Fsystem リソースの留意点を説明する前に、Fsystem のディテクタについて説明します。
Fsystem のディテクタには以下の 3 種類があります。
ファイルシステムのマウント状態監視 (hvdet_gmount)
ファイルシステムのマウント状態とアクセス異常を監視するディテクタです。
10 秒の監視間隔で以下のような処理を実行し、ファイルシステムを監視します。
ファイルシステムのマウント状態が /etc/vfstab.pcl の定義に合わせマウントされていること。
マウント中はファイルシステムへの I/O が正常に行われること。
ファイルシステムの共用状態の監視 (hvdet_ckshare)
NFS サーバ機能を使用する場合に動作するディテクタです。
監視対象はufsのファイルシステムおよび、レガシーファイルシステムとしてマウントされているZFSファイルシステムです。
10 秒の監視間隔で /etc/dfs/sharetab 内の情報を元に、ファイルシステムが共有されているかどうかを判断します。
ZFS の状態監視 (hvdet_zfs)
ZFS のストレージプールおよびデータセットの状態を監視するディテクタです。20 秒の監視間隔で以下の状態を判断します。
ストレージプールの状態
データセットのマウント状態
データセットの NFS 共有の状態
監視方法は以下の通りです。
/etc/vfstab.pcl に定義されたストレージプールがインポートされていることを監視
ストレージプールの health プロパティの状態を監視(FAULTED または UNAVAIL の場合、ストレージプールの異常と判断)
データセットのmountpoint プロパティに マウントポイントが設定されている場合、マウントの状態を監視(データセットの mounted プロパティが yes のとき、マウントされていると判断)
データセットのmountpoint プロパティに legacy が設定されている場合、マウントの状態を監視(/etc/vfstab.pcl に定義されたマウントポイントにデータセットがマウント されていることを 、/etc/mnttab 内の情報を元に判断)
sharenfs プロパティまたは share.nfs プロパティに on が設定されている データセットが NFS 共有されていることを監視(/etc/dfs/sharetab 内の情報 を元にNFS共有の状態を判断)