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Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

11.8.2 Online/Offlineスクリプト

Online/Offlineスクリプトは、クラスタシステムで状態遷移が発生した場合、クラスタ制御からの状態遷移指示を受け取り、リソースを制御します。

以下に示す状態遷移時に、Online/Offlineスクリプトは動作します。

フェイルオーバ運用(スタンバイ機能)の場合

状態遷移

Online/Offlineスクリプト

運用

待機

起動

-

停止

-

切替え

-

切捨て

-

-

組込み

-

-

○:Online/Offlineスクリプトが動作

Online/Offlineスクリプトが動作したときの、Symfoware/RDBの処理について説明します。

起動(運用系)および切替え(待機系)

Symfoware/RDBが起動されます(rdbstartコマンド)。

停止(運用系)

Symfoware/RDBが停止されます(rdbstopコマンド)。

フェイルオーバ運用(ホットスタンバイ機能)の場合

状態遷移

Online/Offlineスクリプト

運用

待機

起動

停止

切替え

-

切捨て

-

組込み

-

○:Online/Offlineスクリプトが動作

Online/Offlineスクリプトが動作したときの、Symfoware/RDBの処理について説明します。

起動(運用系)

Symfoware/RDBが起動されます(rdbstartコマンド)。

起動(待機系)および組込み(待機系)

Symfoware/RDBが待機モードで起動されます(rdbstartコマンド)。

待機系では、待機モードとして起動されるため、ほとんどのRDBコマンドは実行できません。使用できるコマンドについては、“付録B 使用できるコマンド一覧”を参照してください。アプリケーションの実行は、CONNECT文の実行までが可能です。データにアクセスするためのSQL文はエラーになります。

停止(運用系)

Symfoware/RDBが停止されます(rdbstopコマンド)。

切替え(待機系)

Symfoware/RDBが待機モードから運用モードへの属性が切替えられます(rdbaltopコマンド)。Symfoware/RDBでは、切替え時に、ダウンリカバリが動作し、運用系で処理の途中となっているトランザクションの整理を行い、処理を引き継ぐための準備を行います。処理途中となっているトランザクションは、すべてロールバックされます。コミット済のトランザクションは、そのトランザクションでの更新内容が保証されます。

切捨て(待機系)および停止(待機系)

Symfoware/RDBが停止されます(rdbstopコマンド)。

参照

rdbstartコマンド、rdbstopコマンドおよびrdbaltopコマンドの指定方法の詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。