ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Operation Manager Systemwalker for ERPパッケージジョブ連携ガイドOracle E-Business Suite編
FUJITSU Software

5.1.1 実行状態の監視

コンカレントプログラムの実行状態は、コンカレントプログラム制御ジョブの実行状態を通して監視します。

使用するウィンドウ

ジョブネットの処理状況を監視する場合

[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの[ガントチャート]ウィンドウを使って監視します。

ジョブネット内の各ジョブの進み具合を監視する場合

[ジョブネットの監視]ウィンドウを使って監視します。

ウィンドウに表示される情報

ジョブの状態によって、[ジョブネットの監視]ウィンドウ上のアイコンの色が変化します。以下にジョブの状態とアイコンの色の関係を示します。

*1 “警告状態:茶”はジョブネットの場合だけ表示されます。

参考

「Oracle EBS コンカレント」または「コマンド実行」のアイコンをダブルクリックすると、[監視-ジョブ]ウィンドウが起動します。[監視-ジョブ]ウィンドウでは、コンカレントプログラム制御ジョブの実行結果を確認できます。

注意

  • コンカレントプログラム制御ジョブの終了コードと実行状態の表示について

    以下に該当する場合は、4.2.2 コンカレントプログラム制御ジョブの定義項目で指定した[正常終了コード上限値]を確認してください。

    • [監視-ジョブ]ウィンドウで確認したジョブの終了コードが正常終了時に出力されるものなのに、[ジョブネットの監視]ウィンドウのアイコンの色は赤(異常終了)を示している

    • [監視-ジョブ]ウィンドウで確認したジョブの終了コードが異常終了時に出力されるものなのに、[ジョブネットの監視]ウィンドウのアイコンの色は青(正常終了)を示している

  • コンカレントプログラム制御ジョブが終了しない場合について

    コンカレントプログラム制御ジョブのアイコンの表示が「実行中」のまま変化しない場合、以下の原因が考えられます。

    • Oracle EBS側で起動対象のコンカレントプログラムが使用可能になっていない。

    • Oracle EBS側で起動対象のコンカレントプログラムが保留状態となっている。

    • Oracle EBS側で起動対象のコンカレントプログラムに対するコンカレントマネージャが定義されていない。

      上記に該当する場合、EBSジョブ連携は以下の警告メッセージをSYSLOGに出力します。

      Concurrent request is inactive phase. req-no nnnn
      nnnn

      コンカレントプログラムの実行を依頼したときにOracle EBSから割り当てられたIDです。Oracle EBSの用語で、「コンカレント要求ID」といいます。

      備考

      本メッセージの属性は、『ログレベル=warning』、『ファシリティ=user』です。Solaris版の場合、この属性のメッセージは、システムのSYSLOG定義がデフォルトのままだとSYSLOGに出力されません。

      詳細は、後述の参考事項“SYSLOG定義の変更方法について”を参照してください。

    上記の警告メッセージが出力された場合、Oracle EBSのコンカレントマネージャを利用して調査し、原因を取り除いてください。

    この場合、Systemwalker Operation Manager側では以下の対処をしてください。

    • Oracle EBS側ですぐに対処できない場合

      必要に応じてジョブネットを強制終了してください。

    • Oracle EBS側ですぐに対処できる場合

      Systemwalker Operation Managerでの対処は不要です。コンカレントプログラムが実行されるようになると、ジョブネット、およびジョブの動作は、正常に継続されます。

参考

SYSLOG定義の変更方法について

SYSLOGに出力されるメッセージは、/etc/syslog.conf内の記述に従って処理されます。Solaris版の場合、デフォルトの設定は以下のようになっています。

user.err /dev/console
user.err /var/adm/messages

デフォルトの設定では、コンソールおよびmessegesファイルに出力されるメッセージは、errレベルのメッセージだけです。

syslog.confを以下のように設定することで、warningレベルのメッセージが出力されるようになります。

user.err;user.warning /dev/console
user.err;user.warning /var/adm/messages

なお、上記の設定を行うと、システム内のすべてのwarningレベルのメッセージが、コンソールおよびmessagesファイルに出力されるようになることに注意してください。

SYSLOG定義の詳細については、OSのマニュアルを参照してください。