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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

4.12.4 他ネーミングサービス連携機能の設定

他ネーミングサービス連携機能を使用する場合、システムプロパティまたはInitialContext作成時の引数のプロパティに下記プロパティを指定してください。

プロパティ名

説明

com.fujitsu.appserv.jndi.url

問い合わせ先のホスト名とIIOP通信ポート番号を以下の書式で指定します。

ホスト名:ポート番号[,ホスト名:ポート番号,...]

例) vhost:30700

上記プロパティを指定した場合、GlassFish Serverインスタンス上のネーミングサービスを参照した際に、該当のJNDI名のオブジェクトリファレンスが存在しなかった場合、指定した外部のネーミングサービスに問い合わせます。

複数指定した場合は、先頭の宛先から接続を試行し、接続に失敗したら次の宛先に接続してフェイルオーバーします。

システムプロパティに指定する場合、プロセスで1つの設定となります。

システムプロパティとInitialContext作成時の引数のプロパティを同時に指定した場合、InitialContextの指定が優先されます。

IPCOM連携機能を使用する場合、Interoperable Naming Service(以降、INS)の規則は使用しないでください。

アプリケーションの参照するJNDIリソースが、配備時に利用可能でない場合、deployment.resource.validation=falseを指定します。

deployment.resource.validationは、配備時に各リソースが利用可能かをチェックするプロパティです。デフォルトはtrueです。

詳細は、「リソース検証の注意事項」を参照してください。

システムプロパティに指定する場合

-Dcom.fujitsu.appserv.jndi.url=vhost:30700

InitialContextに指定する場合

Hashtable<String, String> env = new Hashtable<>();
env.put("com.fujitsu.appserv.jndi.url", "vhost:30700");
InitialContext ic = new InitialContext(env);

GlassFish Serverクラスター起動処理中に他GlassFish Serverインスタンスを呼び出す場合

ライフサイクルモジュールやアプリケーション初期化処理など、GlassFish Serverクラスター起動処理中に他GlassFish ServerインスタンスのEJBアプリケーションを呼び出す場合、InitialContext作成時の引数のプロパティに以下を指定します。

プロパティ名

説明

com.fujitsu.appserv.jndi.use.externallookup.onstartup

true または false を指定します。

GlassFish Serverクラスター起動処理中に他GlassFish ServerインスタンスのEJBアプリケーションを呼び出す場合、trueを指定します。

省略値は、false です。

Hashtable<String, String> env = new Hashtable<>();
env.put("com.fujitsu.appserv.jndi.use.externallookup.onstartup", "true");
InitialContext ic = new InitialContext(env);