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Interstage List Works V10.3.3 コマンドリファレンス
FUJITSU Software

1.1.17 F5CWTRLW.EXE

List Works環境から今VLのList Worksへ移行するコマンドです。移行手順において使用します。

本コマンドは、管理者のみが実行することができます。

移行作業の全体の手順については、“環境構築手引書”を参照してください。

形式

F5CWTRLW.EXE  [-F移行情報ファイル名]
              [-L]

空白または記号文字を含むパスを指定する場合は、半角のダブルクォーテーション「""」で囲みます。「""」は長さに含みません。


説明

-F

移行情報を変更する場合に、移行するための情報を格納した「移行情報ファイル名」を物理パスで指定します。

-L

正常に移行された場合もログを出力する場合に指定します。ログファイルの出力先は以下のとおりです。なお、エラー発生時は、本指定にかかわらずログファイルが出力されます。

リスト管理サーバ環境設定の【操作ログ】タブで「ログファイルの扱い」の「格納場所」に指定した場所配下のLwTransitionLog.csv

復帰値

0

正常

0以外

異常


使用例

移行情報ファイル(C:\TransitionInformation.txt)をもとに、移行します。

F5CWTRLW.EXE  -FC:\TransitionInformation.txt

移行情報ファイルの説明

移行情報ファイルを以下のセクションごと説明します。ただし、全セクションとも省略可能です。

参考

「インストール媒体のSample」または「List Worksのインストール先フォルダ\Samples」フォルダ配下に、移行情報ファイルのひな型が格納されています。

ひな型のファイル名:TransitionInformation.txt


[TransitionInformation]セクション

移行処理で変更可能な指定が設定できます。

定義名

説明

FolderConstruct

【保管フォルダ構成情報ファイル格納先の指定】

保管フォルダの構成情報が設定されているファイルを格納するためのフォルダを190バイト以内の物理パスで指定します。

-Fパラメタ、[TransitionInformation]セクション、または本定義を省略した場合は、リスト管理サーバ環境設定の【資源】タブで、「格納場所」の「作業ファイル」に指定した場所が指定されたものとみなします。

指定されたフォルダ配下に「LwFolderNode.dat」「LwSplNode.dat」

「LwTrustRelation.dat」の保管フォルダ構成情報ファイルが作成されます。指定した格納先に同一ファイルが存在した場合は識別子を除いたファイル名に追番が付加されたファイル(例えば、LwFolderNode_001.dat)が作成されます。

WorkDirectory

【移行ツールで使用する作業フォルダの指定】

移行ツールで使用するための作業フォルダを190バイト以内の物理パスで指定します。

省略した場合は、リスト管理サーバ環境設定の【資源】タブで、「格納場所」の「作業ファイル」に指定した場所が指定されたものとみなします。


[TransitionFolder]セクション

保管フォルダを別フォルダに移行する場合に指定します。指定されない場合は、移行元と同じフォルダに移行されます。


各定義名の最後に付加する番号は、移行元保管フォルダ、移行先保管フォルダ、移行先保管フォルダ名にそれぞれ同一番号を設定する必要があります。同一番号における定義が1つでも省略された場合は、その番号の定義は有効になりません。

また、複数のフォルダを指定する場合は、0001、0002、・・・のように連番の昇順で指定してください。途中の番号が抜けている場合、またはその番号が有効にならない場合は、有効な番号までの定義で移行されます。


定義名

説明

BeforeFolder0001

BeforeFolder9999

【移行元保管フォルダの指定】

移行元(保管フォルダとする物理フォルダを複写している場合は、複写先の物理フォルダ)となる最上位の保管フォルダの場所を190バイト以内の物理パスで指定します。ここで指定したフォルダのサブフォルダも保管フォルダとして登録されます。同じフォルダの場所を複数指定することはできません。

例)BeforeFolder0001=C:\Folder

AfterFolder0001

AfterFolder9999

【移行先保管フォルダの指定】

移行先となる保管フォルダの場所を190バイト以内の物理パスで指定します。存在しない場合は、自動的に作成します。同じフォルダの場所を複数指定することはできません。また、以下の半角文字は使用できません。

\  :  ?  /  <  >  *  |  "

例)AfterFolder0001=D:\Soumu

AfterName0001

AfterName9999

【移行先保管フォルダ名の指定】

移行先となる最上位の保管フォルダの名前を40バイト以内の文字列で指定します。同じ保管フォルダ名を複数指定することはできません。

指定できる文字種は、保管フォルダ作成時に指定できる文字種であり、以下の半角文字は使用できません。

  \  ,  .  :  ;  ?  /  <  >  *  |  "  ^  '

Oracleデータベースでキャラクタ・セットに「JA16SJIS」を使用している場合は、上記のほかに全角文字の「~」も使用できません。


例)AfterName0001=総務課

移行情報ファイルの指定例

移行情報ファイルの例を示します。

注意

  • 他の利用者が移行ツールを実行している場合は、移行ツールを実行できません。フォルダの共有運用を行っている場合は、実行しているサーバ以外のサーバにおいても、移行ツールを実行しないでください。

  • エラーが発生した場合は、標準出力にエラー情報とコマンドの仕様が出力されます。

  • 移行ツールを実行する場合は、List Worksサービスを停止する必要があります。フォルダの共有運用を行っている場合は、実行するサーバ以外のサーバにおいても、List Worksサービスを停止してください。

  • 移行情報ファイルの「TransitionFolder」セクションに10000以上のトップフォルダを指定することはできません。10000以上のトップフォルダを移行する場合は、移行ツールを複数回実行し、それぞれ作成された「保管フォルダ構成情報ファイル」をデータベースにロード、追加してください。

  • 「AfterFolder0001~AfterFolder9999」「AfterName0001~AfterName9999」で指定するフォルダ・名前は、すでにリスト管理サーバ上に定義されているフォルダ・名前とは違うフォルダ・名前を指定してください。

    また、「AfterFolder0001~AfterFolder9999」は、すでに定義されているフォルダ配下を指定しないでください。

  • 移行ツールの実行直後に、以下の続行確認メッセージが出力されます。続行する場合は「y」を入力します。中断する場合は「n」を入力します。

      続行確認メッセージ:移行処理を続行します。続行しますか?(y/n)