保護モードが有効になっているInternet Explorer上で、Charset-入力アシストの各機能を使用する場合には、次の制限があります。
入力モードやショートカットキーから次の機能を起動することができません。
動作環境ダイアログ
辞書ツールキット
住所辞書検索ダイアログ
オンラインヘルプ
文字入力中に単語を登録することができません。また、次の条件で登録した単語は、保護モードが有効になっているInternet Explorerで、かな漢字変換の候補として表示されません。
保護モードが有効になっているInternet Explorer以外のアプリケーション上で文字入力中に登録した単語
辞書ツールキットで登録した単語
かな漢字変換や入力予測の学習結果は、保護モードが有効になっているInternet Explorer以外のアプリケーションでCharset-入力アシストを使用した際の学習結果と互いに独立したものとなります。
入力モードのサイズや位置は、保護モードが有効になっているInternet Explorer以外のアプリケーションでCharset-入力アシストを使用した際のサイズや位置と互いに独立したものとなります。
保護モードが有効になっているInternet Explorerで使用するCharset-入力アシストについて、動作環境の設定を変更したい場合は、スタートメニューまたは他のアプリケーションで使用しているCharset-入力アシストの入力モードから動作環境ダイアログを起動して設定を行ってください。
保護モードが有効になっているInternet Explorerで、かな漢字変換に使用する単語の登録や削除を行いたい場合は、次のいずれかの方法をとってください。
日本語資源管理で単語辞書を編集し、その結果をクライアントPCで取得し移入する。
辞書ツールキットでオプション辞書を作成し、そこへ単語を登録する。
手順の例を次に示します。
辞書ツールキットでユーザ辞書を作成し、そこへ単語を登録する。
辞書ツールキットでユーザ辞書を選択し、メニューの[ツール]-[抽出ファイルへ単語を出力]を実行して、抽出ファイルを作成する。
辞書ツールキットでオプション辞書を選択し、メニューの[ファイル]-[辞書の新規作成]を実行する。その際に、前の手順で作成した抽出ファイルを指定する。
拡張保護モードが有効な環境では、Charset-入力アシストが利用できないことがあります。
参考
OSの整合性機構とInternet Explorerの保護モード
WindowsのOSには「整合性機構」と呼ばれる仕組みがあり、プロセス(およびファイルやレジストリといったセキュリティオブジェクト)には「整合性レベル」のラベルが付加されます。整合性レベルには、高・中・低の3段階のレベルがあり、自分より高い整合性レベルが付加されているオブジェクトへの書き込みアクセスはできません。
Internet Explorerの保護モードもこの機構に基づいたものであり、保護モードが有効な場合は整合性レベルが低に設定されます。Charset-入力アシストは文字入力対象の整合性レベルと同じレベルで動作するため、保護モードが有効なInternet Explorerで使用すると整合性レベルが低になります。その結果、先に説明した各種の制限が発生します。
なお、これらの制限事項は、保護モードが有効になっているInternet Explorer以外に、整合性レベルが低で動作するアプリケーションにも当てはまります。本マニュアルでは、整合性レベルが低のアプリケーションの中で最も利用機会が多いものとして、Internet Explorerを例に挙げて説明しています。
Charset-入力アシストは、デスクトップで動作するアプリケーションのみサポートします。Modern UIで動作するアプリケーションでは利用できません。
Charset-入力アシストのインストール時に既定の言語になるように指定した場合でもシステムの既定の言語として利用できないことがあります。
この場合は、サインインし直してください。
「既定の入力方式の上書き」に表示される情報と既定の言語として使用される入力方式が異なることがあります。
この場合、「既定の入力方式の上書き」にて、再設定し保存することで設定に表示される内容と動作を一致させることができます。
Windows ストア アプリ、タスクバーの検索ボックスでは日本語入力できません。日本語入力をする際には、Windowsキーを押したままSpace キーを押すことで日本語入力ソフトを変更してください。
保護モードが有効になっているAdobe Reader上で、Charset-入力アシストの各機能を使用する場合には、「2.5.1.1 Internet Explorerの保護モードに関する事柄」で説明している事柄と同等の内容の制限・注意事項に加えて、次の制限があります。
変換結果は学習されません。
入力予測候補は表示されません。
