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Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

9.5 RDB構成パラメタファイルの編集

高信頼性ログ機能の動作環境を変更する場合はRDB構成パラメタファイルを編集します。

注意


フェイルオーバ運用を行う場合は、RDB構成パラメタファイルの定義時に考慮が必要です。
フェイルオーバ運用を行う場合は“11.11.4 セットアップ情報ファイルの作成”を参照してください。

RDB構成パラメタファイルの各構成要素とユーザログテーブルが使用する資源の関係を、以下に示します。


RDB構成パラメタファイルは、/opt/FSUNrdb2b/etc内のRDBSYS.cfgを複写し、作成したテキストファイルに定義します。テキストファイルの作成は、複写元をRDBSYS.cfgとし、複写先をRDBシステム名.cfgとします。RDBシステム名は、環境変数のRDBNAMEで設定するRDBシステム名と対応づけられます。


RDB構成パラメタファイルは、/opt/FJSVrdb2b/etc内のRDBSYS.cfgを複写し、作成したテキストファイルに定義します。テキストファイルの作成は、複写元をRDBSYS.cfgとし、複写先をRDBシステム名.cfgとします。RDBシステム名は、環境変数のRDBNAMEで設定するRDBシステム名と対応づけられます。


RDB構成パラメタファイルは、C:\SFWETC\RDB\ETC内のRDBSYS.SAMを複写し、作成したテキストファイルに定義します。テキストファイルの作成は、複写元をRDBSYS.SAMとし、複写先をRDBシステム名.cfgとします。RDBシステム名は、環境変数のRDBNAMEで設定するRDBシステム名と対応づけられます。

動作環境の作成は、rdbstartコマンドが、このテキストファイルを読み込み、記述された内容に従って行います。


利用者は、エディタを使用して、このテキストファイルにRDBの構成パラメタを定義します。記述形式は、以下のとおりです。なお、行の先頭が“#”の場合、その行はコメント行として扱われます。また、行の途中に“#”が出現した場合、その“#”以降行末までがコメントとして扱われます。

定義指示文<CR>
     :

各行の定義指示文の記述形式は、以下のとおりです。

定義種別 = [指定値1],[指定値2],・・・ 

記述上の注意点

定義種別とその指定内容の意味を、以下に示します。

表9.1 定義種別

定義種別

定義する情報

意味

パラメタの指定

RDBDIRSPACE1

絶対パス名

ユーザログテーブル用のRDBディレクトリファイルの配置先ディレクトリ名

RDBDIRSPACE2

絶対パス名

RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの配置先ディレクトリ名

RDBLOG

BIログバッファ数

AIログバッファ数

BIログ書き出しのためのログバッファの枚数

AIログ書き出しのためのログバッファの枚数

RDBCORE

絶対パス名

ユーザログテーブルで異常が発生した場合のダンプ出力先ディレクトリ名

RDBEXTMEM

サイズ

ユーザログテーブルが情報交換として使用する共用メモリの大きさ

RDBCNTNUM

多重度

RDBデーモンの要求の最大多重度

RDBPRJCODE

プロジェクトコード

ユーザログテーブルが使用するIPCキーの最上位1バイトの値

RDBSYSBUF

絶対パス名

ユーザログテーブルが使用するデフォルトバッファ定義の配置先ディレクトリ名

RDBDBSNUM

リーダ/ライタ数

データベーススペースに割り当てるリーダとライタの対の数

RDBASYNCIO

I/O方式

データベーススペースへアクセスする際のI/O方式

RDBASYNCIONUMR

データベーススペースごとのI/O(read)多重度

データベーススペースへアクセスする際のI/O(read)多重度

RDBASYNCIONUMW

データベーススペースごとのI/O(write)多重度

データベーススペースへアクセスする際のI/O(write)多重度

RDBSQLENV

ファイル名

アプリケーションの動作環境ファイル(システム用の動作環境ファイル)の配置先ファイル

RDBNETDBSNUM

リーダ/ライタ数

ネットワーク上のデータベーススペースに割り当てるリーダとライタの対の数

RDBLOGMANAGE

絶対パス名

ログ管理ファイルの配置先のローデバイス名またはディレクトリ名

RDBSYSTEMID

システムID

ユーザログテーブルの動作環境を一意に認識するための値

RDBREPORT

絶対パス名

メッセージログファイルの配置先ディレクトリ名


()

