GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルシステムを構成するディスク媒体上の領域を、以下の 3つに分けています。
メタデータ領域
アップデートログ領域
ファイルデータ領域
プライマリ MDS はメタデータ領域、アップデートログ領域の 2つの領域を参照/更新します。AC はファイルデータ領域を参照/更新します。
GFS 共用ファイルシステムは、1つのパーティションで構成することも、複数のパーティションで構成することもできます。複数のパーティションで構成した場合、I/O 処理性能上の効果が得られます。
例えば、ファイルデータ領域への I/O 集中でファイルシステム処理性能ネックとなることが予想される環境では、ファイルデータ領域を複数のパーティションで構成することで、ファイルデータ領域への I/O を分散することができます。また、ファイルデータ領域を代表パーティションから分離した場合、メタデータ領域およびアップデートログ領域への I/O と、ファイルデータ領域への I/O とを分離できるため、ファイルデータアクセスのための I/O 処理性能を改善することができます。
参照
可能なパーティション構成の詳細については、本書の“2.1.6 パーティション構成”を参照してください。