入力モードやマルチボードの位置や指定は記憶されないことがあります。
Microsoft Edge上で文字入力をする際に、未確定文字列や入力予測候補の位置がよみの位置の近くにならない場合があります。この場合は、入力対象のページをMicrosoft Edge IEモードで動作するよう設定の上利用してください。
本マニュアルでの説明は、「ユーザー アカウント制御」について、次のように設定されている状態(ホーム ユーザー向けの初期状態)を前提としています。
「ユーザー アカウント制御」が有効
「アプリがコンピューターに変更を加えようとする場合のみ通知する(既定)」に設定されている
なお、「ユーザー アカウント制御」の有効/無効や、その動作に関連する設定については、Windowsのヘルプでその影響などを良くご確認ください。
「ユーザー アカウント制御」が有効の場合、管理者アカウントで日本語資源の取出し環境の設定、日本語資源の取出しおよび移入を行おうとすると、OSにより権限昇格ダイアログボックスが表示されます。また、標準ユーザー アカウントでこれらの操作を行う場合は、設定や手順が別途必要となります。日本語資源の取出しや移入を行う方法について詳しくは、「3.8 運用時のユーザアカウント」を参照してください。
Charset-入力アシストの機能(例えばマルチボードなど)を使用中に、DFCopy.exeコマンドによる日本語資源の移入が実行されると、使用中のCharset-入力アシストの機能が終了した後に、日本語資源の移入処理が継続して実行され、その時にOSにより権限昇格ダイアログボックスが表示されることがあります。なお、DFCopy.exeコマンドについて詳しくは、Charset Managerの「使用手引書 日本語資源適用編」の第3章の「辞書を移入する」を参照してください。
Internet Explorerで、マルチボードの手書き検索を使用中に、日本語資源の取り出しや移入が実行されると、次のようなメッセージが表示されることがあります。
「Internet Explorer セキュリティ」の「このプログラムは保護モードの外で開かれます」という旨の警告
権限昇格ダイアログボックス
この場合は、次のように対処して、日本語資源の取出しや移入の処理を完了させてください。
表示されたメッセージに対して、次のように応答する
「Internet Explorer セキュリティ」の警告に対しては許可する。
権限昇格ダイアログボックスに対しては権限昇格に同意する。
マルチボードを閉じる。
保護モードが有効なInternet Explorerでマルチボードを使用していた場合は、Internet Explorerを終了させる。
[スタート]メニューから[Charset Manager Standard Edition]-[日本語資源取出し]を実行する。
なお、日本語資源の取出しや移入について詳しくは、Charset Managerの「使用手引書 日本語資源適用編」の第3章の「配付された日本語資源を取り出す」や「日本語資源を移入する」を参照してください。
DFCopy.exeコマンドの実行時にOSにより表示される権限昇格ダイアログボックスに対して、権限昇格に同意しなかった場合は、日本語資源の移入が実行されません。DFCopy.exeコマンドについて詳しくは、Charset Managerの「使用手引書 日本語資源適用編」の第3章の「辞書を移入する」を参照してください。
デスクトップ上でCharset-入力アシストを使用している時(例えば、デスクトップ上のファイルのファイル名を入力している時)に、入力モードが他のアプリケーションのウィンドウに隠れてしまうことがあります。
Charset-入力アシストを利用する際には、クライアントPCで使用する言語(日本語入力方式:IME)を、Charset-入力アシストに切替えてください。
Charset-入力アシストを標準の言語に設定した環境で、本システムを使用しないで文字入力を行いたい場合には、他の言語に切替えてご使用ください。
Charset-入力アシストに対して配付される資源は、同じPC内でCharset-入力アシストを言語登録しているすべてのユーザに対し反映されます。
Charset-入力アシストの配付資源を更新する際、タイミングによっては配付資源を使用中で更新できないことがあります。この場合は、次回ログオン時に更新されます。
その他の制限事項や注意事項については、Charset-入力アシストの「ソフトウェア説明書」を参照してください。
Windows上のIME(入力アシストを含む)は、Unicodeをコード系として動作しています。そのため、入力用のマスタコード系をシフトJIS(MS)にした場合、同じ字形に複数の文字コードが重複して割り当てられている文字については、特定の文字コードしか入力できません。
重複するコードの一覧については、シフトJISとUnicode間の変換問題に関するMicrosoft社の技術情報等を参照ください。