ここでは、本バージョンにアップデート済みのContainer Managementを旧バージョンに切り戻す手順について説明します。
以下の事項が前提です。
本製品の更新ツールにより、Automation Manager コンテナおよびContainer Managementがアップデートされていること。
「更新ツールの実行準備」の[切り戻し時]の手順を実施済みであること。
注意
本作業中、Container Managementで動作するアプリケーションの通信に影響があるため、業務影響を考慮し、実施可能なタイミングで実施してください。
Container Managementの切り戻しでは、Kubernetes nodeサーバーを1台ずつ、配備されたアプリケーション(コンテナ)を別のKubernetes nodeサーバーに退避させながら切り戻しを行います。そのため、アプリケーションが一部のKubernetes nodeサーバーに偏って配置される場合があります。偏って配置された場合でも正常に動作するようリソース使用量を考慮し、更新ツールの実行を計画してください。詳細は「設計ガイド(FJCS仕様)」3.2. Container Managementに関する設定 を参照してください。
更新、および、切り戻しの操作は多重実行できません。各操作はシーケンシャルに実行してください。
Automation Managerコンテナにログインし、以下の手順を行うことでContainer Managementの切り戻しができます。
事前準備
以下のコマンドを実行し、更新ツールの実行に必要なファイルを生成します。
# cd /data/playbook # ansible-playbook -i inventories/<環境識別子>/hosts play_create_playbook_for_update_tool.yml
<環境識別子>は、「第2章 インストール手順」実施時に環境を一意に識別するために指定した任意の文字列を指定します。
Container Managementの切り戻し
以下のコマンドを実施しContainer Managementを切り戻しできます。
<環境識別子>は、「第2章 インストール手順」実施時に環境を一意に識別するために指定した任意の文字列を指定します。
# cd /data/playbook # ansible-playbook -i inventories/<環境識別子>/hosts play_backout_container_mng.yml
コマンドを実行すると、以下のメッセージが表示されます。誤って実行した場合や前提条件を満たしていない場合は、「n」を入力し、Enterキーを押下することで切り戻しを中断できます。切り戻しを継続する場合は「y」を入力し、Enterキーを押下します。
[Please confirm] ============================================================== [WARNING] Do you want to run Backout Container Management? (y/n) ============================================================== :
注意
Kubernetesの切り戻しでは、Kubernetes masterおよびnodeサーバーの台数分、マイナーバージョンを1世代ずつ切り戻します。
切り戻しの処理は、以下の形式でメッセージを表示して一時停止します。
[backout/container_mng/k8s_cluster : confirm] ====================================================== <メッセージ> ======================================================
以降の説明に従って、Kubernetes nodeへの振り分け停止/再開の操作を行ってください。
【メッセージ】
[WARNING] Backout the version of k8s_node [<IPアドレス>] to <バージョン>. Please prepare to continue working on other k8s nodes instead of the [<IPアドレス>]. If you are ready to continue, please press enter key.
【説明】
<IPアドレス>のKubernetes nodeサーバーを<バージョン>に切り戻します。
<IPアドレス>のKubernetes nodeサーバーへの振り分けを停止してください。
振り分け停止後、Enterキーを押下し、処理を再開してください。
【メッセージ】
[WARNING] k8s_node [<IPアドレス>] has been backout to <バージョン>. Please prepare to resume work on k8s_node [<IPアドレス>]. If you are ready to continue, please press enter key.
【説明】
<IPアドレス>のKubernetes nodeサーバーを<バージョン>に切り戻しました。
<IPアドレス>のKubernetes nodeサーバーへの振り分けを再開してください。
振り分け再開後、Enterキーを押下し、処理を再開してください。
【正常終了時】
正常終了時は下記のようにunreachable=0, failed=0となり、XX、YYは任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=0 failed=0
【異常終了時】
異常終了時は下記のようにunreachable, failedのAAおよびBBは任意の整数が記載されています。
PLAY RECAP ********************************************************************* 127.0.0.1 : ok=XX changed=YY unreachable=AA failed=BB