FCB/LPCIは、行間隔、改ページを制御する情報です。格納時には、ファイル名の変更が必要です。
変更前:FCB3xxxx (xxxx:FCB名) 変更後:xxxx
FNA通信形態の分散印刷運用(Windows版のみ)で転送する場合は、FCB/LPCIは印刷データと一緒に転送されるため、事前に準備する必要はありません。ただし、以下の両方の条件を満たしている場合は準備してください。
連帳用紙で帳票を出力(富士通ホスト側のAPSライタ定義 DFNWTR の UNIT オペランドで、装置タイプに「F6672」を指定)
FCBの「用紙の長さ」を有効にして、11インチ以外の用紙長を利用
FCB/LPCIをリスト管理サーバに登録するには、以下の方法があります。
富士通ホストから転送して登録
分散印刷運用の場合(TCP/IP通信形態のみ)
ファイル転送運用の場合
FCB/LPCIを作成して登録
運用形態の違いに関わらず行うことができます。
(1) 富士通ホストから転送して登録 <Windows版の場合>
FCB/LPCIの登録の概要を以下に示し、説明します。
FCB/LPCIを富士通ホストから転送するには、以下の組合せがあります。
ADJUST、WSMGRを使用する場合
DRMSとSystemwalker Centric Manager、またはDRMSとSystemwalker Software Deliveryを使用する場合
FCB/LPCIの登録には、Charset Managerを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。
印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
ADJUSTのJODFRTRNユーティリティを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、FCB/LPCIを転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。
WSMGRを使用して、転送ファイルをList Worksサーバに転送します。
転送されてきたFCB/LPCIを、Charset Managerの印刷資源管理を使用して、以下の管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダに登録します。
FCB/LPCI :管理ディレクトリ\res_agent\FCB
以下の手順で転送および登録をします。
印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。
印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
DRMSを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、FCB/LPCIをList Worksサーバに転送します。
Systemwalker Centric Manager、またはSystemwalker Software Deliveryを使用して、転送されてきたFCB/LPCIをCharset Managerに転送します。
転送されてきたFCB/LPCIを、Charset Managerの印刷資源管理を使用して、以下の管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダに登録します。
FCB/LPCI :管理ディレクトリ\res_agent\FCB
FCB/LPCIを富士通ホストから転送するには、ADJUST、ファイル転送アプリケーションを使用します。オーバレイの登録には、Charset Managerを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。
印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
ADJUSTのJODFRTRNユーティリティを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、FCB/LPCIを転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。
ファイル転送アプリケーションを使用して、List Worksサーバにアスキーモードで転送します。
転送されてきたFCB/LPCIを、Charset Managerの印刷資源管理を使用して、以下の管理ディレクトリのFCB/LPCIフォルダに登録します。
FCB/LPCI :管理ディレクトリ\res_agent\FCB
(2) 富士通ホストから転送して登録 <Solaris版の場合>
FCB/LPCIの登録の概要を以下に示し、説明します。
FCB/LPCIを富士通ホストから転送するには、DRMSを使用します。
FCB/LPCIの登録には、Systemwalker Software Deliveryを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
DRMSで転送する印刷資源の格納先ディレクトリを、List Worksのサーバ動作環境ファイルに設定して、lvsetenvコマンドで登録します。
サーバ動作環境ファイルの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。 lvsetenvコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
