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Interstage List Works V10.3.3 運用手引書
FUJITSU Software

C.1.3 文字の扱いについて

文字の扱いについて、以下の項目ごと説明します。

全角文字の大きさ

List Worksで帳票を表示する際は、富士通ホストで使用されているフォントにできるだけ近いフォント(MSゴシック/MS明朝)を使用していますが、完全に等しいフォントではありません。


コード変換仕様

List Worksでは、標準コード変換のiconv関数を使用して、文字コードをクライアントの文字コード系(シフトJISコード)に変換します。

コード変換仕様は、Charset Managerの設定に従います。

コード変換仕様の詳細については、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。

1バイトコードの変換について

EBCDIC(カナ)、EBCDIC(英小文字)、EBCDIC(ASCII)は、Charset Managerのiconv関数を使用して、ASCIIに変換されます。

上記の1バイト文字は、変換後のList Worksでは、以下のような扱いになります。

  • 0x40以降の文字以外は空白に置き換えます。

  • 0x40より小さいコードは、制御コードであるためスキップして何も出力しません。

また、変換元コード系により、変換元の文字とは異なってList Worksで表示される場合があります。

変換元
コード系

変換前の1バイトコード

X’A1’
(アッパライン)

X’5B’
(\)

X’4A’
(ポンド記号)

X’4F’
(論理和)

X’5A’
(感嘆符)

X’5F’
(¬)

X'6A'
(縦棒)

変換後のList Worksでの表示

EBCDIC
(カナ)

'~'
(X’7E’)


(SJIS X’8192’を半角サイズで表示)


(X’7C’に置き換えて表示)


(X’21’に置き換えて表示)


(SJIS X'81CA'を半角サイズで表示)


(SJISに対応する文字がないため〓と表示)

EBCDIC
(英小文字)

'$'
(X’24’)

EBCDIC
(ASCII)

―:変換元コード系に該当文字なし


JEF拡張漢字の出力

外字の扱いとして「文字コード」を選択した場合
Windows版の場合

シフトJISコードに変換後、変換できた文字については文字コードで出力します。JEF拡張漢字サポート(ホスト連携プレミアム)が提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。

Solaris版の場合

シフトJISコードに変換後、変換できた文字については文字コードで出力します。

変換できない文字は、Charset Manager が提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。


外字の扱いとして「イメージ」を選択した場合
Windows版の場合

シフトJISコードに変換後、「0xEB3F」を超える文字コードに変換された場合は、JEF拡張漢字サポート(ホスト連携プレミアム)が提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出しビットマップ化して出力します。

Solaris版の場合

シフトJISコードに変換後、「0xEB3F」を超える文字コードに変換された場合は、Charset Managerが提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。


利用者定義文字の出力

外字の扱いとして「文字コード」を選択した場合
Windows版の場合

シフトJISコードに変換後、変換できた文字については文字コードで出力します。JEF拡張漢字サポート(ホスト連携プレミアム)が提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。

Solaris版の場合

シフトJISコードに変換後、変換できた文字については文字コードで出力します。
変換できない文字は、Charset Manager が提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。


外字の扱いとして「イメージ」を選択した場合

外字ファイル内の利用者定義文字を取り出しビットマップ化して出力します。利用者定義文字については、事前に富士通ホストからDRMSで転送し、Charset Managerを用いて登録する必要があります。

JEF拡張漢字、利用者定義文字をクライアントで利用するための準備については、“5.3.2 外字の準備”を参照してください。

注意

利用者定義文字は32×32のサイズで登録してください。


(1) 文字の扱いに関する注意事項

JIS規格は5年ごとに改定が行われており、1983年JIS規格改定では、文字の大幅な入れ替え/追加/字形変更が行われました。

この改定への対応は、List Worksクライアント、Webクライアントで使用されるシフトJISコード系文字と、富士通ホストで使用されるJEFコード系文字では以下のように異なっていました。

シフトJISコード系文字

JIS第1水準/第2水準文字を改定された文字コードに全面置き換え

JEFコード系文字

従来のJIS第1水準/第2水準文字をそのまま残し、改定された文字コードをJEF拡張文字として追加


Charset Managerでは改定前の文字列を旧字体、改定後の文字を新字体と表現しています。

標準コード変換では、旧字体を新字体に変換します。

Windowsサーバにおいて旧字体を旧字体として扱いたい場合、以下の作業を行う必要があります。

各クライアントには、旧字体を外字として転送する必要があります。

詳細については、“5.3.2 外字の準備”および“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。