ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Operation Manager Systemwalker for ERPパッケージジョブ連携ガイドOracle E-Business Suite編
FUJITSU Software

3.3 システム環境設定ファイルの作成

EBSジョブ連携のインストールが完了したら、次にEBSジョブ連携のシステム環境設定ファイルを作成します。旧製品または旧バージョンレベルの環境を引き継いだ場合は、この作業は必要ありません。

システム環境設定ファイルはエディタを使って作成します。作成に必要な情報を以下に示します。

システム環境設定ファイルの例

システム環境設定ファイルの例を以下に示します。

ENVFILE=/d01/oracle/prodappl/APPSORA.env --- 1
APPS_NAME=APPS                           --- 2
CJGRP=cjgrp                              --- 3
LANGUAGE=Japanese                        --- 4
TERRITORY=Japan                          --- 5
DEBUG_MODE=off                           --- 6
LOG_SIZE=1024                            --- 7
N_LOG=10                                 --- 8
ERROR_LOG_SIZE=1024                      --- 9
N_ERROR_LOG=10                           --- 10
DEBUG_LOG_SIZE=1024                      --- 11
N_DEBUG_LOG=10                           --- 12
備考

右端の番号は、後述の「記述項目」の項番に対応しています。

記述項目

システム環境設定ファイルには以下のパラメタを記述します。

項番

パラメタ名

パラメタに指定する値

省略

1

ENVFILE

Oracle EBSの環境変数設定ファイルをフルパスで指定します。このファイルは、EBSジョブ連携が動作するときに参照します。1000バイト以内の文字列を指定します。
環境変数を設定するスクリプトEBSapps.envを指定することも可能です。EBSapps.envの指定例を以下に示します。

ENVFILE=/d01/oracle/PROD/EBSapps.env run

不可

2

APPS_NAME

Oracleデータベースにアクセスするためのユーザアカウントを指定します。明に変更していなければ、Oracle EBSのインストール時に作成された「APPS」を指定します。

不可

3

CJGRP

コンカレントプログラム制御ジョブの起動を許可するグループを指定します。
ここで指定したグループは、3.5 コンカレントプログラム制御ジョブの起動権限の付与でOSのグループとして登録してください。

不可

4

LANGUAGE

「Japanese」または「American」を指定します。省略すると「ENVFILE」パラメタ(項番1)で指定したOracle EBSの環境変数設定ファイルの「NLS_LANG」パラメタに設定されている言語がとられます。
ここで指定した言語は、コンカレントプログラムの前回履歴(注1)の表示に影響します。

5

TERRITORY

「Japan」または「America」を指定します。
「LANGUAGE」パラメタ(項番4)の指定に対応させてください。省略すると「ENVFILE」パラメタ(項番1)で指定したOracle EBSの環境変数設定ファイルの「NLS_LANG」パラメタに設定されている地域がとられます。

6

DEBUG_MODE

「on」または「off」を指定します。省略値は「off」です。
「on」を指定すると、デバッグログが採取されます。通常は、本パラメタを指定する必要はありません。富士通SEから依頼があったときだけ使用してください。

7

LOG_SIZE

一般ログのサイズ(Kbyte)を1から1048576までで指定します。省略値は「1024」です。一般ログは、「/opt/FJSVorcj/var/cjexec.log」に採取されます。

8

N_LOG

一般ログファイルの保存数を1から100までで指定します。省略値は「10」です。
保存されるファイルの名前は、「/opt/FJSVorcj/var/cjexec.n」(注2)です。

9

ERROR_LOG_SIZE

エラーログのサイズ(Kbyte)を1から1048576までで指定します。省略値は「1024」です。
エラーログは、「/opt/FJSVorcj/var/error.log」に採取されます。

10

N_ERROR_LOG

エラーログファイルの保存数を1から100までで指定します。省略値は「10」です。
保存されるファイルの名前は、「/opt/FJSVorcj/var/error.n」(注2)です。

11

DEBUG_LOG_SIZE

デバッグログのサイズ(Kbyte)を1から1048576までで指定します。省略値は「1024」です。
デバッグログは、「/opt/FJSVorcj/var/debug.log」に採取されます。

12

N_DEBUG_LOG

デバッグログファイルの保存数を1から100までで指定します。省略値は「10」です。
保存されるファイルの名前は、「/opt/FJSVorcj/var/debug.n」(注2)です。

備考

「項番」は、前述の“システム環境設定ファイルの例”の右端の番号に対応しています。

注1)

「前回履歴」は、Systemwalker Operation Managerのジョブスケジューラ機能の画面です。

注2)

ログファイル(項番8,10,12)中の「n」は、1から99までの数字です。数字が小さいほど新しいファイルになります。

作成権限

システム管理者の権限で作成します。

作成場所

作成先のシステムは、EBSジョブ連携をインストールしたシステムです。

作成先のディレクトリは、「/opt/FJSVorcj/etc」です。

ファイル名

作成するファイルの名前は「cjconf.ini」です。

作成数

1つだけ作成します。

構文規則

システム環境設定ファイルは以下の規則に従って記述します。