旧バージョンのList Works環境で、保管フォルダ、および帳票の情報を取得し、移行資源(移行用の情報)を出力します。移行作業において使用します。
本コマンドは、管理者のみが実行することができます。
移行作業の全体の手順については、“環境構築手引書”を参照してください。 |
形式
F5CWTRFL.EXE -F 移行資源取得ファイル名
空白または記号文字を含むパスを指定する場合は、半角のダブルクォーテーション「""」で囲みます。「""」は長さに含みません。
説明
移行資源を取得するための情報を格納した「移行資源取得ファイル名」を、256バイト以内の物理パスで指定します。必須項目です。
復帰値
正常
異常
使用例
移行資源取得ファイル名「C:\FileInformation.txt」を使用して、移行用の情報を出力します。
F5CWTRFL.EXE -F C:\FileInformation.txt
移行資源取得ファイルの設定内容を、以下のセクションごと説明します。本ファイルは、シフトJISコードで記述します。
[Information]セクション(移行情報セクション)
[Condition]セクション(条件セクション)
[Folder0001~Folder9999]セクション(フォルダセクション)
注意
[Condition]セクション(条件セクション)、または[Folder0001~Folder9999]セクション(フォルダセクション)のどちらかを、必ず指定します。
変更可能な指定が設定できます。
定義名 | 説明 |
---|---|
OutDirectory | 【移行資源格納先の指定】 移行資源を格納するためのフォルダを、190バイト以内の物理パスで指定します。本フォルダは事前に作成しておく必要があります。 [Information]セクション、または本定義を省略した場合は、コマンド実行時のカレントフォルダになります。 指定されたフォルダ配下に「LWTRS」で始まる移行資源のフォルダが作成されます。 注意 移行資源は、以下の形式で出力されます。 「OutDirectoryの指定場所\LWTRSyyyymmddhhmmss\Mnnnnnnn\第2階層以下の保管フォルダ名…\帳票.spl(yyyymmddhhmmss:実行日時)(nnnnnnn:一意の番号)」 上記の物理パスが256バイト以内になるように、OutDirectoryを指定してください。 |
LogDirectory | 【ログ出力先の指定】 本コマンドが出力するログの出力先を、190バイト以内の物理パスで指定します。本フォルダは事前に作成しておく必要があります。 [Information]セクション、または本定義を省略した場合は、コマンド実行時のカレントフォルダになります。 指定されたフォルダ配下に「LwTrsLog_yyyymmddhhmmss.csv (yyyymmddhhmmss:実行日時)」のログが、シフトJISコードで出力されます。 |
MakeFolder | 【移行対象帳票が存在しない保管フォルダの移行指定】 移行対象帳票が存在しない保管フォルダを移行するかを、「0」または「1」の数値で指定します。 0:移行対象帳票が存在しない保管フォルダを移行しない 1:移行対象帳票が存在しない保管フォルダを移行する 本定義を省略した場合は、「0」が指定されたものとみなされます。 |
移行する帳票の条件を指定できます。
本セクション、または[Folder0001~Folder9999]セクションのどちらかを、必ず指定します。指定するセクションによって、移行する帳票が異なります。
本セクションを省略した場合
すべての帳票が、移行対象になります。
本セクションと[Folder0001~Folder9999]セクションを指定した場合
[Folder0001~Folder9999]セクションで指定されたフォルダ内の条件に一致する帳票が、移行対象になります。
定義名 | 説明 |
---|---|
StartAddDate | 【開始登録日時の指定】 移行する帳票の条件に、帳票の登録期間を指定する場合、開始日時を指定します。「yyyy/mm/dd」または「yyyy/mm/dd hh:mm」の形式で指定します。 本定義を省略した場合は、指定なしとみなします。 本定義を指定し、「EndAddDate」を指定しない場合は、指定した開始日時以降の帳票が移行の対象になります。 |
EndAddDate | 【終了登録日時の指定】 移行する帳票の条件に帳票の登録期間を指定する場合、終了日時を指定します。「yyyy/mm/dd」または「yyyy/mm/dd hh:mm」の形式で指定します。 本定義を省略した場合は、指定なしとみなします。 本定義を指定し、「StartAddDate」を指定しない場合は、指定した終了日時以前の帳票が移行の対象になります。 |
移行する保管フォルダを指定できます。
本セクション、または[Condition]セクションのどちらかを、必ず指定します。指定するセクションによって、移行する保管フォルダが異なります。
本セクションを省略した場合
すべての保管フォルダが、移行対象になります。
本セクションと[Condition]セクションを指定した場合
本セクションで指定されたフォルダ内で条件セクションの条件に一致する帳票が、移行対象になります。
注意
複数の条件を指定する場合は、0001、0002、…のように0001から連番の昇順で指定してください。途中の番号が抜けている場合は、有効な番号までの定義で移行されます。
定義名 | 説明 |
---|---|
Folder | 【保管フォルダ名の指定】 移行対象とする保管フォルダの物理パスを指定します。 どの階層の保管フォルダでも、指定することができます。 |
移行資源取得ファイルの指定例
移行資源取得ファイルの例を示します。
注意
本コマンドを実行する場合は、List Worksサービスを停止する必要があります。フォルダの共有運用を行っている場合は、実行するサーバ以外のサーバにおいても、List Worksサービスを停止してください。
本コマンドの起動直後に、以下の続行確認メッセージが出力されます。続行する場合は「y」を入力します。中断する場合は「n」を入力します。
続行確認メッセージ:移行資源取得処理を続行します。続行しますか?(y/n)
エラー発生時は、コマンド実行時のカレントディレクトリに、調査用ファイル(LwCvErrorOut.csv)が出力されます。本ファイルは、弊社技術員に問い合わせるときに使用します。