PRIMECLUSTER の動作環境のリストアは、以下の手順で行います。
注意
本操作は、すべてのクラスタアプリケーション、および、リソースを削除した状態で実行してください。
クラスタアプリケーションの削除手順については、“10.2 クラスタアプリケーションの削除”を、リソースの削除手順については、“10.5 リソースの削除”を参照してください。
◆操作手順
リストアしたいマシンをシングルユーザモードで起動します。
注意
シングルユーザモードで起動後は、必ず mountall -l コマンド および zfs mount -a コマンドを実行し、ファイルシステムをマウントしてください。
例)シングルユーザモードで再起動する。
# shutdown -g0 -i0 -y
... ok boot -s ... # mountall -l
# zfs mount -a
RMS の構成情報を削除します。
# rm -rf /opt/SMAW/SMAWRrms/build/wizard.d/*
以下のコマンドを実行し、PRIMECLUSTER の動作環境をリストアします。
/opt/SMAW/bin/cfrestore [ -f ] [ -p ] [ -y ] [ n ]
参照
コマンドパラメタについては、cfrestore(1M)コマンドのマニュアルページを参照してください。
注意
cfrestore(1M)コマンドの“-M”オプションを指定してはいけません。
例) PRIMECLUSTER 動作環境をリストアする。
# cfrestore
08/07/02 11:17:55 cfrestore 1 started ... 08/07/02 11:21:23 cfrestore 1 ended #
バックアップしたシステムファイルをリストアします。
注意
バックアップされたシステムファイルはリストア機能を実行しても復元されません。ここでいうシステムファイルとはオペレーティングシステム(環境)により提供されているファイルです。必要であれば、マニュアルでバックアップファイルをリストアしてください。
例) バックアップデータ fuji2_ccbr1.tar.Z からシステムファイル/etc/vfstab.pcl を取り出す。
バックアップデータ fuji2_ccbr1.tar.Z を確認し、バックアップされたシステムファイルを取り出します。
# ls /var/spool/SMAW/SMAWccbr/*.tar.Z
fuji2_ccbr1.tar.Z # zcat /var/spool/SMAW/SMAWccbr/fuji2_ccbr1.tar.Z | tar tvf - ./OS
drwxrwxrwx 0/1 0 Nov 20 13:58 2002 ./OS/ drwxrwxrwx 0/1 0 Nov 20 13:57 2002 ./OS/etc/ ... -rw-r--r-- 0/1 909 Nov 20 13:57 2002 ./OS/etc/vfstab.pcl ... #
/etc/vfstab.pcl ファイルを/var/tmp ディレクトリに取り出します。
# cd /var/tmp
# zcat /var/spool/SMAW/SMAWccbr/fuji2_ccbr1.tar.Z | tar xvf - ./OS
x ./OS, 0 bytes, 0 tape blocks x ./OS/etc, 0 bytes, 0 tape blocks x ./OS/etc/hosts, 401 bytes, 1 tape blocks ... x ./OS/etc/vfstab.pcl, 909 bytes, 2 tape blocks ... #
既存の /etc/vfstab.pcl ファイルと比較した上で、cp(1) またはvi(1) などでファイルの一部あるいはすべての内容を復元します。
注意
システムファイルに誤った修正を行うと、ログインできなくなったり、システムが起動できなくなる場合があります。
RMS の 自動起動が有効になっている場合、無効にします。
RMS の 自動起動は、HV_RCSTART環境変数で設定します。
詳細については、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書”の“付録E 環境変数”を参照してください。
マシンを再起動します。
例) マシンを再起動する。
# shutdown -g0 -i6 -y
RMS 構成定義を配布します。
すべてのクラスタノードで 5.までの手順を完了させた後、クラスタを構成する、いずれか1つのノードにシステム管理者権限でログインし、以下のコマンドを実行してください。
# /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvw -xj -F Configuration-Activate
手順4.で RMS の 自動起動を無効にした場合は、有効に戻します。
詳細については、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書”の“付録E 環境変数”を参照してください。
RMS を起動します。
詳細については、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書”の“7.1.1 RMS の起動”を参照してください。