ここでは、マネージャーを再インストールしたあと、クローニングイメージの採取・配付がエラーになる場合のトラブルシューティングについて説明します。
すでにサーバを登録したことがあるマネージャーを再インストールすると、以下の場合に、マネージャーとエージェントの間の証明書が不一致になり、クローニングイメージの採取・配付を行っている途中で、通信ができずにエラーになることがあります。
マネージャーだけを再インストールし、「導入ガイド VE」の「11.1.2 アンインストール【Windowsマネージャー】」または「11.1.3 アンインストール【Linuxマネージャー】」に記載されている一時保存した証明書の格納作業を行わなかった場合
マネージャーとエージェントを再インストールし、再インストールする前に採取したクローニングイメージを配付した場合
この場合、以下の方法で対処を行ってください。
問題解決後、同じ証明書の問題を避けるために、本問題の原因となっている証明書を含んだクローニングイメージについて、再採取することをお勧めします。
証明書の確認
確認方法
管理サーバ上で以下のコマンドを実行し、マネージャーを停止後、SSL証明書のデータを表示します。
【Windowsマネージャー】
>"インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm" mgrctl stop <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl stop <RETURN> |
コマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「5.4 rcxadm certctl」と「5.11 rcxadm mgrctl」を参照してください。
結果例
Truststore: |
エラーが発生した管理対象サーバ上で以下のコマンドを実行し、エージェントを停止後、SSL証明書データを表示します。
【Windows】
>"インストールフォルダー\Agent\bin\rcxadm" agtctl stop <RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl stop <RETURN> |
【Solaris】
# /opt/FJSVrcvat/bin/rcxadm agtctl stop <RETURN> |
コマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「5.2 rcxadm agtctl」と「5.4 rcxadm certctl」を参照してください。
結果例
Truststore: |
エージェントのKeystoreに含まれるフィンガープリントを確認します。
(注)で示す例のようにエージェントのKeystoreに含まれるフィンガープリントが、手順1.の「結果例」で示したマネージャーのTruststoreに含まれているか確認します。
含まれていない場合、「対処方法」を参照し、対処を行ってください。
エージェントのTruststoreに含まれるフィンガープリントを確認します。
(注2)で示す例のようにエージェントのTruststoreに含まれるフィンガープリントが、手順1.の「結果例」で示したマネージャーのKeystoreに含まれているか確認します。
含まれていない場合、「対処方法」を参照し、対処を行ってください。
対処方法
エラーが発生した管理対象サーバ上で以下のコマンドを実行し、SSL証明書データを初期化後、エージェントを起動します。
【Windows】
>"インストールフォルダー\Agent\bin\rcxadm" certctl init <RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm certctl init <RETURN> |
【Solaris】
# /opt/FJSVrcvat/bin/rcxadm certctl init <RETURN> |
管理サーバ上で以下のコマンドを実行し、マネージャーを起動します。
【Windowsマネージャー】
>"インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm" mgrctl start <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl start <RETURN> |