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Interstage List Works V10.3.3 運用手引書
FUJITSU Software

5.3.3 FCB/LPCIの準備

FCB/LPCIは、行間隔、改ページを制御する情報です。格納時には、ファイル名の変更が必要です。

  変更前:FCB3xxxx   (xxxx:FCB名)
  変更後:xxxx

FNA通信形態の分散印刷運用(Windows版のみ)で転送する場合は、FCB/LPCIは印刷データと一緒に転送されるため、事前に準備する必要はありません。ただし、以下の両方の条件を満たしている場合は準備してください。

FCB/LPCIをリスト管理サーバに登録するには、以下の方法があります。

(1) 富士通ホストから転送して登録 <Windows版の場合>

FCB/LPCIの登録の概要を以下に示し、説明します。


分散印刷運用(TCP/IP通信形態)で、転送して登録

FCB/LPCIを富士通ホストから転送するには、以下の組合せがあります。

FCB/LPCIの登録には、Charset Managerを使用します。

各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
ADJUST、WSMGRを使用した登録手順

以下の手順で転送および登録をします。

[登録手順]
  1. 印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。

    印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。
  2. ADJUSTのJODFRTRNユーティリティを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、FCB/LPCIを転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。

  3. WSMGRを使用して、転送ファイルをList Worksサーバに転送します。

  4. 転送されてきたFCB/LPCIを、Charset Managerの印刷資源管理を使用して、以下の管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダに登録します。

    FCB/LPCI  :管理ディレクトリ\res_agent\FCB


DRMSとSystemwalker Centric Manager、またはDRMSとSystemwalker Software Deliveryを使用した登録手順

以下の手順で転送および登録をします。

[登録手順]
  1. 印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。

    印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。
  2. DRMSを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、FCB/LPCIをList Worksサーバに転送します。

  3. Systemwalker Centric Manager、またはSystemwalker Software Deliveryを使用して、転送されてきたFCB/LPCIをCharset Managerに転送します。

  4. 転送されてきたFCB/LPCIを、Charset Managerの印刷資源管理を使用して、以下の管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダに登録します。

    FCB/LPCI  :管理ディレクトリ\res_agent\FCB


ファイル転送運用で、転送して登録

FCB/LPCIを富士通ホストから転送するには、ADJUST、ファイル転送アプリケーションを使用します。オーバレイの登録には、Charset Managerを使用します。

各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

以下の手順で転送および登録をします。

[登録手順]
  1. 印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。

    印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。
  2. ADJUSTのJODFRTRNユーティリティを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、FCB/LPCIを転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。

  3. ファイル転送アプリケーションを使用して、List Worksサーバにアスキーモードで転送します。

  4. 転送されてきたFCB/LPCIを、Charset Managerの印刷資源管理を使用して、以下の管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダに登録します。

    FCB/LPCI  :管理ディレクトリ\res_agent\FCB


(2) 富士通ホストから転送して登録 <Solaris版の場合>

FCB/LPCIの登録の概要を以下に示し、説明します。


分散印刷運用(TCP/IP通信形態)で、転送して登録

FCB/LPCIを富士通ホストから転送するには、DRMSを使用します。

FCB/LPCIの登録には、Systemwalker Software Deliveryを使用します。

各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

以下の手順で転送および登録をします。

[登録手順]
  1. DRMSで転送する印刷資源の格納先ディレクトリを、List Worksのサーバ動作環境ファイルに設定して、lvsetenvコマンドで登録します。

    サーバ動作環境ファイルの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。
    lvsetenvコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。
  2. DRMSを使用して、List Worksサーバに転送します。

  3. List Worksサーバに転送したデータを、Systemwalker Software Deliveryのdrmsapyコマンドを使用して、指定ディレクトリに格納します。


ファイル転送運用で、転送して登録

FCB/LPCIを富士通ホストから転送するには、ADJUST、ファイル転送アプリケーションを使用します。

FCB/LPCIの登録には、Charset Managerを使用します。

各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

以下の手順で転送および登録をします。

[登録手順]
  1. ファイル転送アプリケーションで転送する印刷資源の格納先ディレクトリを、List Worksのサーバ動作環境ファイルに設定して、lvsetenvコマンドで登録します。

