アーカイブログファイルの見積りについて以下に示します。
アーカイブログファイルの容量は、運用形態と、ユーザログテーブルの更新量、資源のバックアップ周期が関係します。バックアップが必要な資源は次のとおりです。
RDBディクショナリ(rdbdmpdicコマンドでバックアップします)
アーカイブログファイルには、上記資源のバックアップおよびユーザログテーブルをエクスポートした取得した時点から、次のバックアップまたはユーザログテーブルのエクスポートを取得するまでの間の更新ログを保持する必要があります。
上記期間をバックアップ周期とします。バックアップ周期内における発生するログの見積もりは、以下のようになります。保持するログ量に応じて、必要なアーカイブログファイルサイズを定義してください。
アーカイブログファイルサイズ = バックアップ周期内に発生するトランザクション × トランザクション単位のAIログ量 |
トランザクション単位のAIログ量については、“3.4 ログ量の見積り式”を参照してください。
■アーカイブログのバックアップを取る運用の場合
アーカイブログファイルのバックアップを取得した時点から、次のアーカイブログファイルのバックアップを取得するまでの更新データを保存する容量が必要です。アーカイブログファイルのバックアップは、ユーザログテーブルなどの差分バックアップと考えてください。たとえば、アーカイブログファイルのバックアップを毎日行うとした場合、アーカイブログファイルの容量は、最低でも1日分の更新データを保存する容量が必要です。この運用の場合でも、ユーザログテーブルなどを定期的にバックアップする必要があります。ユーザログテーブルなどを定期的にバックアップして、古いアーカイブログを破棄しないと、ユーザログテーブルを復旧するためのアーカイブログが膨大になり、ユーザログテーブルの復旧時間が長時間になる可能性があります。
■アーカイブログのバックアップを取らない運用の場合
ユーザログテーブルなどのバックアップを取得した時点から、次のバックアップを取得するまでの更新データを保存する容量が必要です。たとえば、ユーザログテーブルなどのバックアップを1回/週行うとした場合、アーカイブログファイルの容量は、最低でも1週間分の更新データを保存する容量が必要です。