以下の手順は複製先のすべてのノードで実施してください。
シングルユーザモードで起動します。
注意
複製元のサーバでGFS共用ファイルシステムを使用している場合、シングルユーザモードに移行する前に、以下のメッセージが/var/adm/messagesファイルに出力されているかを確認してください。
WARNING: sfcfsrm:5001: Starting the sfcfrmd daemon was suspended because quorum does not exist
メッセージが出力されている場合は、システムの起動が保留されているため、shutdown(1M)でシングルユーザモードに移行できません。この場合、OBPモードに強制停止した後にシングルユーザモードに移行してください。
ホスト名の追加または変更
複製元のシステムを参考にして、複製先の環境に合わせて、/etc/inet/hostsにホスト名を追加または、変更します。
Web-Based Admin View のプライマリ管理サーバ、セカンダリ管理サーバ、httpip、mip の変更
プライマリ管理サーバ (fuji4) およびセカンダリ管理サーバ (fuji5) の、IPアドレスを設定します。
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server 10.20.30.102 # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server 10.20.30.103
httpip を設定します。
fuji4 の場合
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam httpip 10.20.30.102
fuji5 の場合
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam httpip 10.20.30.103
mip を設定します。
fuji4 の場合
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam mip 10.20.30.102
fuji5 の場合
# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam mip 10.20.30.103
Java アプリケーションの接続先情報の変更
Java アプリケーションのショートカットおよびデスクトップショートカットのプロパティから[リンク先]パラメタを編集し、接続先情報を変更してください。
Windows ログインユーザのホームフォルダを "C:¥Users¥[ユーザ名]¥" とした場合の例:
プライマリ管理サーバ接続用のショートカット
"C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\Programs\PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup\bin\javaw.exe" -jar "WVStartup.jar" "10.20.30.102" "8081"
セカンダリ管理サーバ接続用のショートカット
"C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\Programs\PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup\bin\javaw.exe" -jar "WVStartup.jar" "10.20.30.103" "8081"
CFノード名、CIP/Sysnode名、クラスタ名、インタコネクトのデバイス名を変更
注意
クラスタ名、CFノード名の命名規則については“5.1.1 CF、CIPの設定”を参考にしてください。
/etc/cip.cf に記載している CFノード名、CIP/Sysnode名のうち、CFノード名となっている文字列を変更します。
fuji2 fuji2RMS:netmask:255.255.255.0 fuji3 fuji3RMS:netmask:255.255.255.0
fuji4 fuji4RMS:netmask:255.255.255.0 fuji5 fuji5RMS:netmask:255.255.255.0
複製元のシステムを参考にして、複製先の環境に合わせて、/etc/inet/hosts に記載しているCIP/Sysnode名のうち、CFノード名となっている文字列を修正します。
192.168.0.1 fuji2RMS 192.168.0.2 fuji3RMS
192.168.0.3 fuji4RMS 192.168.0.4 fuji5RMS
/etc/default/clusterに記載しているCFノード名、クラスタ名、インタコネクトのデバイス名を変更します。
nodename fuji2 clustername PRIMECLUSTER1 device /dev/hme2 device /dev/hme3
nodename fuji4 clustername PRIMECLUSTER2 device /dev/vnet2 device /dev/vnet3
デバイスファイルへのシンボリックリンクの復元
Solaris11以降の場合、クローニングにより失われたデバイスファイルへのシンボリックリンクを復元します。
# /opt/SMAW/SMAWcf/bin/cfrecoverdev
SFの設定解除
/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfgファイルを削除します。
# rm /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg
クラスタリソース管理機構のファイルを削除
/etc/opt/FJSVcluster/FJSVcldbm/config/shmno ファイルが存在する場合、ファイルを削除してください。
# rm /etc/opt/FJSVcluster/FJSVcldbm/config/shmno
クラスタリソース管理機構のノード名変更
注意
本手順はクラスタリソース管理機構を設定していない場合は不要です。
以下のコマンドを実施し、クラスタリソース管理機構のノード名を変更します。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clchgnodename
GFSの管理パーティションの情報を削除
注意
本手順はGFS共用ファイルシステムを使用していない場合は不要です。
GFS共用ファイルシステムの管理パーティションの情報を削除します。すべてのノードで以下の操作を実施してください。
# rm /var/opt/FJSVgfs/sfcfsrm.conf
GDSの設定変更
GDSのローカルクラスと共用クラスの定義を削除します。すべてのノードで以下の操作を実施してください。
/etc/opt/FJSVsdx/sysdb.d/class.dbファイルからクラス名の設定を削除します。
~ Class1 ←クラス名の行をすべて削除 ~
/etc/opt/FJSVsdx/sysdb.dディレクトリ配下のクラス名のファイルをすべて削除します。
# cd /etc/opt/FJSVsdx/sysdb.d # rm Class1
sfdsk.confファイルの修正
カーネルゾーン以外の環境からカーネルゾーンにクローニングした場合、/kernel/drv/sfdsk.confファイルに SDX_KZONE_SUPPORT=on という行を追加します。
カーネルゾーンからカーネルゾーン以外の環境にクローニングした場合、/kernel/drv/sfdsk.confファイルから SDX_KZONE_SUPPORT=on という行を削除します。
devname.dbファイルを削除します。
# cd /etc/opt/FJSVsdx/dev # rm -f devname.db
GLSの設定変更の事前準備
GLSを使用している場合は、以下の作業を行ってください。
複製元のシステムを参考にして、複製先の環境に合わせて、/etc/inet/hosts ファイルを修正します。
10.34.214.185 takeoverIP # 仮想IP 10.34.214.181 primecl01 # primecl01の物理IP 10.34.214.182 primecl02 # primecl02の物理IP 10.34.214.188 swhub1 # primary監視先HUBのIP 10.34.214.189 swhub2 # secondary監視先HUBのIP
10.34.214.195 takeoverIP2 # 仮想IP 10.34.214.191 primecl03 # primecl03の物理IP 10.34.214.192 primecl04 # primecl04の物理IP 10.34.214.188 swhub1 # primary監視先HUBのIP 10.34.214.189 swhub2 # secondary監視先HUBのIP
複製元のシステムとのIPアドレス重複が発生しないよう隔離します。
事前にNICのケーブルを抜いておく、複製元を停止する、または、複製元のシステムから隔離されたネットワークに接続するなどして、複製元のシステムとIPアドレスの重複が発生しないようにします。
RMSの自動起動抑止
RMSの自動起動を抑止します。
現在のRMSの自動機能の設定を確認し、設定に応じて以下を実施します。
# hvsetenv HV_RCSTART
1 ←この値を確認します
"0"が設定されている場合、RMSの自動起動が抑止されているので、手順13.へ進みます。
"1"が設定されている場合、以下を実施し、RMSの自動起動を抑止します。
# hvsetenv HV_RCSTART 0 # hvsetenv HV_RCSTART 0 ←「0」が出力されることを確認します
上記の手順を複製先のすべてのノードで実施完了後にすべてのノードをマルチユーザモードで起動します。