ここでは、GFS 共用ファイルシステムの sfcfsd デーモンが呼び出す sfcfs_mount コマンドのエラーメッセージを説明します。
説明
メモリの取得に失敗したため、マウントに失敗しました。
対処
システムの状態を確認し、他プロセスの終了を待つか、スワップ領域を増やして再実行してください。
説明
内部異常が発生したので、マウントに失敗しました。
対処
FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、表示されたエラーメッセージの内容とともに、カスタマーサポート担当者に連絡してください。
説明
ファイルシステム監視機構が動作していません。
対処
ファイルシステム監視機構が動作しているか確認してください。
説明
指定されたパーティション (special) がファイルシステム構成情報に存在しません。
対処
指定したパーティションが正しいか見直してください。
説明
ファイルシステムの構成情報が取得できませんでした。
対処
FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。
説明
AC から MDS への通信に使用するポート番号定義がみつかりません。
対処
/etc/services のポート番号定義を見直してください。
説明
AC から MDS への通信用ホスト名情報が取得できません。
対処
以下の点を確認してください。
ネットワークの設定が正常であるか。
MDS 配置ノードの IP アドレスが、ホストデータベース (例: /etc/inet/hosts) に正しく登録されているかを確認してください。詳細については、本書の“11.2.2 ホストデータベースへの登録”を参照してください。
ファイルシステム構成情報の状態が正常であるか。
sfcrscinfo(1M) を -m オプション指定で実行し、MDS 配置ノードのホスト名が正しいかを確認してください。
ホスト名が正しくない場合は、sfcadm(1M) の -u オプションでホスト名を変更してください。
上記で解決しない場合は、FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。
コマンドの詳細については、sfcrscinfo(1M), sfcadm(1M) を参照してください。
説明
既にマウント済みのため、マウントに失敗します。
対処
mount(1M) コマンドで既にマウントされていないかを確認し、対処してください。
Solaris ゾーン環境で GFS を使用している、かつ、グローバルゾーン起動時にノングローバルゾーンを自動起動する環境の場合は、マウントポイント mount_point が、GFS 共用ファイルシステムをマウントする前に lofs でマウントされていないかを確認します。
# mount -p | grep mount_point |
第4カラムが lofs となっている行だけが出力された場合、以下の手順で復旧します。
GFS 共用ファイルシステムを共有するノングローバルゾーンを停止します。
# zoneadm -z zonename halt |
zonename はノングローバルゾーンのゾーン名です。
GFS 共用ファイルシステムをマウントします。
# mount mount_point |
停止したノングローバルゾーンを起動します。
# zoneadm -z zonename boot |
また、“1.8.10 Solaris ゾーン環境で GFS を使用する場合の注意事項”の“ポイント”を参照して、恒久的な対処を実施してください。
説明
リカバリ処理中のため、マウントを実行できません。
対処
特に対処の必要はありません。
説明
AC から MDS への通信に失敗しました。マウントに失敗します。
対処
MDS がダウンしている場合、再度マウントしてください。
説明
マウントで予期せぬ異常を検出しました。
以下の原因が考えられます。
special, mountpoint の指定に誤りがある。
共用ノードのネットワークの設定に誤りがある。
共用ノードのホスト名の指定に誤りがある。
コマンド実行中に共用ノードがダウンした。
対処
以下の手順で失敗の原因を取り除いた後、mount_sfcfs(1M) を再実行してください。
special, mountpoint が示すファイル、および、ディレクトリが存在するかを確認してください。指定に誤りがある場合、正しい special, mountpoint を指定してください。mountpoint のディレクトリが作成されていない場合、ディレクトリを作成してください。
ファイルシステムを共用するノードの IP アドレスが、ホストデータベース (例: /etc/inet/hosts) に正しく登録されているかを確認してください。詳細については、本書の“11.2.2 ホストデータベースへの登録”を参照してください。
sfcinfo(1M) をオプション -n, -a 指定で実行し、共用ノードのホスト名が正しいかを確認してください。ホスト名に誤りがある場合、sfcadm(1M) の -u オプションでホスト名を変更してください。
直前に出力されたメッセージがある場合、そのメッセージの対処に従ってください。
上記で解決しない場合は、FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。
コマンドの詳細については、sfcinfo(1M), sfcadm(1M) を参照してください。
説明
不当なエラーを検出しました。
対処
FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。
説明
パーティション (special) のオープンに失敗しました。
対処
詳細情報 errmsg に従って対処を行ってください。
説明
パーティション (special) 上にあるスーパブロック情報またはパーティション構成情報の読み取りに失敗しました。
対処
FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。
説明
指定されたパーティション (special) は GFS 共用ファイルシステムのものではありません。
対処
GFS 共用ファイルシステムに使用している特殊ファイルを指定してください。
説明
ファイルシステムのチューニングパラメタ param に不正な値を検出しました。
対処
FJQSS または fjsnap で調査資料を採取し、カスタマーサポート担当者に連絡してください。