アプリケーションサーバ環境資源のバックアップ手順について説明します。
ここでは、バックアップ資源格納用ディレクトリを以下のディレクトリとして説明しています。
/backup |
X:\Backup |
注意
バックアップする前に、以下のことを確認してください。
Interstageのすべてのサービス、サーバアプリケーションが停止していること。
バックアップ用ディレクトリに、バックアップ資源格納に必要な空きディスク容量があること。
バックアップは以下の手順で行います。各コマンドの詳細については、本製品に同梱している“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。また、Interstage Business Application Serverのetcディレクトリ、 Interstage Business Application Serverのvarディレクトリ、ユーザログ定義資源を除き、アプリケーションサーバ環境資源のバックアップを一括で行うこともできます。一括で行う場合は、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の“メンテナンスの一括実行”を参照してください。
バックアップ資源格納用ディレクトリの作成
Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ
Interstage Business Application Serverのvarディレクトリのバックアップ
Interstage Application Server資源のバックアップ
ユーザログ定義資源のバックアップ
サーバアプリケーション配備元ディレクトリのバックアップ
Interstageのバックアップ資源を格納するディレクトリを1つ作成します。このディレクトリ配下に、Interstageの各バックアップ資源を格納します。
実行例を以下に示します。
mkdir /backup |
md X:\Backup |
注意
バックアップ資源格納用ディレクトリを作成するディスクに、十分な空き容量があることを確認してください。
Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/ibs/etc”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのetcディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\BAS\etc”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのetcディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
注意
Interstageが動作中の場合には、isstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
Interstage Business Application Serverのvarディレクトリのバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/ibs/var”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのetcディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
Interstageインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\BAS\var”の場合の操作例を以下に示します。
1. Interstage Business Application Serverのvarディレクトリの資源を格納するディレクトリを作成します。 |
注意
Interstageが動作中の場合には、isstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
下記の資源のバックアップについては、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”を参照してください。
Interstageセットアップ資源のバックアップ
CORBAサービス資源のバックアップ
コンポーネントトランザクションサービス資源
ユーザログを使用する運用を行っている場合のユーザログ定義資源のバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
バックアップするユーザログ定義資源とは、ユーザログのログ定義ファイルおよびログ出力サービス定義ファイルのことを指します。
注意
ログの運用形態により、バックアップ方法が異なります。
デフォルトのログ運用
“5.2.2.2 Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ”を行えば、ユーザログ定義資源はバックアップされます。
サーバアプリケーション単位のログ運用(C言語またはCOBOL)
“5.2.2.2 Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのバックアップ”を行えば、ユーザログ定義資源はバックアップされます。
ログの運用形態の詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“汎用ログ”の“環境作成”の“ログ定義ファイルの環境作成”を参照してください。
例
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/ibs”、ユーザログのログ出力サービス定義ファイルを“/home/apfw/log1.xml”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\BAS”、ユーザログのログ出力サービス定義ファイルを“C:\home\apfw\log1.xml”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
バックアップ用ディレクトリのパス、バックアップ元のディレクトリのパス、またはログ定義ファイル名に空白を含む場合、コマンドパラメタ指定時にダブルクォーテーション("")で囲んで指定する必要があります。
Interstageが動作中の場合には、isstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
サーバアプリケーション配備元ディレクトリのバックアップは、OSの複写コマンドを使用します。
資源バックアップ先ディレクトリに格納するディレクトリを作成する必要があります。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup/applications”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup\applications”の場合の操作例を以下に示します。
1. バックアップ用ディレクトリを作成します。 |
注意
移行元と移行先の環境が同一ホストである場合、本手順は必要ありません。
配備元ディレクトリのパス情報はアプリケーション配備コマンドで保持しているため、別環境への移行時には、移行元のパスと移行先のパスを合わせてください。