形式
df -F sfcfs [ generic_options ] [ -o v ] [ directory | special ]
機能説明
df は GFS 共用 ファイルシステムの使用状況および構成情報を表示します。
GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルデータの割り当てを AC 側で行えるように、データ領域内の空き領域の一部を各 AC のために予約しています。この予約領域は使用中として扱われるため、実際に割り当てたファイルデータよりも多くの領域が、使用中として報告されることに注意してください。
また、ファイルデータの割り当てはこの予約領域を優先して使用するため、必ずしも新規書き出しによって、使用中として報告される領域が増えるわけではないことに注意してください。
特殊ファイル名またはマウントポイント名のどちらかが指定できます。どちらも指定しない場合は、マウントしているすべてのファイルシステムについて表示します。
マルチパーティション機能により複数のパーティションでファイルシステムが構成されている場合の特殊ファイル名の指定は、代表パーティションのパス名を指定します。
-o v オプションを指定した場合、GFS 共用 ファイルシステムがマルチパーティションで構成されている場合には、パーティションおよび領域ごとの情報を表示します。以下に表示項目とその意味を示します。
inodes: iノードの総数
free: 使用可能な iノード数
vdata: Vデータブロックの総数
free: 使用可能な Vデータブロック数
leaf: 空きエクステント管理用 leaf の総数
free: 使用可能な空きエクステント管理用 leaf数
Type: META
kbytes: アップデートログ領域の大きさ (キロバイト単位)
Type: LOG
kbytes: ファイルデータ領域の大きさ (キロバイト単位)
used: 使用中のファイルデータ領域の大きさ (キロバイト単位)
free: 使用可能なファイルデータ領域の大きさ (キロバイト単位。スーパーユーザーだけが割り当てることができる領域を含みます)
%used: ファイルデータ領域の使用率 (スーパーユーザーだけが割り当てることができる領域を含みます)
Type: DATA
オプション
以下のオプションが指定できます。
generic_options は、はん用の df(1M) でサポートしているオプションです。詳細については、df(1M) のオプションを参照してください。
/etc/mnttab のエントリに ignore オプションセットを含むファイルシステムについても情報を出力します。
使用可能な容量をキロバイト単位で出力します。
使用可能なファイル数だけ出力します。
statvfs 構造体を出力します。
割当て状態をキロバイト単位で出力します。
使用可能として報告される領域および使用率には、スーパーユーザーだけが割り当てることができる領域を含みません。この領域は一般にファイルシステムの 10% です。そのため、使用中と使用可能として報告される領域の合計値は、ファイルシステムの領域より少ないことに注意してください。
ローカルファイルシステムについてだけ出力します。
ファイルシステムタイプだけ出力します。
合計値を含む完全なリストを出力します。
コマンド行を表示しますが、実行はしません。
以下の GFS 共用ファイルシステム固有オプションを指定します。
マルチパーティション構成の場合、パーティションごとに情報を表示します。
本オプションで表示する値は、スーパーユーザーだけが割り当てることができる領域を含みます。
オペランド
以下のオペランドが指定できます。
GFS 共用ファイルシステム上のディレクトリのパス名を指定します。
GFS 共用ファイルシステムの代表パーティションのブロック特殊ファイルのパス名を指定します。
使用例
シングルパーティション構成の表示例
# df -F sfcfs -o v /mnt <Enter> Filesystem:/mnt inodes free vdata free leaf free Type /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 28524 28516 9508 9487 14264 14263 META kbytes /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 5119 LOG kbytes used free %used /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 228176 33272 194904 15% DATA |
マルチパーティション構成の表示例
# df -F sfcfs -o v /mnt <Enter> Filesystem:/mnt inodes free vdata free leaf free Type /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 45154 45150 15050 15048 22584 22582 META kbytes /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 5118 LOG kbytes used free %used /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 295704 0 295704 0% DATA kbytes used free %used /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume02 65504 0 65504 0% DATA |
関連項目
Solaris のマニュアル の df(1M), statvfs(2), mnttab(4), attributes(5)