ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

8.7.1 接続サービスに関するプロパティ

プロパティ

get

set

list

imqbrokerd

imqsvcadmin

install

imq.<serviceName>.max_threads (注1)

×

×

×

imq.<serviceName>.min_threads (注1)

×

×

×

imq.<serviceName>.tcp.port (注1) (注2) (注3)

×

×

×

imq.jmx.connector.jmxrmi.port (注2) (注3)

×

×

×

imq.cluster.port (注2) (注3)

×

×

×

1)

<serviceName>には、接続サービスを表す以下の値を指定します。

  • admin:admin接続サービス

  • jms:jms接続サービス

接続サービスの詳細については、「2.19.4 接続サービス」を参照してください。

注2)

メッセージブローカとJMSクライアント・imqcmdコマンドの間にファイアウォールを設置する場合、本プロパティに0以外の値を指定し、指定したポート番号の通信が許可されるよう、ファイアウォールの設定を行う必要があります。

注3)

本プロパティを指定しない、または0を指定する場合、メッセージブローカの起動時に利用可能なエフェメラルポートを取得し、ポートをオープンします。Solaris環境では、メッセージブローカがエフェメラルポートを使用している場合に、メッセージブローカが使用するエフェメラルポートと他プロセスが使用するエフェメラルポートが競合することがあります。
メッセージブローカが使用するポートと他プロセスが使用するポートが競合しないよう、以下のいずれかの対応を実施してください。

  • 本プロパティにエフェメラルポート以外のポート番号を設定し、システム上で一意のポート番号を使用するようにします。

  • 以下のシステムプロパティをメッセージブローカのオプションプロパティとして指定します。
    ただし、JMSの運用においてIPv6通信を使用しない場合にのみ、本システムプロパティを使用することができます。

    • java.net.preferIPv4Stack=true

エフェメラルポートについては、「付録D ポート番号」を参照してください。


imq.<serviceName>.max_threads

説明

指定された接続サービスのスレッドプールに保持するスレッドの最大数を指定します。
min_threadsに指定する値以上の値を指定してください。

以下の式で見積もってください。

  • jmsサービスの場合

    ( (1) + (2) + (3) + (4) + (5) ) × 2 以上

    (1) JMSを使用するGlassFish ServerクラスターのGlassFish Serverインスタンス数

      GlassFish Serverクラスターが複数ある場合は、GlassFish Serverクラスターごとの合計数です。

    (2) GlassFish Serverクラスターに配備されたMessage-driven Beanアプリケーション数×GlassFish Serverインスタンス数

      GlassFish Serverクラスターが複数ある場合は、GlassFish Serverクラスターごとの合計数です。

    (3) JMS接続ファクトリを参照するGlassFish ServerクラスターのGlassFish Serverインスタンス数 × JMS接続ファクトリに設定されている最大プールサイズ

      JMS接続ファクトリが複数存在する場合は、JMS接続ファクトリごとに算出した数の合計数です。

    (4) JMS接続ファクトリを参照するJMSクライアントアプリケーション数 × JMS接続ファクトリに設定されている最大プールサイズ

      JMS接続ファクトリが複数存在する場合は、JMS接続ファクトリごとに算出した数の合計数です。

    (5) JMS接続ファクトリを参照するJMSクライアントアプリケーション数

    上図の環境の場合、以下のように見積もってください。
    なお、JavaSE スタンドアロンの場合は、上図の「ACC」を「JavaSE スタンドアロンアプリケーション」に読み替えて見積もってください。

    (1)

    [GlassFish ServerクラスターA] GlassFish Serverインスタンス数:3
    [GlassFish ServerクラスターB] GlassFish Serverインスタンス数:2
    したがって、3 + 2 = 5

    (2)

