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Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)
FUJITSU Software

3.4.1 標準ログのメッセージ本文

標準ログが出力するシステムログおよび性能ログのメッセージ本文について、説明します。

3.4.1.1 システムログ

システムログは、アプリケーション連携実行基盤の稼働状態を表すインフォメーションログや、エラー情報を表すエラーログを表します。
システムログのメッセージ本文には、以下に示すフォーマットでメッセージが出力されます。

以下に、システムログのメッセージ本文の説明をします。

同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

No.

項目名

出力内容

備考

1

ログ種別

“IBS-AP-SYSTEM”という文字列が出力されます。

2

採取契機

システムログが出力される契機です。
■ログの出力契機”を参照してください。

3

メッセージID

メッセージIDが出力されます。

4

業務名

Impl IDで指定されたIDを出力します。また、出力される文字列は、大括弧“[]”で括られます。

5

アプリケーション名

クライアントで指定されたサーバアプリケーション名を出力します。

アプリケーションを呼び出したときに、アプリケーション名を出力します。上記以外の契機では、“*****”が出力されます。

6

情報

発生した例外情報、または、付加情報を出力します。

注意

本ログで出力するメッセージ本文の項目は、ログ定義ファイルを用いて変更することは出来ません。

■ログの出力契機

システムログは、以下の表に示す契機で出力されます。

同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

ログ出力契機

メッセージID

ログの出力レベル

採取契機の出力内容

業務処理を呼び出したときに、以下の規約で出力します。
“Business-Application-STATUS”
(注1)

8201

10

Business-Application-Call

8202

10

Business-Application-Normal(n)

8203

10

Business-Application-Error(n)

8204

10

Business-Application-Call(Retry-n)

振分け制御を呼び出したときに、以下の規約で出力します。
“Set-Target-STATUS”
(注1)

8211

10

Set-Target-Call

8212

10

Set-Target-Normal

8213

10

Set-Target-Error

業務前制御を呼び出したときに、以下の規約で出力します。
“Pre-Business-Control-STATUS”
(注1)

8214

10

Pre-Business-Control-Call

8215

10

Pre-Business-Control-Normal

8216

10

Pre-Business-Control-Error

業務後制御を呼び出したときに、以下の規約で出力します。
“Post-Business-Control-STATUS”
(注1)

8217

10

Post-Business-Control-Call

8218

10

Post-Business-Control-Normal(n)

8219

10

Post-Business-Control-Error(n)

結果編集制御を呼び出したときに、以下の規約で出力します。
“Result-Control-STATUS”
(注1)

8220

10

Result-Control-Call

8221

10

Result-Control-Normal(n)

8222

10

Result-Control-Error(n)

初期処理を呼び出したときに、以下の規約で出力します。
“Init-STATUS”
(注1)

8223

10

Init-Call

8224

10

Init-Normal(n)

8225

10

Init-Error(n)

終了処理を呼び出したときに、以下の規約で出力します。
“Term-STATUS”
(注1)

8226

10

Term-Call

8227

10

Term-Normal(n)

8228

10

Term-Error(n)

その他のインフォメーションが発生したとき

8205

10

System-Info

ワークユニット停止事象が発生したとき

8031

3

Error-WorkUnit-Stop

業務処理を呼び出したときにシステムエラーが発生したとき

8032

3

Error-Request-Fail

業務共通制御を呼び出したときにシステムエラーが発生したとき

8231

3

Error-Control-Fail

apfw_get_target_nameを呼び出したとき

8241

10

Get-Target(name) (注2)

apfw_get_target_nameを呼び出したとき

8242

10

Set-Target(name) (注2)

注1) STATUSとある場合、以下の文字列が出力されます。

注2) nameにはターゲット名が出力されます。

出力例

同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

以下に、「アプリケーション連携実行基盤から業務処理を呼び出す」のシステムログの出力例を示します。

2005/11/05 19:07:11.377 [ContextID] IBS-AP-SYSTEM Business-Application-Call 8201 [imple01] function01 xxxxxxxxxxxx

3.4.1.2 性能ログ

性能ログは、アプリケーション連携実行基盤内部での実行時間を表します。
性能ログのメッセージ本文には、以下に示すフォーマットでメッセージを出力します。

アプリケーション連携実行基盤では以下の情報を出力します。

同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

No.

項目名

出力内容

1

ログ種別

“IBS-AP-PERFORMANCE”という文字列が出力されます。

2

採取契機

性能ログが出力される契機です。
■ログの出力契機”を参照してください。

3

メッセージID

メッセージIDが出力されます。

4

業務名

Impl IDで指定されたIDを出力します。また、出力される文字列は、大括弧“[]”で括られます。

5

アプリケーション名

クライアントで指定されたアプリケーション名を出力します。

6

メッセージ

性能情報が出力されます。
メッセージには、以下の情報を出力します。
  セション情報 開始時刻 出力時刻 経過時間
“開始時刻”および“出力時刻”は、“年/月/日 時:分:秒.ミリ秒”のフォーマットで出力されます。
なお、日と時の間には空白が出力されます。
出力例:
  2004/11/05 19:07:07.484 2004/11/05 19:07:11.377

セション情報

アプリケーション連携実行基盤で出力されるセション情報は以下の2つがあります。

No.

項目名

定義名

長さ

出力内容

1

ホスト名

session.hostName

16
(注1)

ホスト名が出力されます。
なお、ホスト名に空白が含まれる場合には、そのまま空白が含まれるホスト名が出力されます。
出力例:
  Data1=(host A)

注1) 出力する情報が“長さ”に満たない場合、その分は空白が出力されます。ホスト名が“HOST”、サブシステム名が“SUB”、通信データサイズが26byte、要素が2つある場合の例を、以下に示します。

HOST             SUB     26 要素A=(aa)要素B=(bb)

  

■ログの出力契機

同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

ログ出力契機

メッセージID

ログの出力レベル

採取契機の出力内容

アプリケーションからアプリケーション連携実行基盤へ処理を返却したとき

8451

3

Target-Application

前処理からアプリケーション連携実行基盤へ処理を返却したとき

8452

10

Pre-Business-Application

業務処理からアプリケーション連携実行基盤へ処理を返却したとき

8453

10

Business-Application

後処理からアプリケーション連携実行基盤へ処理を返却したとき

8454

10

Post-Business-Application

振分け制御からアプリケーション連携実行基盤へ処理を返却したとき

8461

10

Set-Target-Control

業務前制御からアプリケーション連携実行基盤へ処理を返却したとき

8462

10

Pre-Business-Control

業務後制御からアプリケーション連携実行基盤へ処理を返却したとき

8463

10

Post-Business-Control

結果編集制御からアプリケーション連携実行基盤へ処理を返却したとき

8464

10

Result-Control

アプリケーション連携実行基盤からクライアントへレスポンスを返却したとき

8471

3

Request-Response

出力例

同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

以下に、「アプリケーション連携実行基盤から業務処理を呼び出す」性能ログの出力例を示します。

2005/11/05 19:07:11.377 [ContextID] IBS-AP-PERFORMANCE Target-Application 8451 [imple01] function01 2004/11/05 19:07:07:484 2004/11/05 19:07:11:377 3893