Systemwalker Network Managerの運用管理サーバの導入設計について説明します。
Systemwalker Network Managerの運用管理サーバの動作環境について説明します。
動作環境 | 説明 |
---|---|
OS | Windows Server 2012 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2016 Windows Server 2019 |
CPU | Xeon E5502 1.86GHz以上 |
CPUコア数 | 最低2コア、推奨4コア |
メモリ | 2(GB)以上 |
ハードディスク | 7(GB)以上 |
注意
Systemwalker Network Manager は32bitモードで動作します。
Systemwalker Network Managerの運用管理サーバに必要なメモリ容量について説明します。
必要メモリ容量は、基本搭載メモリ容量に、EAMで必要なメモリ容量を加算した値となります。必要なEAM数については、2.6 EAMの追加・削除を参照して下さい。
項目 | 必要メモリ容量 |
---|---|
基本搭載メモリ容量 | 2(GB) |
EAMで必要なメモリ容量 | 40(MB) × (Ethernetプロセス数) + 20(MB) × (Ethernet以外のEAMプロセス数) |
注意
他のSystemwalker製品を同一サーバにインストールする場合は、上記のメモリ容量に加算して下さい。加算するメモリ容量の詳細は各Systemwalker製品のマニュアルを参照して下さい。
Systemwalker Network Managerの運用管理サーバで最低限必要なディスク容量および、動的ディスク容量を記します。ディスク容量は、最低限必要なディスク容量に、動的ディスク容量を足した容量となります。
Systemwalker Network Managerの運用管理サーバで最低限必要なディスク容量を以下に記します。
項番 | ディレクトリ | ディスク容量 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | インストールディレクトリ\server | 800(MB) | Systemwalker Network Managerインストールディレクトリ |
2 | インストールディレクトリ\server\FJSVod | 110(MB) | ObjectDirectorインストールディレクトリ |
注意
表中のディスク容量には、OSのディスク容量を含んでおりませんので、別途、OSディスク容量を加算して下さい。
上記はファイルシステムの最低値であり、実際の値は、動的ディスク容量を参照して加算して下さい。
他のSystemwalker製品を同一運用管理サーバにインストールする場合は、各製品の必要パーティション容量に上記の容量が加算されます。1つの運用管理サーバに複数製品をインストールする場合は、各製品の必要容量をマニュアル等から事前に調べて加算して下さい。
デフォルトでは、インストールディレクトリはC:\SystemwalkerNMになります。
Systemwalker Network Managerの運用管理サーバで動的に必要なディスク容量について説明します。
ディレクトリ | ディスク容量 | 備考 |
---|---|---|
インストールディレクトリ\server | 3220(MB) |
注意
ファーム管理機能を使用してSystemwalker Network Managerにファームを登録している場合、登録するファームのためのディスク容量が必要となります。ファーム管理機能については、7.4 ファーム管理操作を参照して下さい。
バックアップを実施する場合、ファームもバックアップファイルに含まれるため、登録したファーム分の領域が別途必要になります。バックアップについては、10.2.1.1 バックアップの操作手順についてを参照して下さい。
EAMの選択において選択されるEAMプロセス数により、上記に加えて、以下のディスク容量が必要となります。EAM数の見積もりについては、2.6 EAMの追加・削除を参照して下さい。
Ethernetプロセスを起動した場合
200MB(MAXログサイズ) × ( Ethernetプロセス数 ) |
DDEプロセスおよびDDE_IFプロセスを起動した場合
15MB(MAXログサイズ) × ( DDEプロセス数 + DDE_IFプロセス数 ) |
VMwareプロセスを起動した場合
700MB(MAXログサイズ) × ( VMwareプロセス数 ) |
Ethernet、DDE、DDE_IF、VMware以外のEAMプロセスを起動した場合
3MB(MAXログサイズ) × ( Ethernet,DDE,DDE_IF、VMware以外のプロセス数 ) |
調査用ログの収集を実施する場合、インストールディレクトリ配下を作業領域として一時的に使用するため、EAMのログサイズ分の領域が別途必要になります。ログの収集方法については、10.2.2.2.1 運用管理サーバのデータ収集を参照して下さい。
デフォルトでは、インストールディレクトリはC:\SystemwalkerNMになります。
Systemwalker Network Managerの運用管理サーバで必要な仮想メモリ容量について説明します。
