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Systemwalker Service Quality CoordinatorV15.2.3 使用手引書
FUJITSU Software

7.4 Oracle Database Serverの管理設定

Oracleを管理対象にする場合は、[ORA]セクションの以下のキーを定義します。

項目

定義内容

定義例

[ORA]

セクション名です。1つのインスタンスを監視する場合は変更しないでください。

2つ以上のインスタンスを監視する場合は、後述のポイントを参照してください。

ORA

DCAID

Oracleを監視するための固有のIDです。変更しないでください。

"ORA"

INTERVAL

収集間隔です。単位は分です。変更しないでください。

5

SID

「Oracleインスタンス名」を設定します。

ポイント

ここで設定する名前はリソースIDの先頭に付加されます。

ORCL

USERNAME

Oracleにアクセスし、動的パフォーマンスビューから情報を取得するためのユーザー(DBAロールを付与した管理者ユーザー)のIDを入力します。

通常、Oracleのデフォルトでは“system”です。デフォルトから変更する場合は、「7.4.1 Oracleの動的パフォーマンス・ビューにアクセスできるユーザーを新規で作成する方法」を参照してください。

参考

Oracle Database Server 12c以前の場合、Oracleの環境設定によっては、"USERNAME@接続識別子"の形式で接続文字列を設定することも可能です。

接続識別子の詳細については、Oracle Database Serverのドキュメントを参照してください。

なお、本形式で設定する場合、接続文字列の示す接続先が、上記「SID」で定義したOracleのインスタンスであることを確認してください。

system

PASS

上記「USERNAME」に対応するパスワードをgenpwd(注1)で暗号化し、作成された文字列を入力します。

Oracleのデフォルトのパスワードから変更する場合は、「7.4.1 Oracleの動的パフォーマンス・ビューにアクセスできるユーザーを新規で作成する方法」を参照してください。

なお、パスワードに以下の文字は使用できません。

$\/;|<>?@()`'"^

注1) genpwd(パスワード暗号化コマンド)の使用方法は、「A.6 genpwd(パスワード暗号化コマンド)」を参照してください。

oShc+uU9Gl8=

VER

監視するOracleインスタンスのバージョンを記述します。「X.X.X」という3桁の形式で記述してください。

9.2.0

ORAHOME

監視するOracleのORACLE_HOMEの内容を設定します。

注意

最後に「/」を付けないでください。

誤:/opt/app/9iee/product/9.2.0/

  ↓

正:/opt/app/9iee/product/9.2.0

/opt/app/9iee/product/9.2.0


定義例

:

#########################################

# Oracle Information

[ORA]
DCAID="ORA"
INTERVAL = 5
SID = ORCL
USERNAME = system
PASS = oShc+uU9Gl8=
VER = 9.2.0
ORAHOME="/opt/app/9iee/product/9.2.0"

:

ポイント

2つ以上のOracleインスタンスを監視する場合は、以下の定義を行います。

  1. セクションを追加し、パラメーターを設定します。

    • セクションは、18バイト以内の半角英数字で定義可能ですが、セクション名がテンプレート内で重複しないように定義します。ここでは、「ORA2」というセクションを追加した例を記述します。

    • 複数のOracleインスタンスを監視する場合も、「DCAID」キーの値は変更せず、「"ORA"」と定義してください。

    定義例

    :

    #########################################

    # Oracle Information

    [ORA]
    DCAID="ORA"
    INTERVAL = 5
    SID = ORCL
    USERNAME = system
    PASS = oShc+uU9Gl8=
    VER = 9.2.0
    ORAHOME="/opt/app/9iee/product/9.2.0"

    [ORA2]

    DCAID="ORA"

    INTERVAL = 5

    SID = ORCL2

    USERNAME = system

    PASS = oShc+uU9Gl8=

    VER = 9.2.0

    ORAHOME="/opt/app/9iee/product/9.2.0"

    :


  2. 手順1.で追加したセクションを、「ATTR::DB」セクションの「GROUP」キーに追加します。手順1.の例のように定義した場合には、以下のように修正します。

    定義前

    :

    [ATTR::DB]

    GROUP="XXXX,YYYY"

    :

    定義後

    :

    [ATTR::DB]

    GROUP="XXXX,YYYY,ORA2"

    :