RDBREPORTSIZE

サイズ

メッセージログファイルのファイルサイズ

◎: 指定必須 ○: 省略可能

) エラー調査のために、本定義の指定をお勧めします。


RDBDIRSPACE1

ユーザログテーブルに対するRDBディレクトリファイルの情報を定義します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBDIRSPACE1 = 絶対パス名

絶対パス名

ユーザログテーブルに対するRDBディレクトリファイルの配置先のディレクトリを絶対パス名で記述します。

複数の動作環境を作成する場合、ほかのRDBディレクトリファイルと重複しないように設定してください。

RDBDIRSPACE2

RDBディクショナリに対するRDBディレクトリファイルの情報を定義します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBDIRSPACE2 = 絶対パス名

絶対パス名

RDBディクショナリに対するRDBディレクトリファイルの配置先のディレクトリを絶対パス名で記述します。

複数の動作環境を作成する場合、ほかのRDBディレクトリファイルと重複しないように設定してください。

RDBLOG

ログバッファの個数を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBLOG = BIログバッファ数, AIログバッファ数

BIログバッファ数

テンポラリログファイルにBIログデータを書き出すときに使用する、ログバッファの数を指定します。128以上の値を指定します。

AIログバッファ数

テンポラリログファイルにAIログデータを書き出すときに使用する、ログバッファの数を指定します。128以上の値を指定します。

RDBCORE

Symfoware/RDBプロセスで異常が発生した場合のダンプ出力先ディレクトリ名を定義します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBCORE = 絶対パス名

絶対パス名

Symfoware/RDBプロセスで異常が発生した場合のダンプ出力先ディレクトリを絶対パス名で記述します。

出力されるダンプの大きさは、RDBシステムが使用するメモリ量となります。ダンプ出力先ディレクトリには、出力されるダンプを格納するために十分な空きを用意してください。

RDBシステムが使用するメモリ量に関しては、“Interstage Business Application Server チューニングガイド”を参照してください。

注意

Symfoware/RDBでは、DISK間欠障害の検査を行っています。DISK間欠障害を検出した場合、CE保守情報をRDBCOREで指定したディレクトリの以下のファイルに出力します。

  • pagedump_内部時間情報

  • pageinf_内部時間情報

ファイルに出力された情報をもとにDISKの障害を解決したあと、これらのファイルを削除してください。

また、SQL文の実行中にシステム障害を検出した場合、障害調査資料をRDBCOREで指定したディレクトリの以下のファイルに出力し、SQL文はエラー終了します。

  • OCM_ERR_<識別子>

なお、検出したシステム障害が、すでにファイルに出力されているシステム障害と同一原因の場合、ファイルへの出力は行いません。


coreadmコマンドを使用して、プロセス単位のコアファイル出力ディレクトリをプロセスのカレントディレクトリ以外となるように指定している場合、coreadmコマンドで指定されているディレクトリにコアファイルが出力されます。RDBCOREで指定したディレクトリには出力されません。


カーネルパラメタ kernel.core_pattern を使用して、コアファイル出力先ディレクトリをプロセスのカレントディレクトリ以外となるように指定している場合、kernel.core_patternで指定されているディレクトリにコアファイルが出力されます。RDBCOREで指定したディレクトリには出力されません。

RDBEXTMEM

Symfoware/RDBが、プロセス外との情報交換のために使用する共用メモリの量を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBEXTMEM = サイズ

サイズ

使用する共用メモリの大きさを指定します。指定はキロバイト単位の10進数または16進数で指定します。大きさの概算方法を以下に示します。

基本 : 1024K + 可変サイズ
可変サイズ: MAX_CONNECT_SYS × (COMMUNICATION_BUFFER + 7K)
            + 同時に実行するRDBコマンド数 × 11K

MAX_CONNECT_SYSおよびCOMMUNICATION_BUFFERは、動作環境ファイルで指定できるパラメタです。パラメタの詳細は、“9.6 システム用の動作環境ファイルの編集”を参照してください。

