pclsnap コマンド実行時のメッセージについて説明します。
内容
pclsnap コマンドが出力ファイルの生成に失敗しました。出力ディレクトリの空き容量不足が原因です。
対処
出力ディレクトリを空き容量の大きなディレクトリに変更して、再度コマンドを実行してください。例えば、出力ディレクトリを /var/crash にする場合、以下のように指定してください。
# /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -a /var/crash/output
内容
pclsnap コマンドの出力ファイルは生成されますが、一部の採取対象情報が出力ファイルに含まれていない可能性があります。一時ディレクトリの空き容量不足が原因です。
対処
一時ディレクトリを空き容量の大きなディレクトリに変更して、再度コマンドを実行してください。例えば、一時ディレクトリを/var/crash に変更する場合、以下のように指定してください。
# /opt/FJSVpclsnap/bin/pclsnap -a -T/var/crash output
一時ディレクトリを変更しても同様の警告メッセージが出力される場合、次の原因が考えられます。
(1) システム状態に起因して、特定の情報採取コマンドがタイムアウトする
(2) 採取対象ファイルが、一時ディレクトリの空き領域と比較して大きい
(1) の場合は、pclsnap の出力ファイルに含まれる pclsnap.elog ファイルにタイムアウト発生のログが記録されています。pclsnap の出力ファイルとともに、可能であればクラッシュダンプを採取してください。
(2) の場合は、次の (a)(b) などが一時ディレクトリの空き容量よりも大きくなっていないか、確認してください。
(a) ログファイルのサイズ
/var/log/messages
/var/opt/SMAW*/log/ 配下のログファイル (SMAWsf/log/rcsd.log など)
(b) コアファイルの合計サイズ
GFSのコアファイル
/var/opt/FJSVsfcfs/cores/*
/var/lib/systemd/coredump/core.sfc*
GDSのコアファイル
/var/opt/FJSVsdx/*core/*
これらが一時ディレクトリの空き容量よりも大きい場合には、該当ファイルを出力ディレクトリおよび一時ディレクトリとは別パーティションに移動して、再度 pclsnap コマンドを実行してください。なお、移動したファイルは消さずに保存しておいてください。