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Interstage Business Application Server チューニングガイド
FUJITSU Software

3.7 アーカイブログファイルの見積り式

アーカイブログファイルの見積りについて以下に示します。

アーカイブログファイルの容量は、運用形態と、ユーザログテーブルの更新量、資源のバックアップ周期が関係します。バックアップが必要な資源は次のとおりです。

アーカイブログファイルには、上記資源のバックアップおよびユーザログテーブルをエクスポートした取得した時点から、次のバックアップまたはユーザログテーブルのエクスポートを取得するまでの間の更新ログを保持する必要があります。
上記期間をバックアップ周期とします。バックアップ周期内における発生するログの見積もりは、以下のようになります。保持するログ量に応じて、必要なアーカイブログファイルサイズを定義してください。

アーカイブログファイルサイズ = 
バックアップ周期内に発生するトランザクション × トランザクション単位のAIログ量

トランザクション単位のAIログ量については、“3.4 ログ量の見積り式”を参照してください。

アーカイブログのバックアップを取る運用の場合

アーカイブログファイルのバックアップを取得した時点から、次のアーカイブログファイルのバックアップを取得するまでの更新データを保存する容量が必要です。アーカイブログファイルのバックアップは、ユーザログテーブルなどの差分バックアップと考えてください。たとえば、アーカイブログファイルのバックアップを毎日行うとした場合、アーカイブログファイルの容量は、最低でも1日分の更新データを保存する容量が必要です。この運用の場合でも、ユーザログテーブルなどを定期的にバックアップする必要があります。ユーザログテーブルなどを定期的にバックアップして、古いアーカイブログを破棄しないと、ユーザログテーブルを復旧するためのアーカイブログが膨大になり、ユーザログテーブルの復旧時間が長時間になる可能性があります。

アーカイブログのバックアップを取らない運用の場合

ユーザログテーブルなどのバックアップを取得した時点から、次のバックアップを取得するまでの更新データを保存する容量が必要です。たとえば、ユーザログテーブルなどのバックアップを1回/週行うとした場合、アーカイブログファイルの容量は、最低でも1週間分の更新データを保存する容量が必要です。