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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

10.3 appclient

名前

appclient - アプリケーションクライアントコンテナの起動

形式

appclient -client appjar [-mainclass appClass-name|-name display-name] [-xml xml] [-textauth] [-user username] [-passwordfile file_name] [app-args]

機能説明

アプリケーションクライアントコンテナを起動します。JVMオプションの指定を必要とする場合、環境変数VMARGSにオプションを指定します。詳細は「4.9.1 Jakarta EEアプリケーションクライアントの環境設定」を参照してください。

オプション

オプション名

説明

-client

クライアントスタブJARファイルのパスを指定します。クライアントスタブJARファイルは、クライアントJARファイルを含むモジュールを配備する際に、asadminコマンドのdeployサブコマンドに--retrieveオプションを指定してダウンロードするか、配備後asadminコマンドのget-client-stubsサブコマンドでダウンロードします。

-mainclass

クライアントコンテナで実行する、mainメソッドを持つメインクラスを完全修飾クラス名で指定します。
デフォルトではクライアントJARファイルに含まれるマニフェストファイルのMain-Class属性に定義されているメインクラス名を使用します。複数のクライアントJARファイルが含まれているEARファイルを配備して取得したクライアントスタブJARファイルを使用する場合には、-mainclassオプションまたは-nameオプションを指定する必要があります。

-name

ディスプレイ名を指定します。
実行するクライアントJARファイルに含まれるapplication-client.xmlファイルのdisplay-nameタグに指定した名前を指定します。
複数のクライアントJARファイルが含まれているEARファイルを配備して取得したクライアントスタブJARファイルを使用する場合には、-mainclassオプションまたは-nameオプションを指定する必要があります。

-xml

GlassFish ACC deployment descriptor(glassfish-acc.xml)を指定します。
指定しなかった場合には以下のファイルが使用されます。(注)


  [運用資産格納ディレクトリー]\domains\domain1\config\glassfish-acc.xml


  [運用資産格納ディレクトリー]/domains/domain1/config/glassfish-acc.xml

  

クライアントパッケージの場合、必ず-xmlオプションでGlassFish ACC deployment descriptor(glassfish-acc.xml)を指定してください。
必要に応じて、以下に格納されているテンプレートを参考にしてGlassFish ACC deployment descriptor(glassfish-acc.xml)を作成してください。


  [GlassFishのインストールディレクトリー]\glassfish\config\glassfish-acc.xml


  [GlassFishのインストールディレクトリー]/glassfish/config/glassfish-acc.xml

-textauth

Basic認証が設定されたWebサービス呼出しで、デフォルトセキュリティコールバックハンドラを使用する場合、コンソールでユーザー名とパスワードの入力を求める場合に指定します。-userオプションと-passwordfileオプションを指定した場合には無効となります。

-user

Basic認証が設定されたWebサービス呼出しで、デフォルトセキュリティコールバックハンドラを使用する場合、ユーザー名を指定します。-passwordfileオプションと合わせて指定してください。

-passwordfile

Basic認証が設定されたWebサービス呼出しで、デフォルトセキュリティコールバックハンドラを使用する場合、PASSWORD=パスワードの形式でパスワードを含むファイルの完全修飾名を指定します。-userオプションと合わせて指定してください。

注)

-xmlオプションを指定しなかった場合に参照するGlassFish ACC deployment descriptor(glassfish-acc.xml)は編集しないでください。編集した場合、本製品の再インストールが必要となる可能性があります。

オペランド

オペランド名

省略

説明

app-args

メインクラスのmainメソッドを呼び出す場合の引数を指定します。


戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\glassfish5\glassfish\bin\appclient -client MyApplicationClient.jar -xml glassfish-acc.xml test

/opt/FJSViaps/glassfish5/glassfish/bin/appclient -client MyApplicationClient.jar -xml glassfish-acc.xml test

注意

JDK8においてHTTPS通信でTLS1.3を使用する場合は、環境変数VMARGSに以下に示す2つのJava VMオプションを設定して起動します。設定方法の詳細は「4.9.1 Jakarta EEアプリケーションクライアントの環境設定」を参照してください。

  • jdk.tls.client.protocols

  • https.protocols

    TLS1.3だけを有効にする場合

    -Djdk.tls.client.protocols=TLSv1.3 -Dhttps.protocols=TLSv1.3

    TLS1.3とTLS1.2を有効にする場合

    -Djdk.tls.client.protocols=TLSv1.3,TLSv1.2 -Dhttps.protocols=TLSv1.3,TLSv1.2