仮想メモリ容量 | 備考 |
---|---|
2(GB) | 運用管理サーバの基本仮想メモリ容量 |
注意
EAMプロセスの追加を行う場合には上記表の仮想メモリ容量に1EAMプロセスあたり10MBの仮想メモリを加算して下さい。
搭載しているメモリ容量の2倍以上の仮想メモリ容量となるよう設計して下さい。
仮想メモリ容量の設計は、Windowsのマニュアルを参照して下さい。
Systemwalker Network Managerの運用管理サーバでは、以下のサービスポートを利用しています。セキュリティ目的で、サービスポートを塞ぐ場合は以下のポートに注意し、運用管理サーバが利用できるように設定をして下さい。
運用管理サーバ
ポート番号 | プロトコル | 利用方向 | 備考 |
---|---|---|---|
20,21 | tcp | 双方向 | 装置へのアクセスおよび運用管理クライアントからのアクセス(ftp) |
23 | tcp | サーバから出る方向のみ | 装置へのアクセス(telnet) |
25 | tcp | サーバから出る方向のみ | アクション通知機能(SMTP) |
80 | tcp | サーバに入る方向のみ | 運用管理クライアントとの接続(HTTP通信) |
80 | tcp | サーバから出る方向のみ | 一部の装置へのアクセス(HTTP通信) |
161 | udp | サーバから出る方向のみ | 装置へのアクセス(SNMP) |
162 | udp | 双方向 | 装置からのトラップおよびSystemwalker Centric Managerへのイベント通知(SNMP) |
443 | tcp | サーバから出る方向のみ | 装置へのアクセス(HTTPS) |
49997 | tcp | サーバに入る方向のみ | 運用管理クライアントとの接続(Socket通信) |
- | icmp | サーバから出る方向のみ | 装置へのping |
1115 | tcp | (サーバ内部通信) | 運用管理サーバ内部通信ポート |
5433 | tcp | (サーバ内部通信) | PostgreSQLの使用するポート |
5985 | tcp | (サーバ内部通信) | トラップ監視機能で使用するポート |
8002 | tcp | (サーバ内部通信) | Object Directorの使用するポート(odserver) |
49152 | tcp | (サーバ内部通信) | トラップ受信サービスの使用するポート |
49930 | tcp | (サーバ内部通信) | アプリケーション通信障害受信用 |
49999 | tcp | (サーバ内部通信) | TrapProxy用 |
51111 | tcp | (サーバ内部通信) | トポロジ収集機能で使用するポート |
注意
Systemwalker Network ManagerではvvsrvユーザでのFTP通信は必須です。vvsrvユーザのFTP通信を拒否する設定を行わないように注意して下さい。
Systemwalker Centric Manager等の運用管理サーバで動作するSystemwalker製品は、共通のトラップデーモンで動作します。このため、Systemwalker製品以外でトラップデーモン(162のポート番号で動作)を使用する製品やツールは、運用管理サーバ上で動作することはできません。
OSにバンドルされているトラップデーモンが162のポート番号を使用している場合は、あらかじめOSのトラップデーモンが自動起動しないように設定を行って下さい。
Systemwalker Centric ManagerではObject Directorの使用するポート番号を変更することができます。ポート番号を変更した場合、Systemwalker Network Managerで使用するポート番号も変更されます。
Object Directorが使用するポート番号は、環境により異なる場合があります。
トラップ受信サービスでは、デフォルトで49152ポートを使用します。49152ポートが空いていない場合は、昇順に確認して空いているポートを使用します。
上記表のポート以外に、動的に空いているポートを一つ内部通信用として使用します。
ObjectDirector環境の設定は、自動的に設定されます。そのため、特にObjectDirector環境の設定は不要です。ただし、Systemwalker Centric Managerが導入済みの環境にSystemwalker Network Managerをインストールする場合は、次のパラメタ値を手動でObjectDirector環境に設定をする必要があります。なお、各パラメタの意味についてはInterstageのマニュアルを参照して下さい。
パラメタ | 値 | 種別 |
max_IIOP_resp_con | 250 | 加算 |
max_IIOP_resp_request | 750 | 加算 |
max_process | 250 | 加算 |
period_receive_timeout | 300 | 最大 |
注意
表中の種別が「最大」の場合は、すでに設定されている値と表中の値を比較し、大きい値を設定しています。「加算」の場合は、すでに設定されている値に表の値を加算しています。
Systemwlaker Centric Manager以外のObjectDirector同梱製品とは同一サーバ上で共存することはできません。