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Systemwalker Network Manager 使用手引書
FUJITSU Software

2.2.4 運用管理サーバの環境設定

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバの環境設定について説明します。

2.2.4.1 環境ファイルの修正

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバの環境ファイルの修正方法について説明します。

2.2.4.1.1 運用管理サーバに複数のNICが搭載されている場合の設定

Systemwalker Network Manager 運用管理サーバをインストールしたサーバに複数のNICが搭載されている場合、以下の設定を行って下さい。

1.  運用管理サーバにvvsrvユーザでログオンします。

2.  インストールディレクトリ\server\FJSVnett\vvsrv\vvj\conf\ServerAddress.confを修正し、全てのNICのIPアドレスを行ごとに列挙して下さい。以下は192.168.1.1と192.168.2.1という2つのIPアドレスを持つ場合の例です。

192.168.1.1
192.168.2.1

参考

  • サーバに搭載されているNICが1枚の場合、本設定を行う必要はありません。

2.2.4.1.2 コンフィグ管理機能、ファーム管理機能、VLAN管理機能を使用する場合の設定と注意事項

ファーム管理機能、コンフィグ管理機能、VLAN管理機能を使用する場合、以下の設定を行って下さい。

以下の手順で運用管理サーバの設定を変更して下さい。

1.  運用管理サーバにvvsrvユーザでログオンします。

2.  引数にvvsrvおよびvvsrvユーザのパスワードを指定して、コマンドプロンプトからSetFTPAccount.plを実行します。

SetFTPAccount.pl vvsrv vvsrvユーザのパスワード

(例) vvsrvユーザのパスワードがvvsrv123の場合は、以下のように実行します。

SetFTPAccount.pl vvsrv vvsrv123

参考

  • 対象機器からFTPで運用管理サーバに接続できることが前提になります。

2.2.4.2 Systemwalker SNMP トラップ受信サービスの登録

Systemwalker SNMP トラップ受信サービスを運用管理サーバに登録する手順について説明します。本手順は、Systemwalker Centric Managerが事前にインストールされている場合は実施不要です。

1.  Systemwalker SNMP トラップ受信サービスの導入

運用管理サーバに管理者権限のユーザでログオンし、コマンドプロンプトを"管理者として実行"で起動して以下のコマンドを実行します。

cd インストールディレクトリ\server\FJSVnettn\mpwksttr\bin
nwtdsch -install インストールディレクトリ\server\FJSVnettn

例えば、インストールディレクトリがC:\SystemwalkerNMの場合は以下のように実行します。

C:
cd C:\SystemwalkerNM\server\FJSVnettn\mpwksttr\bin
nwtdsch -install C:\SystemwalkerNM\server\FJSVnettn

2.  インストール完了後、以下コマンドを実行します。

cd インストールディレクトリ\server\FJSVnettn\bin
mpmsts OFF

例えば、インストールディレクトリがC:\SystemwalkerNMの場合は以下のように実行します。

C:
cd \SystemwalkerNM\server\FJSVnettn\bin
mpmsts OFF

3.  運用管理サーバを再起動します。

2.2.4.3 環境設定コマンドの実施

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバの環境設定コマンドの実施手順について説明します。

1.  環境設定を行う運用管理サーバに管理者権限のユーザでログオンして下さい。

2.  環境構築コマンドを実施します。コマンドプロンプトを"管理者として実行"で起動し、以下のコマンドを実施して下さい。

nmsetup.bat

注意

  • Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合は、環境設定コマンドの実施前に必ずSystemwalker Centric Managerを停止して下さい。コマンド完了後、再度Systemwalker Centric Managerを起動して下さい。

3.  初期画面が表示されます。Returnキーを入力して下さい。

============================================================================
Systemwalker Network Manager
13.4
All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2012
============================================================================

Welcome to Systemwalker Network Manager setup.
This script 'nmsetup' will set 'Systemwalker Network Manager' on your system.

Please press the return key

4.  環境の構築方法を選択します。環境設定を実施するため“1”を入力して下さい。環境設定コマンドを終了する場合は“q”を選択します。

[select the environment]

1 : Set the environment
2 : Delete the environment
q : quit

SELECT No ==>

5.  トポロジ収集機能の定期収集処理の開始時刻を入力します。00:00~23:59の値を入力して下さい。Returnキーを入力した場合は、defaultの値が設定されます。環境設定コマンドを終了する場合は“q”を選択します。

Please input the topology start time (default 03:00) [00:00-23:59] ==> [?,q]

参考

6.  Systemwalker Centric Managerに通知するネットワーク障害の通知レベルを入力します。警告(= warning)の場合は“1”を、軽度障害(= minor alarm)の場合は“2”を、重度障害(= major alarm)の場合は“3”を入力します。例えば、Systemwalker Centric Managerに通知するネットワーク障害を「ノード状態不明」および「重度障害」とする場合は、“3”を入力します。Returnキーを入力した場合は、defaultの値が設定されます。環境設定コマンドを終了する場合は“q”を選択します。

[select action level]

1 : warning
2 : minor alarm
3 : major alarm
q : quit

SELECT No (default 3) ==> [?,q]

7.  入力した値の確認画面が表示されます。入力した値が正しい場合は“y”を、入力した値が間違っている場合は“n”を、環境設定コマンドを終了する場合は“q”を選択します。“n”を選択した場合、トポロジ収集機能の定期収集処理の開始時刻の画面に戻ります。

+--------------------------------------------------------------------------+
Confirm
+--------------------------------------------------------------------------+
topology start time : 03:00
alarm level : major

