ユーザが作成した文字、およびJIS 1/2水準領域の必要な文字を、外字としてリスト管理サーバに登録するには、以下の方法があります。
イメージデータとして使用する方法
文字コードとして使用する方法
注意
リスト管理サーバで「外字の扱い」の指定が有効になるのは、シフトJISコードの0xEB40以降の文字と利用者定義文字です。
List Worksにおける外字の扱いについての詳細は、“1.5.3 外字”を参照してください 文字コードの詳細については、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |
ほかのアプリケーションと連携する場合は、外字を文字コードとして使用してください。イメージデータでは、アプリケーションとの連携で使用することはできません。
JIS 1/2水準領域の文字を、外字として登録しなければならない理由については、“C.1.3 文字の扱いについて”の“(1) 文字の扱いに関する注意事項”を参照してください。 |
外字をイメージデータとして使用する場合は、リスト管理サーバに外字を文字パターンとして登録する必要があります。リスト管理サーバに文字パターンを登録しておくと、印刷データの登録時に、List Worksがリスト管理サーバの辞書から文字パターンを取り出し、イメージ(ビットマップ)化します。これにより、クライアントでの表示・印刷が可能になります。
注意
イメージデータとして使用する外字は、データの検索やほかのアプリケーションとの連携機能などで使用することはできません。
分散印刷運用(FNA通信形態)の場合、フォントがゴシック体であるJIS 第一水準漢字以外の文字は、太字の「=」(イメージデータ)として表示されます。JIS 第一水準漢字以外の文字は、フォントに明朝体を使用してください。
イメージデータとして扱われる外字には、以下の種類があります。
利用者定義文字
JEF拡張漢字<Windows版のみ>
利用者定義文字については、運用形態や使用するオペレーティングシステムによって異なります。
なお、Windows版はJEF拡張漢字をイメージデータとして使用することができます。JEF拡張漢字をイメージデータとして使用する場合、ホスト連携プレミアムをインストールするだけでJEF拡張漢字サポートの設定は必要ありません。
利用者定義文字の登録の概要を以下に示し、説明します。
利用者定義文字を富士通ホストから転送するには、ADJUST、PLOP/Xを使用します。
利用者定義文字の登録には、ホスト連携プレミアムのHOST PRINTを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
ADJUSTのユーティリティを使用して、富士通ホスト上のJEF基本辞書から、追加文字セットを作成して、イメージライブラリに登録します。
PLOP/Xを使用して、イメージライブラリに登録した追加文字セットをList Worksサーバに転送します。
転送されてきた追加文字セットを、ホスト連携プレミアムのHOST PRINTを使用して、以下のインストール先フォルダに格納します。
外字 :HOST PRINTのオーバレイツールで指定した文字パターンファイルの格納先
参考
HOST PRINTに格納された時点で、自動的にList Worksで使用することが可能となります。印刷資源の登録前に、格納場所をリスト管理サーバで設定する必要はありません。
利用者定義文字を富士通ホストから転送するには、以下の組合せがあります。
ADJUST、WSMGRを使用する場合
DRMSとSystemwalker Centric Manager、またはDRMSとSystemwalker Software Deliveryを使用する場合
利用者定義文字の登録には、Charset Managerを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリの外字フォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。
印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
ADJUSTのユーティリティを使用して、富士通ホスト上のJEF基本辞書から、利用者定義文字を転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。
WSMGRを使用して、転送ファイルをList Worksサーバに転送します。
転送されてきた利用者定義文字を、Charset Managerを使用して以下の管理ディレクトリの外字フォルダに登録します。
外字 :管理ディレクトリ\res_agent\PATTERN
以下の手順で転送および登録をします。
印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリの外字フォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。
印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
DRMSを使用して、富士通ホスト上のJEF基本辞書から、利用者定義文字をList Worksサーバに転送します。
Systemwalker Centric Manager、またはSystemwalker Software Deliveryを使用して、転送されてきた利用者定義文字をCharset Managerに転送します。
転送されてきた利用者定義文字を、Charset Managerを使用して以下の管理ディレクトリの外字フォルダに登録します。
外字 :管理ディレクトリ\res_agent\PATTERN
利用者定義文字の転送には、ADJUST、ファイル転送アプリケーションを使用します。
利用者定義文字の登録には、Charset Managerを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリの外字フォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。
印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
ADJUSTのユーティリティを使用して、富士通ホスト上のJEF基本辞書から、利用者定義文字を転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。
ファイル転送アプリケーションを使用して、転送ファイルをList Worksサーバに転送します。
転送されてきた利用者定義文字を、Charset Managerを使用して以下の管理ディレクトリの外字フォルダに登録します。
外字 :管理ディレクトリ\res_agent\PATTERN
利用者定義文字の登録の概要を以下に示し、説明します。
利用者定義文字を富士通ホストから転送するには、DRMSを使用します。
利用者定義文字の登録には、Systemwalker Software Delivery、Charset Managerを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
DRMSで転送する印刷資源の格納先ディレクトリを、List Worksのサーバ動作環境ファイルに設定して、lvsetenvコマンドで登録します。
