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Systemwalker Network Manager 使用手引書
FUJITSU Software

2.2.1 運用管理サーバの導入設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバの導入設計について説明します。

2.2.1.1 動作環境

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバの動作環境について説明します。

表2.1 運用管理サーバの動作環境(Windows)

動作環境

説明

OS

Windows Server 2012

Windows Server 2012 R2

Windows Server 2016

Windows Server 2019

CPU

Xeon E5502 1.86GHz以上

CPUコア数

最低2コア、推奨4コア

メモリ

2(GB)以上

ハードディスク

7(GB)以上

注意

  • Systemwalker Network Manager は32bitモードで動作します。

2.2.1.2 メモリ容量の設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバに必要なメモリ容量について説明します。
必要メモリ容量は、基本搭載メモリ容量に、EAMで必要なメモリ容量を加算した値となります。必要なEAM数については、2.6 EAMの追加・削除を参照して下さい。

表2.2 運用管理サーバのメモリ容量

項目

必要メモリ容量

基本搭載メモリ容量

2(GB)

EAMで必要なメモリ容量

40(MB) × (Ethernetプロセス数) + 20(MB) × (Ethernet以外のEAMプロセス数)

注意

  • 他のSystemwalker製品を同一サーバにインストールする場合は、上記のメモリ容量に加算して下さい。加算するメモリ容量の詳細は各Systemwalker製品のマニュアルを参照して下さい。

2.2.1.3 ディスク容量の設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバで最低限必要なディスク容量および、動的ディスク容量を記します。ディスク容量は、最低限必要なディスク容量に、動的ディスク容量を足した容量となります。

2.2.1.3.1 最低限必要なディスク容量

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバで最低限必要なディスク容量を以下に記します。

表2.3 運用管理サーバで最低限必要なディスク所要量

項番

ディレクトリ

ディスク容量

備考

1

インストールディレクトリ\server

800(MB)

Systemwalker Network Managerインストールディレクトリ

2

インストールディレクトリ\server\FJSVod

110(MB)

ObjectDirectorインストールディレクトリ

注意

  • 表中のディスク容量には、OSのディスク容量を含んでおりませんので、別途、OSディスク容量を加算して下さい。

  • 上記はファイルシステムの最低値であり、実際の値は、動的ディスク容量を参照して加算して下さい。

  • 他のSystemwalker製品を同一運用管理サーバにインストールする場合は、各製品の必要パーティション容量に上記の容量が加算されます。1つの運用管理サーバに複数製品をインストールする場合は、各製品の必要容量をマニュアル等から事前に調べて加算して下さい。

  • デフォルトでは、インストールディレクトリはC:\SystemwalkerNMになります。

2.2.1.3.2 動的ディスク容量

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバで動的に必要なディスク容量について説明します。

表2.4 運用管理サーバで必要な動的ディスク容量

ディレクトリ

ディスク容量

備考

インストールディレクトリ\server

3220(MB)

注意

  • ファーム管理機能を使用してSystemwalker Network Managerにファームを登録している場合、登録するファームのためのディスク容量が必要となります。ファーム管理機能については、7.4 ファーム管理操作を参照して下さい。

  • バックアップを実施する場合、ファームもバックアップファイルに含まれるため、登録したファーム分の領域が別途必要になります。バックアップについては、10.2.1.1 バックアップの操作手順についてを参照して下さい。

  • EAMの選択において選択されるEAMプロセス数により、上記に加えて、以下のディスク容量が必要となります。EAM数の見積もりについては、2.6 EAMの追加・削除を参照して下さい。

Ethernetプロセスを起動した場合

200MB(MAXログサイズ)  ×  ( Ethernetプロセス数 )

DDEプロセスおよびDDE_IFプロセスを起動した場合

15MB(MAXログサイズ)  ×  ( DDEプロセス数 + DDE_IFプロセス数 )

VMwareプロセスを起動した場合

700MB(MAXログサイズ)  ×  ( VMwareプロセス数 )

Ethernet、DDE、DDE_IF、VMware以外のEAMプロセスを起動した場合

3MB(MAXログサイズ)  ×  ( Ethernet,DDE,DDE_IF、VMware以外のプロセス数 )

  • 調査用ログの収集を実施する場合、インストールディレクトリ配下を作業領域として一時的に使用するため、EAMのログサイズ分の領域が別途必要になります。ログの収集方法については、10.2.2.2.1 運用管理サーバのデータ収集を参照して下さい。

  • デフォルトでは、インストールディレクトリはC:\SystemwalkerNMになります。

2.2.1.4 仮想メモリ容量の設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバで必要な仮想メモリ容量について説明します。

