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Interstage List Works V11.0.0 帳票印刷配信手引書
FUJITSU Software

10.1.2 配信管理サービスの開始/停止

配信管理サービスを開始/停止するには、以下のサービスおよびGlassFish Serverクラスターを開始/停止します。

ポイント

帳票印刷のGlassFish Serverクラスターの起動/停止用に、以下のスクリプトが用意されています。

格納先
List Worksインストール先フォルダ\Distribute\manager\setup\samples配下
ファイル名

起動用: startCL.bat

停止用: stopCL.bat

GlassFish Serverクラスターの起動/停止には以下の2つの方法があります。

  1. GlassFish Serverクラスターの自動起動

  2. GlassFish Serverクラスターの手動での起動/停止

  1. GlassFish Serverクラスターの自動起動

    Interstage Application Serverのインストール時に作成される出口機能定義ファイルの起動時スクリプトを編集することで、GlassFish Serverクラスターの自動起動を行うことができます。

格納先

運用資産格納ディレクトリー\pcmi\adapter

例) C:\Interstage\glassfish5\var\pcmi\adapter
ファイル名

出口機能定義ファイル: pcmi.properties

起動時スクリプト: start.bat

出口機能定義ファイル(pcmi.properties)の定義
pcmi.adapter.start = start.bat
pcmi.adapter.stop = stop.bat
pcmi.adapter.start.ignore-failure = false

Interstage Application Serverのインストール時に「ドメイン管理サーバー(DAS)の自動起動」を設定する事で作成されます。変更する必要はありません。

起動時スクリプト(start.bat)の定義

配信管理サーバのGlassFish Serverクラスター起動を追加します。

配信管理サーバのGlassFish Serverクラスター起動スクリプトの引数には、以下を指定してください。

-u 管理ユーザーID

-w 管理者パスワードパスワードファイルパス名

[-p運用管理用HTTPリスナーポート番号]

省略時は「12041」になります。

管理ユーザーID、運用管理用HTTPリスナーポート番号は、Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した値を指定してください。

  • GlassFish 5機能の認証情報の設定

  • GlassFish 5機能のポート番号の設定

管理者パスワードファイルには所定の記述形式で、Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定したパスワードを定義してください。

  • GlassFish 5の認証情報の設定

<管理者パスワードファイル記述形式>

AS_ADMIN_PASSWORD=管理者パスワード

なお、セキュリティ観点上、管理者パスワードファイルの管理方法を十分にご検討のうえ、スクリプトからパスワードファイルを参照できるようにアクセス権を設定してださい。

@echo off

set CMD_DIR=%~dp0
set CMD_DIR=%CMD_DIR:~0,-1%
call %CMD_DIR%\..\..\config\domainsenv.bat
call %GLASSFISH_INSTALL_DIR%\glassfish\bin\asadmin start-domain
if %errorlevel% neq 0 exit /b 1

【追加定義例】
rem 配信管理サーバーのGlassFish Serverクラスター起動
call C:\ListWORKS\Distribute\manager\setup\samples\startCL.bat -u admin -wf c:\password.txt -p 120
41
if %errorlevel% neq 0 exit /b 1
exit /B 0
停止スクリプトファイル(stop.bat)の定義

配信管理サーバーのGlassFish Serverクラスター停止については、特に追加する必要はありません。

@echo off

set CMD_DIR=%~dp0
set CMD_DIR=%CMD_DIR:~0,-1%

call %CMD_DIR%\..\..\config\domainsenv.bat
call %GLASSFISH_INSTALL_DIR%\glassfish\bin\asadmin stop-domain
if %errorlevel% neq 0 exit /b 1

exit /b 0

出口機能の詳細は、Interstage Application Serverのマニュアルを参照してください。
  1. GlassFish Serverクラスターの手動での起動/停止

    コマンドプロンプトを「管理者として実行」を選択して起動し、管理者権限に昇格させたコマンドプロンプトで、サンプルスクリプトの格納場所にフォルダを移動して、サンプルスクリプトを実行します。

    スクリプトの引数には、以下を指定してください。なお、[]は指定を省略できることを示します。

    -u 管理ユーザーID

    -w 管理者パスワード

    [-p運用管理用HTTPリスナーポート番号]

    省略時は「12041」になります。

    [-n GlassFish Serverクラスター名(MREG | MGUI | MWTR)]

