GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルシステムのメタデータ情報の取得、一貫性維持のための MDS への通信を LAN 経由で行っています。
以下の観点において、LAN 経路の設定を行ってください。
LAN のトラフィック量、LAN 負荷
LAN 故障に対する冗長構成定義
GFS 共用ファイルシステムでは、LAN の負荷が大きくならないように設計しています。しかし、運用によっては高負荷になることがあります。また、他の処理により LAN の負荷が高い場合、GFS 共用ファイルシステムへのアクセス処理のレスポンス時間が増大することがあります。LAN の負荷状況は netstat(1M) で調べることができます。
ファイルシステムへの負荷が大きい場合や、レスポンス時間への重要度が高い場合、以下の構成をとることをお勧めします。
高速な LAN を利用
専用の LAN を利用
また、GFS 共用ファイルシステムでは、MDS と他ノードの AC 間の通信ができなくなった場合、該当ノードでファイルシステムの閉塞処理を行います。これは、AC 側でファイルシステム処理の継続ができなくなったと判断することにより行われます。通信経路の故障を回避するためには Global Link Services (以降、GLS) の伝送路二重化機能を使用して通信経路を多重化することをお勧めします。
参照
GLS の伝送路二重化方式の選定や設定の詳細については、“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 (伝送路二重化機能編)”を参照してください。