RDBCNTNUM

RDBデーモンの要求の最大多重度を指定します。

注意

RDBCNTNUMの値は、Symfoware/RDBが使用する共用メモリサイズに影響します。RDBCNTNUMの値を変更した場合は、同時に実行するRDBコマンド数や同時に実行するローカルアクセスのコネクション数に応じて、RDBEXTMEMの再見積りを行ってください。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBCNTNUM = 多重度 

多重度

RDBデーモンに対する多重度は、同時に実行できるアプリケーションおよびRDBコマンドの数を規定する値となります。ここで指定する値の概算方法を以下に示します。

多重度 = 同時に実行するアプリケーション基礎値の合計
         + 同時に実行するRDBコマンド基礎値の合計
1つのアプリケーション基礎値
      ローカルアクセスのコネクションの数(CONNECT文を利用しない
      場合は1) × 2
1つのRDBコマンド基礎値
      rdbcninfコマンド、rdbddlexコマンド、rdbpldicコマンド、
      およびrdbtermコマンドの場合                           : 2
      その他のRDBコマンドの場合                             : 1

本指定の省略時は、多重度として128が指定されたものとみなされます。

RDBPRJCODE

Symfoware/RDBが使用するIPCキーの最上位1バイトを指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBPRJCODE = プロジェクトコード

プロジェクトコード

Symfoware/RDBは、通信そのほかの目的でIPCを使用します。このIPC使用時のキーとなる値が、他プロダクトと重複することを避けるために、キーの最上位バイトがプロジェクトを指すようにするという方式が勧められています。パラメタRDBPRJCODEは、IPC使用時のキーの最上位1バイトに“0x”で始まる16進数を指定し、IPCキーの重複使用を避けるために使用します。

本指定の省略時は、プロジェクトコードとして0xdbが指定されたものとみなされます。

RDBSYSBUF

アプリケーションがユーザログテーブルへアクセスする際に使用する、共用バッファプールに関する情報を定義したファイルが存在するディレクトリのパスを指定します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBSYSBUF = 絶対パス名

なお、本パラメタで指定する共用バッファプールを、デフォルトバッファプールといいます。

絶対パス名

デフォルトバッファプールに関する情報を定義したファイルが存在するディレクトリを絶対パス名で記述します。

デフォルトバッファプールに関する情報は、テキストファイルrdbbufに定義します。

本指定の省略時は、絶対パス名として以下が指定されたものとみなされます。


/opt/FSUNrdb2b/etc


/opt/FJSVrdb2b/etc


C:\SFWETC\RDB\ETC

定義ファイルの指定形式
BUFFER1K = ページ長が1Kのページ数
BUFFER2K = ページ長が2Kのページ数
BUFFER4K = ページ長が4Kのページ数
BUFFER8K = ページ長が8Kのページ数
BUFFER16K = ページ長が16Kのページ数
BUFFER32K = ページ長が32Kのページ数

BUFFER1Kの省略時は、ページ長が1Kのページ数として32が指定されたものとみなされます。

BUFFER2Kの省略時は、ページ長が2Kのページ数として32が指定されたものとみなされます。

BUFFER4Kの省略時は、ページ長が4Kのページ数として256が指定されたものとみなされます。

BUFFER8Kの省略時は、ページ長が8Kのページ数として32が指定されたものとみなされます。

BUFFER16Kの省略時は、ページ長が16Kのページ数として32が指定されたものとみなされます。

BUFFER32Kの省略時は、ページ長が32Kのページ数として32が指定されたものとみなされます。

定義ファイルの指定例
BUFFER1K=1024
BUFFER2K=512
BUFFER4K=1024
BUFFER8K=128
BUFFER16K=64
BUFFER32K=384

RDBDBSNUM


ローデバイスに作成するユーザログテーブルのデータベーススペース用のリーダ/ライタ数を指定します。


ユーザログテーブルのデータベーススペース用のリーダ/ライタ数を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBDBSNUM = リーダ/ライタ数