    省略時はすべてのGlassFish Serverクラスターが起動/停止されます。

    管理ユーザーID、管理者パスワード、運用管理用HTTPリスナーポート番号は、Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した値を指定してください。

    • GlassFish 5機能の認証情報の設定

    • GlassFish 5機能のポート番号の設定

    以下の場合の実行例です。

    • 管理ユーザーID:admin

    • 管理者パスワード:adminPWD

    • 運用管理用HTTPリスナーポート番号:12041(省略値)

    • すべてのGlassFish Serverクラスターを起動/停止する場合

      C:\ListWORKS\Distribute\manager\setup\samples> startCL.bat -u admin -w adminPWD
      C:\ListWORKS\Distribute\manager\setup\samples> stopCL.bat -u admin -w adminPWD
    • 帳票登録のGlassFish Serverクラスターを起動/停止する場合

      C:\ListWORKS\Distribute\manager\setup\samples> startCL.bat -u admin -w adminPWD -n MREG
      C:\ListWORKS\Distribute\manager\setup\samples> stopCL.bat -u admin -w adminPWD -n MREG

(1) 配信管理サービスの開始

以下の手順で、配信管理サービスを開始します。


手順1:サービス「LW Transfer Serviceの開始

以下の手順で、サービス「LW Transfer Service」を開始します。


  1. 【サービス】ダイアログボックスの表示

    【スタート】メニューの【Windows管理ツール】-【サービス】をクリックします。

    →【サービス】ダイアログボックスが表示されます。


  2. プロパティの表示

    サービス名「LW Transfer Service」を選択して、プロパティ画面を表示します。


  3. サービス「LW Transfer Serviceの開始

    プロパティ画面の【開始】ボタンをクリックしてサービスを開始します。


手順2:GlassFish Serverクラスターの起動

以下に示すGlassFish Serverクラスターを起動します。

  • 帳票登録のGlassFish Serverクラスター

  • 配信操作画面のGlassFish Serverクラスター

  • 印刷管理のGlassFish Serverクラスター


以下の手順で、GlassFish Serverクラスターを起動します。


  1. GlassFish Server管理コンソールの起動

    Webブラウザで以下に示すURLを指定し、GlassFish Server管理コンソールを起動します。管理者権限を持ったアカウントでログインします。

    https://hostname:port/
    hostname

    List Worksサーバ(配信管理サーバがインストールされているサーバ)のホスト名を指定します。

    port

    GlassFish Server管理コンソールのポート番号を指定します。デフォルトは12041です。

    注意

    SSL暗号化通信を使用しない設定を行った場合は、「https」の部分を「http」に置き換えて指定してください。

    GlassFish Server管理コンソールを使用するうえでの留意事項については、“付録I GlassFish Server管理コンソールを使用するうえでの留意事項”を参照してください。

