Mirroring Controllerの起動方法は、以下の2つがあります。
mc_ctlコマンドで起動する
システムの起動時にサービスを起動する
注意
Mirroring Controllerの起動は、“Administrator”権限のある(Administratorsグループに属するユーザーIDを持つ)ユーザーが行ってください。
Mirroring Controllerが未起動の状態で、コマンドプロンプトからmc_ctlコマンドを実行して、インスタンスとMirroring Controllerを起動します。
mc_ctlコマンドをstartモードで実行してください。
例)
> mc_ctl start -M D:\mcdir\inst1
mc_ctlコマンドのstartモードに-Fオプションを指定して実行してください。
例)
> mc_ctl start -M D:\mcdir\inst1 -F
ポイント
Mirroring Controllerのプロセスのみを起動する場合には、mc_ctlコマンドのstartモードに--mc-onlyオプションを指定することで行えます。
自動切り替え/切り離しはMirroring Controllerが起動したあとに、mc_ctlコマンドのenable-failoverモード、または、disable-failoverモードを使用することにより自動切り替え/切り離しを有効、または無効にすることが可能です。
裁定サーバを利用して自動縮退を行う運用では、事前に裁定サーバでMirroring Controller裁定プロセスを起動していない場合、データベースサーバのMirroring Controllerプロセスの起動が失敗します。ただし、事前にMirroring Controller裁定プロセスを起動できない場合であっても、mc_ctlコマンドに--async-connect-arbiter オプションを指定することで、Mirroring Controllerのプロセスを起動することができます。
参照
mc_ctlコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
データベース多重化運用のセットアップにおいて、WindowsサービスへのMirroring Controllerの登録時に“自動”起動に設定します。これにより、OSの起動時に、Mirroring Controllerのサービスが起動されるようになります。
参照
詳細は、“2.12 多重化したインスタンスとMirroring Controllerの自動起動・停止の設定”を参照してください。
注意
セットアップ直後に、スタンバイサーバを誤ってプライマリサーバとして起動した場合や、切り替えが行われた後の旧プラマリサーバを復旧せずに、誤ってプライマリサーバとして起動した場合、通常はMirroring Controllerの起動が失敗しますが、万が一、管理用ネットワークが切断されていると起動を失敗させることができず、両サーバがプライマリサーバとなってしまう可能性があります。そのため、Mirroring Controllerの起動は、管理用ネットワークが接続していることを確認してから行ってください。
Mirroring Controllerを起動せずにインスタンスのみを起動した場合には、以下の影響があります。
自動切り替え/切り離しを有効化する場合
Mirroring Controllerが起動されるまでのあいだ、自動切り替え/自動切り離しなどの機能は動作できません。
自動切り替え/切り離しを有効化しない場合
Mirroring Controllerが起動されるまでのあいだ、“1.1 データベース多重化運用とは”に示す異常を検知できません。