リーダ/ライタ数

データベーススペース用に割り当てるリーダとライタの対の数を1以上の値で指定します。

本指定の省略時は、リーダ/ライタ数として3が指定されたものとみなされます。


リーダ/ライタ数は、ローデバイスに作成するデータベーススペース数を指定すると最大性能を発揮します。

ただし、リーダ/ライタは1対につき約500キロバイトのメモリを必要とするので、メモリに十分な余裕があることを確認したうえで指定してください。

本指定では、CREATE DBSPACE文でALLOCATE RAWDEVICEを指定して作成したデータベーススペースが対象になります。

本指定は、RDBASYNCIOにNOを指定した場合にだけ有効になります。


リーダ/ライタ数は、データベーススペース数を指定すると最大性能を発揮します。

ただし、リーダ/ライタは1対につき約500キロバイトのメモリを必要とするので、メモリに十分な余裕があることを確認したうえで指定してください。

本指定では、CREATE DBSPACE文でALLOCATE FILEを指定して作成したデータベーススペースが対象になります。

■RDBASYNCIO

アプリケーションがローデバイスに作成するユーザログテーブルのデータベーススペースへアクセスする際のI/O方式を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBASYNCIO = I/O方式

I/O方式

I/O方式を、非同期I/Oとするか同期I/Oとするか指定します。

本指定の省略時は、NO(同期I/O)が指定されたものとみなされます。

YES:

I/O方式を非同期I/Oとする場合に指定します。また、必要に応じてRDBASYNCIONUMRおよびRDBASYNCIONUMWを指定します。

NO:

I/O方式を同期I/Oとする場合に指定します。また、必要に応じてRDBDBSNUMを指定します。

注意

非同期I/Oと同期I/Oでは必要となるメモリ量が異なります。メモリ量で問題のないI/O方式を選択してください。

どちらのI/O方式のメモリ量でも問題のない場合は、非同期I/Oの選択をお勧めします。メモリ量の概算方法を以下に示します。

非同期I/Oのメモリ量: 200K × 搭載CPU数
同期I/Oのメモリ量:   500K × RDBDBSNUM

■RDBASYNCIONUMR

ユーザログテーブルのデータベーススペースへアクセスする際のI/O多重度を指定します。

I/O多重度には、データベーススペースごとのI/O(read)多重度と、データベーススペースごとのI/O(write)多重度があります。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBASYNCIONUMR = データベーススペースごとのI/O(read)多重度

データベーススペースごとのI/O(read)多重度

データベーススペースごとのI/O(read)多重度を0以上の値で指定します。

本指定の省略時は0が指定されたものとみなされます。

0を指定した場合はI/O(read)多重度は無制限になります。また、この場合はユーザログテーブルのレイヤでI/O(read)の待ち行列を生成しません。このため、rdbsarコマンドのdオプション指定時に表示されるシステム時間とサービス時間は同じになります。

本指定では、CREATE DBSPACE文でALLOCATE RAWDEVICEを指定して作成したデータベーススペースが対象になります。

本指定は、RDBASYNCIOにYESを指定した場合にだけ有効になります。

注意

I/O(read)性能はアプリケーションのレスポンスに直接影響を及ぼします。このため、I/O(read)多重度には、0を指定することをお勧めします。

■RDBASYNCIONUMW

ユーザログテーブルのデータベーススペースへアクセスする際のI/O多重度を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBASYNCIONUMW = データベーススペースごとのI/O(write)多重度

データベーススペースごとのI/O(write)多重度

データベーススペースごとのI/O(write)多重度を0以上の値で指定します。

本指定の省略時は1が指定されたものとみなされます。

0を指定した場合はI/O(write)多重度は無制限になります。また、この場合はユーザログテーブルのレイヤでI/O(write)の待ち行列を生成しません。このため、rdbsarコマンドのdオプション指定時に表示されるシステム時間とサービス時間は同じになります。

本指定では、CREATE DBSPACE文でALLOCATE RAWDEVICEを指定して作成したデータベーススペースが対象になります。

本指定は、RDBASYNCIOにYESを指定した場合にだけ有効になります。

注意

I/O(write)多重度を大きくするとI/O(read)性能に影響を及ぼします。このため、I/O(write)多重度には、データベーススペースを割り付けているディスク装置がRAID(レベル0またはレベル5)の場合、1つのRAIDを構成するハードディスクドライブの数を指定することをお勧めします。これ以外のディスク装置の場合は、I/O(write)多重度には1を指定することをお勧めします。

