文字の扱いについて、以下の項目ごと説明します。
全角文字の大きさ
コード変換仕様
JEF拡張漢字の出力
利用者定義文字の出力
全角文字の大きさ
List Worksで帳票を表示する際は、富士通ホストで使用されているフォントにできるだけ近いフォント(MSゴシック/MS明朝)を使用していますが、完全に等しいフォントではありません。
List Worksでは、標準コード変換のiconv関数を使用して、文字コードをクライアントの文字コード系(シフトJISコード)に変換します。
コード変換仕様は、Charset Managerの設定に従います。
コード変換仕様の詳細については、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |
EBCDIC(カナ)、EBCDIC(英小文字)、EBCDIC(ASCII)は、Charset Managerのiconv関数を使用して、ASCIIに変換されます。
上記の1バイト文字は、変換後のList Worksでは、以下のような扱いになります。
0x40以降の文字以外は空白に置き換えます。
0x40より小さいコードは、制御コードであるためスキップして何も出力しません。
また、変換元コード系により、変換元の文字とは異なってList Worksで表示される場合があります。
変換元 | 変換前の1バイトコード | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
X’A1’ | X’5B’ | X’4A’ | X’4F’ | X’5A’ | X’5F’ | X'6A' | |
変換後のList Worksでの表示 | |||||||
EBCDIC | '~' | ― | £ | | | ! | ¬ | 〓 |
EBCDIC | '$' | ||||||
EBCDIC | ― | ― | ― | ― | ― |
―:変換元コード系に該当文字なし
シフトJISコードに変換後、変換できた文字については文字コードで出力します。JEF拡張漢字サポート(ホスト連携プレミアム)が提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。
シフトJISコードに変換後、変換できた文字については文字コードで出力します。
変換できない文字は、Charset Manager が提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。
シフトJISコードに変換後、「0xEB3F」を超える文字コードに変換された場合は、JEF拡張漢字サポート(ホスト連携プレミアム)が提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出しビットマップ化して出力します。
シフトJISコードに変換後、「0xEB3F」を超える文字コードに変換された場合は、Charset Managerが提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。
シフトJISコードに変換後、変換できた文字については文字コードで出力します。JEF拡張漢字サポート(ホスト連携プレミアム)が提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。
シフトJISコードに変換後、変換できた文字については文字コードで出力します。
変換できない文字は、Charset Manager が提供している文字パターンファイル(VSPフォント)内の文字パターンを取り出し、ビットマップ化して出力します。
外字ファイル内の利用者定義文字を取り出しビットマップ化して出力します。利用者定義文字については、事前に富士通ホストからDRMSで転送し、Charset Managerを用いて登録する必要があります。
JEF拡張漢字、利用者定義文字をクライアントで利用するための準備については、“5.3.2 外字の準備”を参照してください。 |
注意
利用者定義文字は32×32のサイズで登録してください。
JIS規格は5年ごとに改定が行われており、1983年JIS規格改定では、文字の大幅な入れ替え/追加/字形変更が行われました。
この改定への対応は、List Worksクライアント、Webクライアントで使用されるシフトJISコード系文字と、富士通ホストで使用されるJEFコード系文字では以下のように異なっていました。
Charset Managerでは改定前の文字列を旧字体、改定後の文字を新字体と表現しています。
標準コード変換では、旧字体を新字体に変換します。
Windowsサーバにおいて旧字体を旧字体として扱いたい場合、以下の作業を行う必要があります。
サーバおよび各クライアントにJEF拡張漢字サポートをインストールする。
Charset Managerで旧字体コードを利用者定義文字として対応定義する。
事前にJEF明朝フォントの中から必要となるものを選択し、フォントとして登録する。
各クライアントには、旧字体を外字として転送する必要があります。
詳細については、“5.3.2 外字の準備”および“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |