クォータ管理コマンドは、クォータ管理コマンドの機能とクォータ情報リストファイルを組み合せて使用します。
個人のテーブルで以下の運用を行う場合の、クォータ管理コマンドの機能とクォータ情報リストファイルの使用例を説明します。
例1:個人のテーブルの作成者の追加と、個人のテーブルの使用量の変更
例2:個人のテーブルを削除する
前提条件
作業を行う辞書の管理者のユーザとパスワードは、ユーザ名dicuser、パスワードdicpassです。
運用しているデータベースは、Symfoware/RDBです。
一般利用者がuserAからuserZまでおり、すでに一般利用者userAからuserCは、DEFAULTと同じ設定をしています。
DEFAULTと、userAからuserCの設定は以下のとおりです。
ユーザ名 | スキーマ名 | DBスペース名 | 注釈 | 使用量 |
---|---|---|---|---|
DEFAULT | SchemaA | DBSpaceA | memo | 10 |
userA | SchemaA | DBSpaceA | memo | 10 |
userB | SchemaA | DBSpaceA | memo | 10 |
userC | SchemaA | DBSpaceA | memo | 10 |
例1:個人のテーブルの作成者の追加と、個人のテーブルの使用量の変更
変更内容
userDを以下の条件で個人のテーブルを利用できるようにします
ユーザ名 | スキーマ名 | DBスペース名 | 注釈 | 使用量 |
---|---|---|---|---|
userD | SchemaA | DBSpaceA | memo | 100 |
userBを以下の条件で個人のテーブルの使用量を変更します
ユーザ名 | スキーマ名 | DBスペース名 | 注釈 | 使用量 |
---|---|---|---|---|
UserB | SchemaA | DBSpaceA | memo | 50 |
手順
クォータ情報を抽出します。
クォータ管理コマンドの抽出機能を使用して、クォータ情報リストファイルにクォータ情報を抽出します。
コマンド
rn_setdic -u dicuser/dicpass -f c:\temp\prmfile -c |
入力ファイル:c:\temp\prmfile
[TARGET] QUOTA |
クォータ情報リストファイル:c\temp\quota.infile
;ユーザ名,スキーマ名,DBスペース名,注釈,使用量.総和 |
抽出したクォータ情報リストファイルを編集します。
userDの追加と、useBの使用量の変更を指定します。
クォータ情報リストファイル:c\temp\quota.infile
;ユーザ名,スキーマ名,DBスペース名,注釈,使用量.総和 userB,SchemaA,DBSpaceA,memo,50,8 |
次にクォータ管理コマンドの設定機能を実行しますが、設定機能では、総和の値は、実行時に無視されるため、総和の値を指定していても問題ありません。
注意
変更のないクォータ情報は、以下のような現象がおきる場合がありますので、よく確認をしてください。
クォータ情報の削除、スキーマ名の変更をすると、既存の個人のテーブルは削除されます。
使用量を0にすると、個人のテーブルは作成できなくなります。
クォータ管理コマンドの設定機能を実行します。
コマンド
rn_setdic -u dicuser/dicpass -f c:\temp\prmfile -c |
入力ファイル:c:\temp\prmfile
[TARGET] QUOTA |
例2:個人のテーブルを削除する
変更内容
userAの個人のテーブルを削除します。
個人のテーブルの削除後、userAが個人のテーブルを利用するためには、クォータ管理コマンドの設定機能で、userAのクォータ情報を再設定します。
手順
クォータ情報を抽出します。
クォータ管理コマンドの抽出機能を使用して、クォータ情報リストファイルにクォータ情報を抽出します。
コマンド
rn_setdic -u dicuser/dicpass -f c:\temp\prmfile -c |
入力ファイル:c:\temp\prmfile
[TARGET] QUOTA |
クォータ情報リストファイル:c\temp\quota.infile
;ユーザ名,スキーマ名,DBスペース名,注釈,使用量.総和 |
抽出したクォータ情報リストファイルを編集します。
userAのクォータ情報を削除します。
クォータ情報リストファイル:c\temp\quota.infile
;ユーザ名,スキーマ名,DBスペース名,注釈,使用量.総和 |
クォータ管理コマンドの設定機能を実行します。
コマンド
rn_setdic -u dicuser/dicpass -f c:\temp\prmfile -c |
入力ファイル:c:\temp\prmfile
[TARGET] QUOTA |