    [GlassFish ServerクラスターA] Message-driven Beanアプリケーション数:2
    [GlassFish ServerクラスターA] GlassFish Serverインスタンス数:3
    [GlassFish ServerクラスターB] Message-driven Beanアプリケーション数:1
    [GlassFish ServerクラスターB] GlassFish Serverインスタンス数:2
    したがって、( 2 × 3 ) + ( 1 × 2 ) = 8

    (3)

    [JMS接続ファクトリQueueCF] 最大プールサイズ:32
    [JMS接続ファクトリQueueCF]参照するGlassFish ServerクラスターAのGlassFish Serverインスタンス数:3
    [JMS接続ファクトリTopicCF] 最大プールサイズ:16
    [JMS接続ファクトリTopicCF]参照するGlassFish ServerクラスターBのGlassFish Serverインスタンス数:2
    したがって、( 3 × 32 ) + ( 2 × 16 ) = 128

    (4)

    [JMS接続ファクトリQueueCF] 最大プールサイズ:32
    [JMS接続ファクトリQueueCF]参照するアプリケーションクライアントコンテナ数:1
    [JMS接続ファクトリTopicCF] 最大プールサイズ:16
    [JMS接続ファクトリTopicCF]参照するアプリケーションクライアントコンテナ数:3
    したがって、( 1 × 32 ) + ( 3 × 16 ) = 80

    (5)

    [JMS接続ファクトリQueueCF]参照するアプリケーションクライアントコンテナ数:1
    [JMS接続ファクトリTopicCF]参照するアプリケーションクライアントコンテナ数:3
    したがって、1 + 3 = 4

    上記の表より、imq.jms.max_threadsに設定する値は、以下の値となります。

    ( (1) + (2) + (3) + (4) + (5) ) × 2 = ( 5 + 8 + 128 + 80 + 4 ) × 2 = 450 以上
  • adminサービスの場合

    ( (1) + (2) ) × 2 以上

    (1) メッセージブローカを参照するGlassFish Serverインスタンス数

    (2) imqcmdコマンドの実行多重度

範囲

2~2147483647の整数値

初期
  • jmsサービスの場合

    1000

  • adminサービスの場合

    10


imq.<serviceName>.min_threads

説明

指定された接続サービスのスレッドプールに保持するスレッドの最小数を指定します。
max_threadsに指定する値以下の値を指定してください。max_threadsに指定した値より大きな値を指定した場合、min_threadsの値は、自動的にmax_threadsの値に置き換えられます。

範囲

0~2147483647の整数値

初期
  • jmsサービスの場合

    10

  • adminサービスの場合

    4


imq.<serviceName>.tcp.port

説明

指定された接続サービスのポート番号を指定します。
各サービスに設定するポート番号には、それぞれ別のポート番号を指定してください。
「0」を指定した場合は、メッセージブローカの起動時に利用可能なポートを使用します。

注意

ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。

  • システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号

  • システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)

ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。

範囲

0~65535の整数値

初期

0

imq.jmx.connector.jmxrmi.port

説明

メッセージブローカのJMXコネクタのポート番号を指定します。
JMXコネクタのポートは、メッセージブローカが内部的に使用するポートです。
「0」を指定した場合は、メッセージブローカの起動時に利用可能なポートを使用します。

注意

ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。

  • システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号

  • システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)

ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。

範囲

0~65535の整数値

初期値

0

imq.cluster.port

説明

クラスター接続サービスのポート番号を指定します。
クラスター接続サービスのポートは、メッセージブローカが内部的に使用するポートです。
「0」を指定した場合は、メッセージブローカの起動時に利用可能なポートを使用します。

注意

ポート番号には、システム上のアプリケーションを含むすべてのサービスにおいて、それぞれ異なるポート番号を設定する必要があります。以下の値を設定しないでください。

  • システム内の他のサービス、システム上のアプリケーションが使用するポート番号

  • システムが動的に割り当てる領域のポート番号(エフェメラルポート)

ポート番号の設定については、「付録D ポート番号」を参照してください。

範囲

0~65535の整数値

初期値

0