数字(1文字目に数字は指定できません。)
・アンダースコア「_」
・シャープ「#」
ファイル
以下のように、利用するCSVファイル名を指定します。
[ファイル]には、以下を記述することができます。
・カレントパス(.\)を含むことができます。
[ファイル]には、以下を記述することができません。
・環境設定ファイルの「RN_FILE_DATA_DIR」で指定したCSVファイルの格納先ディレクトリ(初期値は、C:\NAVI\DATA))より上位のディレクトリは指定できません。
・相対パス(..\)を含めることはできません。
・絶対パスで記述することはできません。
・先頭には、「\」などの区切文字を含むことはできません。
・ディレクトリ名のみを指定することはできません。
[参照]ボタンをクリックすると、CSVファイルの格納場所を選択するための[ファイル選択]画面を表示して、直接CSVファイルを選択することができます。
該当ディレクトリ配下に1つのCSVファイルが存在する場合
使用するCSVファイルを選択します。選択したファイル名が[ファイル名]に表示されていることを確認後、[OK]ボタンをクリックしてください。[OK]ボタンをクリックすると[テーブル詳細]に戻ります。
該当ディレクトリ配下に複数のCSVファイルが存在する場合
該当ディレクトリのファイルが表示されている状態で、[ファイル名]に「*.CSV」が表示されていることを確認します。これにより、該当ディレクトリ配下のファイルすべてを選択対象としたことになります。[OK]ボタンを選択すると、[テーブル詳細]画面に戻ります。
項目属性のチェック行数
項目属性(データ型やデータの桁数、文字数)のチェック行数を指定します。
指定行までチェック
指定した行までチェックします。1行~9999999行で指定してください。初期値は100行です。
全行
データのすべての行をチェックする場合に選択してください。データ数が多い場合は、チェックに時間がかかります。データ内の項目属性がある程度同一の場合は、行数を指定することを推奨します。
利用するCSVファイルのデータに対して、ここで指定した行数分がチェックされ、一定のルールに従いデータ型およびデータの最大桁(文字)数を、Navigatorが自動で判定します。
判定ルールについては、後述の“項目属性の判定ルール”を参照してください。
参考
データファイルが複数ある場合は、ファイル名の昇順で指定行に達するまでチェックを行います。
データの属性を決める
続けて、CSVファイルのデータの属性を決めます。
Navigatorでデータを活用するためには、各データの種類(数値、文字)や精度を設定する必要があります。また、文字の場合は最大の文字数、数値の場合は整数部桁数、小数部桁数が必要になります。
ここでは、データの一部を解析してデータの属性を表示します。このため、データの項目の属性が正しい属性にならない場合があります。このような場合は、表示された属性を確認の上、正しい属性に変更します。
データの属性を決める手順は、以下のとおりです。
[テーブル詳細]画面で[OK]ボタンをクリックします。
→項目属性を指定するための[項目一覧]画面が表示されます。
項目属性を確認してください。
各データ型および各データの整数部桁数/文字数、小数部桁数については、一定のルールに従い自動的に判定されたものが表示されています。
注意
辞書にCSVファイルの情報を登録するとき、時間型管理ポイントとして利用する項目については、データ型は必ず「文字」にしてください。また、この画面の[サンプルデータ]でデータの形式が以下のどの形式になっているか確認しておいてください。
年月日
"YYYYMMDD"、"YYYY/MM/DD"、"YYYY-MM-DD" 、"YYYY.MM.DD"
年月
"YYYYMM"、"YYYY/MM"、"YYYY-MM"、"YYYY.MM"
時間型管理ポイントの作成についての詳細は、“5.3.2.5 時間型管理ポイントを作成する”を参照してください。
参考
表示される項目名は、項目名の36バイトまでです。全角文字の項目名と半角文字の項目名が混在する場合、ここでの表示は、すべて全角で表示されます。
表示された項目属性が正しい場合は、次の手順に進みます。項目属性を変更する必要がある場合は、以下の手順で項目属性を変更します。
[項目一覧]画面で、項目属性を変更する行を選択した状態で、[項目詳細]ボタンをクリックします。
→[項目詳細]画面が表示されます。
項目属性を変更します。
[データ型]、[文字数]を変更してください。
数値型の最大桁数は、整数部、小数部共に0桁~18桁で指定してください。文字数は、1文字~32000文字で指定してください。
注意
[文字数]には、扱うデータ文字列のバイト数の最大値を入力してください。
[OK]ボタンをクリックします。
→[項目一覧]画面に戻ります。
[OK]ボタンをクリックします。
→テーブルを追加するかどうか確認するため、「テーブルを追加します。よろしいですか?」というメッセージが表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
→[テーブル一覧]画面に戻ります。
[閉じる]ボタンをクリックします。
→これにより、テーブルの追加が完了します。
項目属性の判定ルール
項目属性は、Navigatorが以下の判定ルールに従って、自動で判定します。
数値型の判定条件
ダブルクォートで囲まれていない数値のデータで、以下の条件を満たしている場合に、数値型として判定されます。
整数部18桁以下
小数点以下の桁数が18桁以下
判定対象となる行までのデータの中で、整数部の最大桁数がその項目の整数部桁数として判定されます。小数部以下についても同様に判定します。
注意
以下の数値は、エラーとなります。このような場合は、各データをダブルクォートで囲み文字型として判定するようにするか、該当データを取り除いてください。
整数部18桁を超える数値
小数点以下の桁数が18桁を超える数値
FLOAT形式(例:1.234e10、1.234e±10、±1.234e10、±1.234e±10)のデータ
文字型としての判定条件
ダブルクォートで囲まれたデータは、すべて文字型として判定されます。
ダブルクォートで囲まれていないデータの場合は、文字データ(全角半角文字のいずれか)がひとつでも存在した場合に文字型として判定されます。
また、各データ文字列のバイト数の最大値が文字数として判定されます。