RDBSQLENV

システム用の動作環境ファイル名を指定します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するファイルへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBSQLENV = ファイル名

ファイル名

アプリケーションの動作環境をSymfoware/RDB全体でチューニングするための、システム用の動作環境ファイル名を絶対パス名で記述します。システム用の動作環境ファイルについては、“9.6 システム用の動作環境ファイルの編集”を参照してください。

RDBNETDBSNUM


ネットワークファイルまたはローカルファイルに作成するユーザログテーブルのデータベーススペース用のリーダ/ライタ数を指定します。


ネットワークファイルに作成するユーザログテーブルのデータベーススペース用のリーダ/ライタ数を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBNETDBSNUM = リーダ/ライタ数

リーダ/ライタ数

データベーススペース用に割り当てるリーダとライタの対の数を1以上の値で指定します。

本指定の省略時は、リーダ/ライタ数として3が指定されたものとみなされます。

リーダ/ライタ数は、ネットワークファイルまたはローカルファイルに作成するデータベーススペース数を指定すると最大性能を発揮します。

ただし、リーダ/ライタは、1対につき約500キロバイトのメモリを必要とするので、メモリに十分な余裕があることを確認したうえで指定してください。


本指定では、CREATE DBSPACE文でALLOCATE NETWORK FILEまたはALLOCATE FILEを指定して作成したデータベーススペースが対象になります。


本指定では、CREATE DBSPACE文でALLOCATE NETWORK FILEを指定して作成したデータベーススペースが対象になります。

RDBLOGMANAGE

ユーザログテーブルが使用する、ログ管理ファイルのパスを指定します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBLOGMANAGE = 絶対パス名

絶対パス名


ログ管理ファイルの配置先のローデバイスまたはディレクトリを絶対パス名で記述します。

複数の動作環境を作成する場合、ほかのログ管理ファイルと重複しないように設定してください。


ログ管理ファイルの配置先ディレクトリを絶対パス名で記述します。

複数の動作環境を作成する場合、ほかのログ管理ファイルと重複しないように設定してください。

RDBSYSTEMID

Symfoware/RDB環境の動作に与えるIDを指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBSYSTEMID = システムID

システムID

それぞれのSymfoware/RDB環境の動作に与えるIDを、1から31までの10進数で指定します。このIDはマシン内で一意となるように指定してください。

RDBREPORT

Symfoware/RDB環境の動作が出力するエラー事象のメッセージやインフォメーション情報を出力するファイルのディレクトリを定義します。

このRDB構成パラメタを指定しないと、エラー事象のメッセージやインフォメーション情報が残らないので、エラー調査のために、必ず指定してください。

また、RDBREPORTパラメタで指定するディレクトリには、“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”に対する書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBREPORT = 絶対パス名

絶対パス名

Symfoware/RDBが出力するエラー事象のメッセージやインフォメーション情報を専用のファイルに蓄積する場合に、ファイルの配置先ディレクトリを絶対パス名で記述します。

Symfoware/RDBは、このディレクトリに以下のファイルを作成し、満杯を契機に循環利用します。

システム名.log:

カレントのメッセージログファイル

システム名.old:

1世代前のメッセージログファイル

ただし、RDBシステム名をつけない運用の場合は、以下のファイルを作成します。

rdbreport.log:

カレントのメッセージログファイル

rdbreport.old:

1世代前のメッセージログファイル

RDBREPORTSIZE

メッセージログファイルの大きさを指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBREPORTSIZE = サイズ 

サイズ

メッセージログファイルの大きさを、バイト数で指定します。

ここで指定する値の概算方法を以下に示します。

サイズ = 1つのメッセージの長さ × 時間当たりのメッセージ出力数
                                 × ファイル当たりの保存時間
   1つのメッセージの長さ: 平均256バイト

本指定の省略時は、以下となります。

製品版Symfoware Serverと高信頼性ログServer機能を同じシステムにインストールせずに運用する場合:

