仮想アプライアンスに仮想ディスクを追加することで、動的にキャッシュ領域を拡張できます。
注意
以下の手順はVMware vSphere、Hyper-Vおよびニフクラ環境の例です。
KVMおよびFUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-Oの場合は、"/dev/sdX"を"/dev/vdX"に読み替える必要があります。
Amazon EC2の場合は、"/dev/sdX"を"/dev/xvdX"に読み替える必要があります。
Microsoft Azureの場合、"/dev/sdaX"および"/dev/sdbX"がシステム領域用の仮想ディスクです。追加したキャッシュ領域用の仮想ディスクは、"/dev/sdd"以降になります。
ETERNUS SF AdvancedCopy Managerのクラウドバックアップスクリプトと連携する場合、キャッシュの領域拡張時にAdvancedCopy Managerのバックアップボリュームを追加しないことを推奨します。キャッシュ領域拡張用の仮想ディスクとAdvancedCopy Managerのバックアップボリュームが同じ容量のときに両者を区別できなくなるためです。
仮想アプライアンスに仮想ディスクを追加します。
仮想ディスクは、最大で31個追加できます。
仮想ディスクの要件は、「A.1 仮想アプライアンス仕様」を参照してください。
仮想ディスクの追加方法は、使用しているサーバ仮想化ソフトウェアやクラウドサービスのドキュメントを参照してください。
キャッシュ用ストレージプールを拡張します。
管理者アカウント(administrator)を使用して、本製品のコンソールにログインします。
以下のコマンドを実行して、追加した仮想ディスクが認識されていることを確認します。
以下は、200GBの仮想ディスクを追加した場合の例です。
"/dev/sdc"として認識されています。
# csgadm storagepool diskscan /dev/sda1 [ 953.00 MiB] /dev/sda2 [ 27.94 GiB] /dev/sda3 [ 27.94 GiB] /dev/sda5 [ 27.94 GiB] /dev/sda6 [ 3.72 GiB] /dev/sdb [ 100.00 GiB] LVM physical volume /dev/sdc [ 200.00 GiB] 1 disk 5 partitions 1 LVM physical volume whole disk 0 LVM physical volumes
以下のコマンドを実行して、キャッシュ用ストレージプールに仮想ディスクを追加します。
複数の仮想ディスクを追加する場合は、仮想ディスクごとにコマンドを実行してください。
# csgadm storagepool extend -disk /dev/sdc
以下のコマンドを実行して、キャッシュ用ストレージプールに仮想ディスクが追加されたことを確認します。
# csgadm storagepool show PV VG Fmt Attr PSize PFree /dev/sdb CsgStoragePool lvm2 a-- 102396.00m 102396.00m /dev/sdc CsgStoragePool lvm2 a-- 204796.00m 204796.00m VG #PV #LV #SN Attr VSize VFree CsgStoragePool 2 0 0 wz--n- 307192.00m 307192.00m
キャッシュ容量を変更します。
変更方法は、「5.2 データストアの設定変更」を参照してください。