EDI連携機能を使用する場合、以下の作業を実施します。
EDI連携機能をセットアップするための事前作業について説明します。
本セットアップの前には、以下が実施済みである必要があります。
“3.2.3.4 EDI連携機能を使用する場合”の関連ソフトウェアが開発実行環境サーバにインストールされていること
ACMS Apexが開発実行環境サーバにセットアップ済で、起動していること(注1)
FUJITSU Software Enterprise Postgresが外部サーバにセットアップ済で、起動していること(注2)
“4.5.4 EDI連携機能を使用する場合”の環境変数が設定されていること
“5.1.1 新規構築”により並列分散処理の環境が構築されていること
注1) ACMS Apexのセットアップでは、EDI連携機能用のユーザー(オペレーターID)を作成する必要があります。作成した情報は、“5.1.3.4 セットアップツールの実行”のインベントリファイルの編集時に指定します。
注2) FUJITSU Software Enterprise Postgresのセットアップでは、EDI連携機能用のデータベースとユーザーを作成する必要があります。作成した情報は、“5.1.3.4 セットアップツールの実行”のインベントリファイルの編集時に指定します。
なお、アクセスルール設定支援機能の「アクセスルールを編集する画面」とその機能を構成するJSON Editorは、本項のセットアップを実施することで利用可能となります。事前に実施する作業は必要ありません。
データベースソフトウェアのセットアップで作成したEDI連携機能用のデータベース内で以下のテーブルを作成します。
コード変換定義作成支援機能で使用するテーブル
格納抽出APIで使用するテーブル
jigyoshoテーブル
事業所情報を格納するテーブル
コード変換定義作成支援機能を利用する際に使用します。
テーブル名 | カラム名 | データ型 | サイズ(バイト) | プライマリーキー | 外部キー | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
jigyosho | gBizINFO | varchar | 13 | |||
社名 | varchar | 100 | ||||
gBizINFO住所 | varchar | 100 | ||||
本社住所 | varchar | 100 | ||||
国名コード | varchar | 2 | ||||
JIS都道府県コード | varchar | 2 | ||||
JIS市区町村コード | varchar | 3 | ||||
郵便番号 | varchar | 7 | ||||
郵便番号コード | varchar | 23 | ||||
電話番号 | varchar | 20 | ||||
基本GLN(本社代表) | varchar | 13 | ||||
適用開始日 | varchar | 8 | ||||
適用終了日 | varchar | 8 |
hinmeiテーブル
品名情報を格納するテーブル
コード変換定義作成支援機能を利用する際に使用します。
テーブル名 | カラム名 | データ型 | サイズ(バイト) | プライマリーキー | 外部キー | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
hinmei | GTIN | varchar | 14 |
shisanテーブル
資産情報を格納するテーブル
コード変換定義作成支援機能を利用する際に使用します。
テーブル名 | カラム名 | データ型 | サイズ(バイト) | プライマリーキー | 外部キー | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
shisan | GRAI | varchar | 14 |
sharyoテーブル
車両情報を格納するテーブル
コード変換定義作成支援機能を利用する際に使用します。
テーブル名 | カラム名 | データ型 | サイズ(バイト) | プライマリーキー | 外部キー | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
sharyo | 自動車登録番号 | varchar | 9 |
ticket_dataテーブル
データのメタデータを格納するテーブル
データアップロードAPIでメタデータを登録します。
データ検索APIで条件に一致したデータを取得する際に使用します。
データダウンロードAPIで取得済フラグを更新します。
データの有効期限が切れた際にデータを物理削除します。
テーブル名 | カラム名 | データ型 | サイズ(バイト) | プライマリーキー | 外部キー | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ticket_data | ticket_id | varchar | 20 | 〇 | 数字20桁のランダムな文字列です。 | |
data_type | char | 2 | データタイプを保持します。
| |||
src_location_code | varchar | 13 | GLNを保持します。 | |||
dst_location_code | varchar | 13 | GLNを保持します。 | |||
get_status | char | 2 | 取得済フラグです。
| |||
upload_status | boolean | 1 | アップロード完了フラグです。
| |||
registration_date | timestamp | 8 | データの格納日を以下の形式で保持します。 |
ポイント
ticket_dataテーブルで更新されるカラムは、取得済フラグとアップロード完了フラグです。
取得済フラグは、データダウンロードAPIで更新
アップロード完了フラグは、データアップロードAPIで更新