DRMSを使用して、List Worksサーバに転送します。
List Worksサーバに転送したデータを、Systemwalker Software Deliveryのdrmsapyコマンドを使用して、指定ディレクトリに格納します。
FCB/LPCIを富士通ホストから転送するには、ADJUST、ファイル転送アプリケーションを使用します。
FCB/LPCIの登録には、Charset Managerを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
ファイル転送アプリケーションで転送する印刷資源の格納先ディレクトリを、List Worksのサーバ動作環境ファイルに設定して、lvsetenvコマンドで登録します。
サーバ動作環境ファイルの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。 lvsetenvコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
ADJUSTのJODFRTRNユーティリティを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、FCB/LPCIを転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。
ファイル転送アプリケーションを使用して、EBCDIC-ASCIIコードのテキストデータとしてList Worksサーバに転送します。
転送されてきたFCB/LPCIは、リスト管理サーバに登録したFCB/LPCIの格納ディレクトリに格納します。
FCB/LPCIを作成して、リスト管理サーバに登録することができます。運用形態に関わらず行うことができます。
FCB/LPCIは、テキストエディタを使用して、以下の記述形式に従って作成します。
1行に記述できる制御文は1つだけです。行の継続はできません。
1つの制御文は、1つのキーワードとそのパラメタから構成されます。
キーワードと各パラメタの間は、1つ以上の空白で区切ります。
「#」以降、改行コードまではコメント行とみなされます。また、空白からなる行も、コメント行とみなされます。
キーワードは、必ず1カラム目から開始してください。
FCB/LPCIとして設定できる項目には、以下のものがあります。
lpi(必須)
channel
lpi
作成するFCBモジュールの行間隔の単位(1/7200インチ)によって間隔の長さを指定します。用紙の先頭から順に任意の行数分指定します。なお、パラメタの記述順序は固定です。
「lpi」の指定は、必須です。
キーワード | パラメタ |
---|---|
lpi | 行間隔 行数 |
用紙の1行を構成する行間隔を、行間の単位(1/7200インチ)によって間隔の長さを指定します。
行間隔で適用される行の数を指定します。行数は省略できません。
本項目が1行も指定されなかったときは、用紙の各行はすべて1200の行間隔(6LPI)が指定されたものとして扱われます。
ページ内の印刷開始行位置と用紙の長さを指定します。
省略した場合は、印刷開始行位置が4行目、用紙の長さが79200(11インチ)となります。
なお、パラメタの記述順序は固定です。
キーワード | パラメタ |
---|---|
印刷開始行位置 用紙の長さ |
ページ内の印刷開始行位置を指定します(省略値:4)。
1論理ページ(FCBで構成しているページ)の縦の長さを単位(1/7200インチ)で指定します(省略値:79200)。
channel
ページ内のチャネル・スキップの位置を指定します。
キーワード | パラメタ |
---|---|
channel | チャネル番号 行数 |
チャネル番号1~12までを指定します。なお、同一行に複数のチャネル番号を指定することはできません。
チャネル番号を指定したい用紙の先頭からの行数を指定します。
チャネル位置1を4行目に設定します。
行間隔を1/6インチ(1200/7200インチ)とし、1~66行まで取ります。
印刷開始位置を4行目に設定し、11インチ(79200/7200インチ)の用紙長です。
# # FCB 2006.08.03 # channel 1 4 lpi 1200 66 print 4 79200
↑ キーワードは、必ず1カラム目から開始してください。
チャネル位置1を4行目に設定します。
チャネル位置2を7行目に設定します。
チャネル位置9を48行目に設定します。
行間隔を1/6インチ(1200/7200インチ)とし、1~66行目まで取ります。
チャネル位置12を66行目に設定します。
印刷開始位置を4行目に設定し、11インチ(79200/7200インチ)の用紙長です。
# # FCB 2006.08.03 # channel 1 4 channel 2 7 channel 9 48 lpi 1200 66 channel 12 66 print 4 79200
↑ キーワードは、必ず1カラム目から開始してください。
チャネル位置1を4行目に設定します。
行間隔を1/8インチ(900/7200インチ)とし、1~84行目まで取ります。
行間隔を1/6インチ(1200/7200インチ)とし、85~87行目まで取ります。
印刷開始位置を4行目に設定し、11インチ(79200/7200インチ)の用紙長です。
# # FCB 2006.08.03 # channel 1 4 lpi 900 84 lpi 1200 3 print 4 79200
↑ キーワードは、必ず1カラム目から開始してください。