    →GlassFish Server管理コンソールの画面が表示されます。


  2. 印刷管理のGlassFish Serverクラスター起動

    【GlassFish Server管理コンソール】-【共通タスク】-【クラスタ】をクリックします。

    →画面の右側に【クラスタ一覧】画面が表示されます。

    クラスタ名【LWDST_MWTR】を選択して、【クラスタの起動】ボタンをクリックし、印刷管理のGlassFish Serverクラスターを起動します。


  3. 配信操作画面のGlassFish Serverクラスターを起動

    【GlassFish Server管理コンソール】-【共通タスク】-【クラスタ】をクリックします。

    →画面の右側に【クラスタ一覧】画面が表示されます。

    クラスタ名【LWDST_MGUI】を選択して、【クラスタの起動】ボタンをクリックし、配信操作画面のGlassFish Serverクラスターを起動します。


  4. 帳票登録のGlassFish Serverクラスターを起動

    【GlassFish Server管理コンソール】-【共通タスク】-【クラスタ】をクリックします。

    →画面の右側に【クラスタ一覧】画面が表示されます。

    クラスタ名【LWDST_MREG】を選択して、【クラスタの起動】ボタンをクリックし、帳票登録のGlassFish Serverクラスターを起動します。


手順3GlassFish Serverクラスターの起動確認

以下の手順で、GlassFish Serverクラスターが正しく起動されているか確認します。


  1. 【イベントビューア】ダイアログボックスの表示

    【スタート】メニューの【Windows管理ツール】-【イベントビューア】をクリックします。

    →【イベントビューア】ダイアログボックスが表示されます。


  2. イベントログの一覧を表示

    画面の左側から【アプリケーション】をクリックします。

    →画面の右側に、出力されたイベントログの一覧が表示されます。


  3. イベントの確認

    一覧に表示されたイベントをクリックして、以下が出力されていることを確認します。

    • ソースが「List Works Distributor」で、説明が「帳票登録のGlassFish Serverクラスターを起動しました。」のイベント

    • ソースが「List Works Distributor」で、説明が「配信操作画面のGlassFish Serverクラスターを起動しました。」のイベント

    • ソースが「List Works Distributor」で、説明が「印刷管理のGlassFish Serverクラスターを起動しました。」のイベント


    以下のどれかが出力されている場合は、起動に失敗しています。説明に出力されている利用者の処置を行って、GlassFish Serverクラスターを起動しなおしてください。

    • ソースが「List Works Distributor」で、説明が「帳票登録のGlassFish Serverクラスターの起動に失敗しました。」のイベント

    • ソースが「List Works Distributor」で、説明が「配信操作画面のGlassFish Serverクラスターの起動に失敗しました。」のイベント

    • ソースが「List Works Distributor」で、説明が「印刷管理のGlassFish Serverクラスターの起動に失敗しました。」のイベント


(2) 配信管理サービスの停止

以下の手順で、配信管理サービスを停止します。

注意

配信管理サーバの環境設定用のコマンドおよび運用用のコマンドが実行中でないことを確認してください。


手順1: GlassFish Serverクラスターの停止

以下に示すGlassFish Serverクラスターを停止します。

  • 帳票登録のGlassFish Serverクラスター

  • 配信操作画面のGlassFish Serverクラスター

  • 印刷管理のGlassFish Serverクラスター


以下の手順で、GlassFish Serverクラスターを停止します。


  1. GlassFish Server管理コンソールの起動

    Webブラウザで以下に示すURLを指定し、GlassFish Server管理コンソールを起動します。管理者権限を持ったアカウントでログインします。

    https://hostname:port/
    hostname

    List Worksサーバ(配信管理サーバがインストールされているサーバ)のホスト名を指定します。

    port

    GlassFish Server管理コンソールのポート番号を指定します。デフォルトは12041です。

    注意

    SSL暗号化通信を使用しない設定を行った場合は、「https」の部分を「http」に置き換えて指定してください。

    GlassFish Server管理コンソールを使用するうえでの留意事項については、“付録I GlassFish Server管理コンソールを使用するうえでの留意事項”を参照してください。

    →GlassFish Server管理コンソールの画面が表示されます。


  2. 帳票登録のGlassFish Serverクラスターを停止

    【GlassFish Server管理コンソール】-【共通タスク】-【クラスタ】をクリックします。

    →画面の右側に【クラスタ一覧】画面が表示されます。

    クラスタ名【LWDST_MREG】を選択して、【クラスタの停止】ボタンをクリックし、帳票登録のGlassFish Serverクラスターを停止します。


  3. 配信操作画面のGlassFish Serverクラスターを停止

    【GlassFish Server管理コンソール】-【共通タスク】-【クラスタ】をクリックします。

    →画面の右側に【クラスタ一覧】画面が表示されます。

    クラスタ名【LWDST_MGUI】を選択して、【クラスタの停止】ボタンをクリックし、配信操作画面のGlassFish Serverクラスターを停止します。


  4. 印刷管理のGlassFish Serverクラスターを停止

    【GlassFish Server管理コンソール】-【共通タスク】-【クラスタ】をクリックします。

    →画面の右側に【クラスタ一覧】画面が表示されます。

    クラスタ名【LWDST_MWTR】を選択して、【クラスタの停止】ボタンをクリックし、印刷管理のGlassFish Serverクラスターを停止します。


手順2:サービス「LW Transfer Serviceの停止

以下の手順で、サービス「LW Transfer Service」を停止します。


  1. 【サービス】ダイアログボックスの表示

    【スタート】メニューの【Windows管理ツール】-【サービス】をクリックします。

    →【サービス】ダイアログボックスが表示されます。


  2. プロパティの表示

    サービス名「LW Transfer Service」を選択して、プロパティ画面を表示します。


  3. サービス「LW Transfer Serviceの停止

    プロパティ画面の【停止】ボタンをクリックしてサービスを停止します。