location_code_masterテーブル
メタデータの発送元拠点コード、発送先拠点コードの拠点コードが格納されたマスタテーブル
データ格納準備APIで拠点コードのデータチェックを行う際に使用します。
テーブル名 | カラム名 | データ型 | サイズ(バイト) | プライマリーキー | 外部キー | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
location_code_master | location_code | varchar | 13 | 〇 | GLNを保持します。 | |
location_name | varchar | 256 | 拠点名を保持します。 | |||
registration_date | timestamp | 8 | データの格納日を以下の形式で保持します。 |
ポイント
location_code_masterテーブルは運用上、更新される想定はありません。システム管理者がデータを登録します。
search_param_masterテーブル
検索用データのマスタテーブル
検索用パラメータ定義更新APIで使用します。
テーブル名 | カラム名 | データ型 | サイズ(バイト) | プライマリーキー | 外部キー | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
search_param_master | data_type | varchar | 20 | ○ | ||
search_column_name | varchar | 16 | ○ | |||
parameter_name | varchar | 64 | ||||
update_date | timestamp | 8 | データの格納日を以下の形式で保持します。 |
ポイント
search_param_masterテーブルは、事前にシステム管理者がデータを登録します。
search_dataテーブル
データの検索用データを格納するテーブル
データ格納準備APIでsearch_itemsの指定があった場合に使用します。
テーブル名 | カラム名 | データ型 | サイズ(バイト) | プライマリーキー | 外部キー | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
search_data | ticket_id | varchar | 20 | ○ | 伝票データテーブルの伝表データIDと多対1の関係にあります。 | |
search_no | int | ○ | 伝票データIDごとに0からの連番の数字 | |||
data_type | varchar | 20 | 標準メッセージレイアウトの情報区分コード | |||
search_param_1 | varchar | 128 | 検索値が登録されます。 | |||
・ | ||||||
search_param_20 | varchar | 128 |
ticket_data_ownerテーブル
データの所有者を格納するテーブル
データ格納準備APIで伝票データテーブルのメタデータの登録時に登録されます。
テーブル名 | カラム名 | データ型 | サイズ(バイト) | プライマリーキー | 外部キー | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ticket_data_owner | ticket_id | varchar | 20 | ○ | 伝票データテーブルの伝票データIDと1対1の関係にあります。 | |
owner_id | varchar | 230 | 認証許可エンドポイントのオーナー情報 |
EDI連携機能用のデータベース内で作成した「コード変換定義作成支援機能で使用するテーブル」の日本語変換ファイルを作成します。
以下の記述形式に従ってCSVファイル「table_name_JP.csv」を任意の場所に作成します。
データベース内でのテーブル名1,コード変換定義作成支援機能の画面上で表示させたい名称1 データベース内でのテーブル名2,コード変換定義作成支援機能の画面上で表示させたい名称2
以下の記述形式に従ってCSVファイル「<データベース内でのテーブル名>_JP.csv」を任意の場所に作成します。
データベース内でのカラム名1,コード変換定義作成支援機能の画面上で表示させたい名称1 データベース内でのカラム名2,コード変換定義作成支援機能の画面上で表示させたい名称2
ポイント
日本語変換ファイルを作成しない場合、“5.1.3.2 テーブルの作成”で作成した「テーブル名」と「カラム名」がそのままコード変換定義作成支援機能の画面に表示されます。
EDI連携機能をセットアップする場合、マスタサーバ(プライマリ)において以下を実施します。
インベントリファイルの編集
セットアップツール対象のサーバ情報および設定値を記載するために、インベントリファイルに「EDI連携機能のセットアップ」の項目を追加します。
詳細については、“D.2 インベントリファイル(hosts)”の“EDI連携機能”を参照してください。
セットアップツールの実行
マスタサーバ(プライマリ)において、構築する機能を指定してbsb_syssetupコマンドを実行します。
# /var/opt/FJSVbsb/bsb_setuptool/bin/bsb_syssetup -m edi_cooperation <Enter>
bsb_syssetupコマンドに詳細については、“F.6 bsb_syssetup”を参照してください。
セットアップ時にエラーが発生した場合は、“エラー発生時のリカバリー”を参照してください。
インベントリファイルの再編集
セットアップツール実行後は、インベントリファイルに記入したユーザー名/パスワード情報を削除します。詳細については、“D.2 インベントリファイル(hosts)”の“EDI連携機能”を参照してください。