サーバ動作環境ファイルの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。 lvsetenvコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
ADJUSTのユーティリティを使用して、富士通ホスト上のJEF基本辞書から、追加文字セットを作成して、イメージライブラリに登録します。
DRMSを使用して、イメージライブラリに登録した追加文字セットをList Worksサーバに転送します。
転送されてきた利用者定義文字は、Systemwalker Software DeliveryによってCharset Managerが管理する資源管理ディレクトリの外字フォルダに格納します。
利用者定義文字を富士通ホストから転送するには、ADJUST、ファイル転送アプリケーションを使用します。
利用者定義文字の登録には、Charset Managerを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
ファイル転送アプリケーションで転送する印刷資源の格納先ディレクトリを、List Worksのサーバ動作環境ファイルに設定して、lvsetenvコマンドで登録します。
サーバ動作環境ファイルの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。 lvsetenvコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
ADJUSTのユーティリティを使用して、富士通ホスト上のJEF基本辞書から、利用者定義文字を転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。
ファイル転送アプリケーションを使用して、転送ファイルをList Worksサーバに転送します。
転送されてきた外字は、Charset Managerが管理するVSPフォントに格納します。
注意
Charset ManagerのVSPフォントに格納して、List Worksで利用することができる外字のサイズは32×32です。
外字を文字コードとして使用する場合は、List Worksクライアントに外字を登録して、リスト管理サーバに文字コード変換表を登録する必要があります。
外字を文字コードとして使用すると、ほかのアプリケーションと連携する場合にも、外字を正しく扱うことができます。
注意
各コンピュータの辞書に文字コードとして登録することができる文字数は、1880文字までです。1880文字を超えた文字は、イメージデータとして運用します。
イメージデータとして扱う文字は、表示/印刷はできますが、検索やほかのアプリケーションとの連携機能などに使用することはできません。
外字を文字コードとして使用する方法を以下に示します。なお、方法は使用するオペレーティングシステムによって異なります。
なお、以下の組合せも可能です。
富士通ホスト:ADJUST UDCマネージャ連携 List Worksサーバ:Charset Manager List Worksクライアント:ADJUST
なお、以下の組合せも可能です。
資源管理サーバ:Charset Manager List Worksサーバ:ADJUSTと標準コード変換 List Worksクライアント:ADJUST
外字を各クライアントに転送するには、Charset Managerを使用します。転送の流れを図で示します。
Charset Managerの詳細な操作方法は、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |
外字を各クライアントに転送させる作業として、以下の項目について説明します。
登録する外字の選定
利用者定義文字の登録
JEF拡張漢字をクライアントで利用するための準備
登録文字数が1880文字を超える場合は、利用者定義文字とJEF拡張漢字を合わせて1880文字を選定します。
利用者定義文字の登録は、List Worksサーバのオペレーティングシステムによって異なります。以下の手順で操作します。
文字パターンマスタファイルからADJUSTを使用して転送形式に変換後、ファイル転送アプリケーション、または、Charset Managerを使用してList Worksサーバに転送します。
List Worksサーバ上のCharset Managerで文字コード変換表を作成し、富士通ホストで作成された利用者定義文字をTrueTypeフォントに変換します。文字コード変換表は、リスト管理サーバのインストール時に設定した文字コード(シフトJIS(Depend on Converter)、またはシフトJIS(MS))で作成します。
TrueTypeフォントを転送形式に変換後に取り出し、各クライアントに転送し、Charset Managerを使用して登録します。
Charset Managerについての詳細は、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |
文字パターンマスタファイルからADJUSTを使用して転送形式に変換後、ファイル転送アプリケーション、または、Charset Managerを使用して、資源管理サーバに転送します。
資源管理サーバのCharset Managerで文字コード変換表(JEF-SJISの変換表)を作成し、富士通ホストで作成した利用者定義文字をTrueTypeフォントに変換します。
TrueTypeフォントを転送形式に変換後に取り出し、各クライアントに転送し、Charset Managerを使用して登録します。
文字コード変換表を、List WorksサーバにインストールされているCharset Manager Agentの環境下に転送します。
Charset Managerについての詳細は、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |
JEF拡張漢字をクライアントで利用するときは、以下の手順で操作します。
なお、JEF拡張漢字サポートがList Worksサーバと各クライアントにインストールされている必要があります。Windowsサーバの場合は、ホスト連携プレミアムにJEF拡張漢字サポートが含まれています。Solarisサーバの場合は、Charset ManagerにJEF拡張漢字サポートが含まれています。
List Worksサーバ上のCharset Managerで文字コード変換表を作成します。文字コード変換表の作成時に指定するシフトJISのタイプは、リスト管理サーバ環境に指定した設定文字コードにより以下のようになります。
シフトJIS(Depend on Converter)の場合
Charset Managerの標準コード変換の変換仕様で設定されているシフトJISのタイプで作成します。Charset Managerのインストール後のデフォルト値は、シフトJIS(MS)となっています。
シフトJIS(MS)の場合
シフトJIS(MS)で作成します。
文字コード変換表を各クライアントに転送し、Charset Managerを使用して登録します。
注意
JEF拡張漢字は移出/移入できませんので、注意してください。