一般利用者による集計結果の二次加工では、データベース上に個人のテーブルを作成します。
一般利用者が無制限に個人のテーブルを作成できると、その一般利用者がデータベース上のデータ格納先を大幅に消費し、他の一般利用者が個人のテーブルを作成できなくなるなどの問題が発生します。
このような状況を発生させないため、一般利用者がデータベース上の資源の無制限に使用できないように、個人のテーブルの作成可否や、作成できる個人のテーブルの容量などを制限する機能を提供します。
これら、個人のテーブルの作成可否に関わる情報をクォータと呼びます。クォータ情報は、管理者が個人のテーブルの作成を許す一般利用者ごとに設定します。
クォータ情報のセットアップは、辞書の規模(一つの辞書を利用する一般利用者の人数)が大きい場合など、GUIによる操作で大量の情報を登録することは困難です。このような大量の情報を一度に辞書に登録する場合の作業を効率良く行うために、クォータ管理コマンドを提供します。
クォータ情報に対する操作は、辞書の管理者が、クォータ管理コマンドを使用して行います。
クォータ管理コマンドを行う前に
実行環境を整えてください。実行環境については、“Navigator Server コマンドリファレンス”を参照してください。
クォータ管理コマンドは、辞書の内容を変更します。実行する前に、必ず辞書を退避してください。
クォータ管理コマンドの実行
クォータ管理コマンドは、設定を誤ると個人のテーブルを削除してしまうことがあります。必ず、“8.2 クォータ情報の運用例”を参照して設定を行ってください。
クォータ管理コマンドは、以下で操作したファイル名を指定して実行します。
クォータ情報の設定
クォータ情報の抽出
『備考』
説明では、OSをWindowsサーバとして、ディレクトリの記述をしています。OSがUNIXの場合は、c:\temp\を/tmp/というように置き換えてください。
一般利用者は、クォータ管理コマンドで指定した使用量の上限値を超えて、個人のテーブルを作成できません。使用量の上限と、作成できる個人のテーブルの関係を以下に示します。
使用量の上限 > 作成済みの個人のテーブルの使用量の総和 + これから作成する個人のテーブルの容量
個人のテーブルの見積もりについては、“8.4 個人のテーブルの見積もり”を参照してください。