    サーバ動作環境ファイルの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。
    lvsetenvコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。
  2. ADJUSTのJODFRTRNユーティリティを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、FCB/LPCIを転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。

  3. ファイル転送アプリケーションを使用して、EBCDIC-ASCIIコードのテキストデータとしてList Worksサーバに転送します。

  4. 転送されてきたFCB/LPCIは、リスト管理サーバに登録したFCB/LPCIの格納ディレクトリに格納します。


(3) FCB/LPCIを作成して登録

FCB/LPCIを作成して、リスト管理サーバに登録することができます。運用形態に関わらず行うことができます。

FCB/LPCIは、テキストエディタを使用して、以下の記述形式に従って作成します。

FCB/LPCIとして設定できる項目には、以下のものがあります。

lpi

作成するFCBモジュールの行間隔の単位(1/7200インチ)によって間隔の長さを指定します。用紙の先頭から順に任意の行数分指定します。なお、パラメタの記述順序は固定です。

「lpi」の指定は、必須です。


記述形式

キーワード

パラメタ

lpi

行間隔  行数


パラメタの説明
行間隔

用紙の1行を構成する行間隔を、行間の単位(1/7200インチ)によって間隔の長さを指定します。

行数

行間隔で適用される行の数を指定します。行数は省略できません。


備考

本項目が1行も指定されなかったときは、用紙の各行はすべて1200の行間隔(6LPI)が指定されたものとして扱われます。


print

ページ内の印刷開始行位置と用紙の長さを指定します。

省略した場合は、印刷開始行位置が4行目、用紙の長さが79200(11インチ)となります。

なお、パラメタの記述順序は固定です。


記述形式

キーワード

パラメタ

print

印刷開始行位置  用紙の長さ


パラメタの説明
印刷開始行位置

ページ内の印刷開始行位置を指定します(省略値:4)。

用紙の長さ

1論理ページ(FCBで構成しているページ)の縦の長さを単位(1/7200インチ)で指定します(省略値:79200)。


channel

ページ内のチャネル・スキップの位置を指定します。


記述形式

キーワード

パラメタ

channel

チャネル番号  行数


パラメタの説明
チャネル番号

チャネル番号1~12までを指定します。なお、同一行に複数のチャネル番号を指定することはできません。

行数

チャネル番号を指定したい用紙の先頭からの行数を指定します。


FCBの例

一般的なテキストFCBの例
定義内容

チャネル位置1を4行目に設定します。

行間隔を1/6インチ(1200/7200インチ)とし、1~66行まで取ります。

印刷開始位置を4行目に設定し、11インチ(79200/7200インチ)の用紙長です。

テキストFCB
#
# FCB                                          2006.08.03 
#
channel        1 4
lpi            1200 66
print          4 79200
↑
キーワードは、必ず1カラム目から開始してください。

チャネル位置(垂直タブ)を複数設定したテキストFCBの例
定義内容

チャネル位置1を4行目に設定します。

チャネル位置2を7行目に設定します。

チャネル位置9を48行目に設定します。

行間隔を1/6インチ(1200/7200インチ)とし、1~66行目まで取ります。

チャネル位置12を66行目に設定します。

印刷開始位置を4行目に設定し、11インチ(79200/7200インチ)の用紙長です。

テキストFCB
#
# FCB                                          2006.08.03 
#
channel        1 4
channel        2 7
channel        9 48
lpi            1200 66
channel        12 66
print          4 79200
↑
キーワードは、必ず1カラム目から開始してください。

行間隔を途中変更するテキストFCBの例
定義内容

チャネル位置1を4行目に設定します。

行間隔を1/8インチ(900/7200インチ)とし、1~84行目まで取ります。

行間隔を1/6インチ(1200/7200インチ)とし、85~87行目まで取ります。

印刷開始位置を4行目に設定し、11インチ(79200/7200インチ)の用紙長です。

テキストFCB
#
# FCB                                          2006.08.03 
#
channel        1 4
lpi            900 84
lpi            1200 3
print          4 79200
↑
キーワードは、必ず1カラム目から開始してください。