表2.5 運用管理サーバの仮想メモリ所要量

仮想メモリ容量

備考

2(GB)

運用管理サーバの基本仮想メモリ容量

注意

  • EAMプロセスの追加を行う場合には上記表の仮想メモリ容量に1EAMプロセスあたり10MBの仮想メモリを加算して下さい。

  • 搭載しているメモリ容量の2倍以上の仮想メモリ容量となるよう設計して下さい。

  • 仮想メモリ容量の設計は、Windowsのマニュアルを参照して下さい。

2.2.1.5 サービスポートの設計

Systemwalker Network Managerの運用管理サーバでは、以下のサービスポートを利用しています。セキュリティ目的で、サービスポートを塞ぐ場合は以下のポートに注意し、運用管理サーバが利用できるように設定をして下さい。

運用管理サーバ

ポート番号

プロトコル

利用方向

備考

20,21

tcp

双方向

装置へのアクセスおよび運用管理クライアントからのアクセス(ftp)

23

tcp

サーバから出る方向のみ

装置へのアクセス(telnet)

25

tcp

サーバから出る方向のみ

アクション通知機能(SMTP)

80
(推奨値)

tcp

サーバに入る方向のみ

運用管理クライアントとの接続(HTTP通信)

80

tcp

サーバから出る方向のみ

一部の装置へのアクセス(HTTP通信)

161

udp

サーバから出る方向のみ

装置へのアクセス(SNMP)

162

udp

双方向

装置からのトラップおよびSystemwalker Centric Managerへのイベント通知(SNMP)

443

tcp

サーバから出る方向のみ

装置へのアクセス(HTTPS)

49997

tcp

サーバに入る方向のみ

運用管理クライアントとの接続(Socket通信)

-

icmp

サーバから出る方向のみ

装置へのping

1115

tcp

(サーバ内部通信)

運用管理サーバ内部通信ポート

5433

tcp

(サーバ内部通信)

PostgreSQLの使用するポート

5985

tcp

(サーバ内部通信)

トラップ監視機能で使用するポート

8002

tcp

(サーバ内部通信)

Object Directorの使用するポート(odserver)

49152

tcp

(サーバ内部通信)

トラップ受信サービスの使用するポート

49930

tcp

(サーバ内部通信)

アプリケーション通信障害受信用

49999

tcp

(サーバ内部通信)

TrapProxy用

51111

tcp

(サーバ内部通信)

トポロジ収集機能で使用するポート

注意

  • Systemwalker Network ManagerではvvsrvユーザでのFTP通信は必須です。vvsrvユーザのFTP通信を拒否する設定を行わないように注意して下さい。

  • Systemwalker Centric Manager等の運用管理サーバで動作するSystemwalker製品は、共通のトラップデーモンで動作します。このため、Systemwalker製品以外でトラップデーモン(162のポート番号で動作)を使用する製品やツールは、運用管理サーバ上で動作することはできません。

  • OSにバンドルされているトラップデーモンが162のポート番号を使用している場合は、あらかじめOSのトラップデーモンが自動起動しないように設定を行って下さい。

  • Systemwalker Centric ManagerではObject Directorの使用するポート番号を変更することができます。ポート番号を変更した場合、Systemwalker Network Managerで使用するポート番号も変更されます。

  • Object Directorが使用するポート番号は、環境により異なる場合があります。

  • トラップ受信サービスでは、デフォルトで49152ポートを使用します。49152ポートが空いていない場合は、昇順に確認して空いているポートを使用します。

  • 上記表のポート以外に、動的に空いているポートを一つ内部通信用として使用します。

2.2.1.6 ObjectDirector環境の設定

ObjectDirector環境の設定は、自動的に設定されます。そのため、特にObjectDirector環境の設定は不要です。ただし、Systemwalker Centric Managerが導入済みの環境にSystemwalker Network Managerをインストールする場合は、次のパラメタ値を手動でObjectDirector環境に設定をする必要があります。なお、各パラメタの意味についてはInterstageのマニュアルを参照して下さい。

表2.6 運用管理サーバのObjectDirectorパラメタ設定値

パラメタ

種別

max_IIOP_resp_con

250

加算

max_IIOP_resp_request

750

加算

max_process

250

加算

period_receive_timeout

300

最大

注意

  • 表中の種別が「最大」の場合は、すでに設定されている値と表中の値を比較し、大きい値を設定しています。「加算」の場合は、すでに設定されている値に表の値を加算しています。

  • Systemwlaker Centric Manager以外のObjectDirector同梱製品とは同一サーバ上で共存することはできません。