Are you sure ? [y,n,?,q]

8.  注意事項として、「本コマンドが実行中の間は、Ctrl+Cキーを入力しないで下さい」という内容のメッセージが表示されます。環境設定を続ける場合は、Returnキーを入力して下さい。

+***************************** CAUTIONS *********************************+
Please don't push a Ctrl+C key while this script is running.
+**************************************************************************+

Please press the return key

注意

  • 上記の注意画面でReturnキー入力前に、Ctrl+Cキーを入力した場合は、環境設定コマンドが強制終了しますので、環境設定を初めから行って下さい。

  • Returnキーを入力後、環境設定が開始します。環境設定の終了画面が表示される前にCtrl+Cキーを入力した場合は、環境設定コマンドが強制終了しますので、2.4.3 運用管理サーバの環境削除を行った後、環境設定を初めから行って下さい。

  • nmsetup.batコマンドでエラーが発生した場合は、2.4.3 運用管理サーバの環境削除を行った後、エラーの原因を解決して再度環境設定を行って下さい。

9.  環境設定の終了画面が表示されます。Returnキーを入力して下さい。

+--------------------------------------------------------------------------+
Setup the environment for Systemwalker Network Manager
+--------------------------------------------------------------------------+

The setup of Systemwalker Network Manager was finished successfully.
Please press the return key. nmsetup ends.

[description]
Please boot up a system as follows:
startnm.bat

10.  インストールディレクトリ\server\FJSVnett\postgres\data\pg_hba.confを修正し、自サーバのすべてのIPアドレスを記載して下さい。

(例)自サーバのIPv4アドレスとIPv6アドレスが以下の場合

[IPv4アドレス]
10.10.10.1
10.10.20.1
[IPv6アドレス]
2001:db8::2:1
fe80::223:4567:89ab:cdef
fe80::89ab:cdef:123:4567

修正前

# IPv4 local connections:
host all all 127.0.0.1/32 trust
# IPv6 local connections:
host all all ::1/128 trust

#
host all all 0.0.0.0/0 trust
host all all ::0/0 trust

修正後

# IPv4 local connections:
host all all 127.0.0.1/32 trust
host all all 10.10.10.1/32 trust
host all all 10.10.20.1/32 trust
# IPv6 local connections:
host all all ::1/128 trust
host all all 2001:db8::2:1/128 trust
host all all fe80::223:4567:89ab:cdef/128 trust
host all all fe80::89ab:cdef:123:4567/128 trust

参考

  • IPv6が有効の場合は、IPv6アドレスも全て記載して下さい。

  • 修正前に記載されている0.0.0.0/0と::0/0のアドレスは、必ず消して下さい。

11.  Systemwalker Network Managerを起動して下さい。起動方法については、3.1.1 運用管理サーバの起動を参照して下さい。

2.2.4.4 EAMの選択

監視対象とする機種毎にElement Access Module(以降EAMと表記します)と呼ぶプロセスが存在します。実運用を行う機種にあったEAMを起動する必要があります。2.6 EAMの追加・削除に従って、実運用に合ったEAMを選択して下さい。

注意

  • 環境設定完了後、EAMの追加が必要ない場合も必ず起動EAM選択コマンドを実施して下さい。起動EAM設定コマンドについては8.1.8 select_eam.bat(起動EAM選択)を参照して下さい。

2.2.4.5 Webサーバの環境設定

Webサーバの設定はインストール時に自動的に行われるため、通常作業は不要です。ただし、Systemwalker Network Managerのインストール後にIISの再構築等を行った場合は、以下の手順で実施して下さい。

1.  管理者権限のユーザで運用管理サーバにログオンします。

2.  コマンドプロンプトを"管理者として実行"で起動して以下のコマンドを実行します。

cd インストールディレクトリ\server\systemwalkerNM\BAT
iis-cgi-setup.bat インストールディレクトリ\server\
snm_ftp_site_add.bat インストールディレクトリ\server\

例えば、インストールディレクトリがC:\SystemwalkerNMの場合は以下のように実行します。

C:
cd C:\SystemwalkerNM\server\systemwalkerNM\BAT
iis-cgi-setup.bat C:\SystemwalkerNM\server\
snm_ftp_site_add.bat C:\SystemwalkerNM\server\

3.  手順2で誤ったディレクトリを指定した場合は、以下コマンドで設定を削除後、再度手順2を実施して下さい。

cd インストールディレクトリ\server\systemwalkerNM\BAT
iis-cgi-unsetup.bat
snm_ftp_site_del.bat

参考

  • Webサーバのポート番号を推奨値(80)から変更する場合、以下の手順で運用管理クライアントの設定を変更して下さい。なお、本設定は接続する運用管理サーバに合せて変更して下さい。
    (1) 運用管理クライアントを終了します。
    (2) クライアントをインストールしたディレクトリに移動します。
    例) C:\SystemwalkerNM\client_root
    (3) iniディレクトリに移動し、その中のVV_user.iniをエディタで開きます。
    (4) 以下の記述がありますので、変更して下さい。
    PrimaryURL = http://XX.XX.XX.XX/sw-nm/
    ※  XX.XX.XX.XXは運用管理サーバのIPアドレス

    PrimaryURL = http://XX.XX.XX.XX:ポート番号/sw-nm/
    例:ポート番号を8080にしたい場合
    PrimaryURL = http://XX.XX.XX.XX:8080/sw-nm/
    (5)ファイル修正後、運用管理クライアントを起動して下さい。