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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.6 (マルチパス機能編)
FUJITSU Software

2.1 機能概要

マルチパス機能は、複数のNIC(Network Interface Card)を同一LAN(ネットワーク)上へ接続し、NIC-スイッチ間の伝送路を冗長化します。
マルチパス方式における通信は一つの論理インターフェースにより、NICを排他使用(通常運用時に一方を"active"状態にする)して通信を行います。マルチリンクイーサネット方式では、すべてのNICを使用(すべて"active"状態にする)して通信を行います。

スイッチまでの伝送路またはNICで何らかの異常を検出した際、マルチパス方式では伝送路の切替え制御を行い、マルチリンクイーサネット方式では異常が検出されたNICの縮退制御を行うことで通信を継続します。
NIC切替え時は、環境設定したMACアドレスがそのまま引き継がれます。よって、相手システムはNICの切替えを意識することなく通信が可能となります。

なお、マルチパス機能を"MPNET"と表現する場合があります。

図2.1 マルチパス機能による運用例


マルチパス機能のシステム構成を"図2.2 マルチパス機能のシステム構成"に示します。

図2.2 マルチパス機能のシステム構成


各構成要素とその意味は以下のとおりです。