事前確認
アーカイブを作成する場合、事前に以下を確認します。
既存のアーカイブの状態
すべてのアーカイブの状態が"Archived"であることを確認してください。ほかの状態のアーカイブが存在する場合は、「4.3.2 アーカイブの状態」を参照し、すべてのアーカイブの状態が"Archived"となるように対処してください。すべてのアーカイブの状態が"Archived"の場合だけ、新たにアーカイブの作成が可能です。
ライセンスの未使用容量
アーカイブは、データストアの使用量がライセンスの未使用容量以下の場合に作成可能です。
CSG Web GUIでダッシュボードの「データストア・アーカイブ使用量」パネルを表示し、「データストア」の値が「未使用」の値以下であることを確認してください。
「データストア」の値が「未使用」の値より大きい場合、その差分だけライセンスの容量が不足しているためアーカイブを作成できません。「2.5.6 ライセンスの登録」を参照し、不足している容量以上の容量追加ライセンスを登録してください。
ポイント
本製品からクラウドプロバイダーにデータ転送中の間は、「データストア」の値が変動するため、データ転送が完了してから「未使用」の値と比較してください。転送の完了は、「キャッシュ使用量」パネルの“未転送データ”が“なし”になることで確認します。
キャッシュ兼アーカイブ作業用ストレージプールの空き容量
「2.4 キャッシュ兼アーカイブ作業用ストレージプールへの仮想ディスクの割当て」の手順1および手順4を参照して、キャッシュ兼アーカイブ作業用ストレージプールの空き容量を確認してください。
アーカイブの作成に必要な空き容量は、データストアの使用量の10%(最低は20GB)以上です。空き容量が不足している場合は、「6.8 仮想ディスクの追加によるキャッシュの領域拡張」の手順1および手順2を参照して、キャッシュ兼アーカイブ作業用ストレージプールの容量を拡張してください。
ポイント
キャッシュ兼アーカイブ作業用ストレージプールの空き領域全体が、アーカイブ作成時の作業領域として使用されます。
共有フォルダへのアクセス
アーカイブの作成を開始してから内部の初期処理が完了するまでの間、共有フォルダにはアクセスできません。本製品の利用者が共有フォルダにアクセスしていないことを確認してください。
共有フォルダにアクセスしているときにアーカイブを作成した場合、強制的にアクセス不可となります。アーカイブの作成の初期処理が完了したあとにアクセスを再開してください。
注意
作成の開始から、内部の初期処理が完了するまでの時間および作成が完了するまでの時間は、アーカイブのデータ量に応じて数時間から数十時間かかる場合があります。
ETERNUS SF AdvancedCopy Managerのクラウドバックアップスクリプトと連携する場合、アーカイブの作成とクラウドバックアップスクリプトは同時に実行できません。アーカイブの作成を開始してから作成が完了するまでの間は、クラウドバックアップスクリプトの実行がエラー終了します。また、クラウドバックアップスクリプトの実行中は、アーカイブの作成がエラー終了します。
情報入力画面で必要な情報
項目 | 要否 | 説明 |
---|---|---|
アーカイブ名 | 必須 | アーカイブを識別するための任意の名前を、32文字以内で指定します。 |
データストア名 | 必須 | アーカイブを作成するデータストア名を、プルダウンリストから選択します。 |
ストレージクラス | 任意 | アーカイブを保存するストレージクラスを、"S3 Glacier"または"S3 Glacier Deep Archive"から選択します。デフォルトは、"S3 Glacier"が選択された状態です。 |
説明 | 任意 | アーカイブの説明を、256文字以内で指定します。 |
ポイント
本製品では、アーカイブの保存期間がアーカイブストレージの最低保存期間を経過しているかどうかを確認できません。このため、アーカイブ名または説明の項目からアーカイブを作成した日時がわかるようにしておくことを推奨します。
アーカイブの作成手順
CSG Web GUIで、グローバルペインの[アーカイブ]をクリックします。
「アーカイブ一覧」画面が表示されます。
右側のアクションにある[作成]をクリックします。
情報入力画面が表示されます。
「情報入力画面で必要な情報」を参照して必要事項を入力したあと、[次へ]ボタンをクリックします。
確認画面が表示されます。
表示されている内容で問題ないことを確認したあと、[完了]ボタンをクリックします。クリック後、共有フォルダへのアクセスが不可になります。
「アーカイブ一覧」画面を確認します。
状態が"Creating"のアーカイブが表示されていることを確認し、アーカイブの作成が完了するのを待ちます。
作成の初期処理が完了すると、状態に"Creating (xx%)"のように進捗状況が表示されます。これ以降は、共有フォルダへアクセス可能です。
作成が完了するまでの時間は、アーカイブのデータ量に応じて数時間から数十時間かかる場合があります。アーカイブの作成が完了すると、状態が"Archived"と表示されます。
参照
アーカイブの作成は、CSG REST APIでも可能です。作成方法は、『リファレンスガイド』の「アーカイブ」を参照してください。
ポイント
本製品は、アーカイブの作成を自動化するスケジューラー機能を提供していません。アーカイブの作成を自動化する場合は、Windowsのタスクスケジューラーなどの外部スケジューラーからCSG REST APIを呼び出すようにしてください。