10485760(10M)バイト

製品版Symfoware Server V8と高信頼性ログServer機能を同じシステムにインストールして運用する場合:

65536(64K)バイト

製品版Symfoware Server V9と高信頼性ログServer機能を同じシステムにインストールして運用する場合:

10485760(10M)バイト

注意するパラメタ

複数のSymfoware/RDBの動作環境を作成する場合、RDB構成パラメタの定義時に注意しなければならないパラメタについて以下に説明します。

RDBDIRSPACE1RDBDIRSPACE2

RDBDIRSPACE1とRDBDIRSPACE2で指定するディレクトリに、ほかの環境で指定したディレクトリ名と同一のものを指定すると、ほかの環境のRDBディレクトリファイルを破壊します。必ず、ほかの環境とは別のディレクトリを指定してください。

RDBLOGMANAGE


RDBLOGMANAGEで指定するローデバイスまたはディレクトリに、ほかの環境で指定したローデバイスまたはディレクトリと同一のものを指定すると、ほかの環境のログ管理ファイルを破壊します。必ず、ほかの環境とは別のローデバイスまたはディレクトリを指定してください。


RDBLOGMANAGEで指定するディレクトリに、ほかの環境で指定したディレクトリと同一のものを指定すると、ほかの環境のログ管理ファイルを破壊します。必ず、ほかの環境とは別のローデバイスまたはディレクトリを指定してください。

RDB構成パラメタファイルの記述例

RDB構成パラメタファイルの記述例を、以下に示します。

#
# 作成日 : 2005.01.14
#
RDBLOG=128,128
RDBASYNCIO=YES
RDBASYNCIONUMR=0
RDBASYNCIONUMW=1
RDBREPORTSIZE=10485760
RDBEXTMEM=6720
RDBCNTNUM=320
RDBPRJCODE=0xdb
RDBSYSTEMID=3
RDBCORE=/...
RDBREPORT=/var/opt/FSUNrdb2b/rdbsys1/report
RDBLOGMANAGE=...
RDBDIRSPACE1=/var/opt/FSUNrdb2b/rdbsys1/rdbdir
RDBDIRSPACE2=/var/opt/FSUNrdb2b/rdbsys1/rdbdir
RDBSQLENV=/opt/FSUNrdb2b/etc/rdbsys1.env
RDBSYSBUF=/opt/FSUNrdb2b/etc/rdbsys1

備考. “...”には任意のディレクトリを指定してください。

#
# 作成日 : 2005.01.14
#
RDBLOG=128,128
RDBASYNCIO=YES
RDBASYNCIONUMR=0
RDBASYNCIONUMW=1
RDBREPORTSIZE=10485760
RDBEXTMEM=6720
RDBCNTNUM=320
RDBPRJCODE=0xdb
RDBSYSTEMID=3
RDBCORE=/...
RDBREPORT=/var/opt/FJSVrdb2b/rdbsys1/report
RDBLOGMANAGE=...
RDBDIRSPACE1=/var/opt/FJSVrdb2b/rdbsys1/rdbdir
RDBDIRSPACE2=/var/opt/FJSVrdb2b/rdbsys1/rdbdir
RDBSQLENV=/opt/FJSVrdb2b/etc/rdbsys1.env
RDBSYSBUF=/opt/FJSVrdb2b/etc/rdbsys1

備考. “...”には任意のディレクトリを指定してください。

#
# 作成日 : 2005.01.14
#
RDBLOG=128,128
RDBEXTMEM=6720
RDBCNTNUM=320
RDBPRJCODE=0xdb
RDBSYSTEMID=3
RDBCORE=C:\SFWSV\RDB\CORE
RDBLOGMANAGE=D:\SFWD\RDB\USR\LOG
RDBDIRSPACE1=D:\SFWD\RDB\USR\DIR
RDBDIRSPACE2=D:\SFWD\RDB\USR\DIR
RDBSQLENV=C:\SFWETC\RDB\ETC\rdbsys1.ENV
RDBSYSBUF=C:\SFWETC\RDB\ETC\rdbsys1
RDBDBSNUM=32
RDBNETDBSNUM=32
RDBWKSNUM=3