ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド 管理者編
FUJITSU Software

6.2.4 セキュリティパッチを選択する

ソフトウェア辞書で、Microsoft社からCSに取得するセキュリティパッチを選択します。選択したセキュリティパッチだけが自動または手動取得の対象となります。

手順は、以下のとおりです。

  1. メインメニューにログインして[配信]をクリックし、次に[セキュリティパッチの配信]をクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

    [セキュリティパッチのダウンロード設定]フィールドには、以下の情報が表示されます。

    項目

    説明

    [セキュリティパッチの自動ダウンロード]

    セキュリティパッチがいつ公開サーバからダウンロードする設定になっているか([環境設定]-[オプション]の[セキュリティパッチの設定]での設定値)、以下のように表示されます。

    • 適用ボタンをクリックすると公開サーバから自動ダウンロードを行います。

    • 適用ボタンをクリックするとスケジュールに従って公開サーバから自動ダウンロードを行います。

  2. 画面左側のフィールドでセキュリティパッチ配下を選択します。

    →画面右側のフィールドに選択したセキュリティパッチの一覧が表示されます。

    ソフトウェア辞書グループ選択フィールドのアイコンの意味は以下のとおりです。

    アイコン

    説明

    全ソフトウェアが配信対象です。

    一部のソフトウェアが配信対象外です。

    全ソフトウェアが配信対象外です。

    ソフトウェア一覧フィールドの説明は以下のとおりです。

    項目

    説明

    [表示範囲に自動追加されるソフトウェアも対象とする]チェックボックス

    セキュリティパッチを表示している場合のみチェックボックスが表示されます。

    本項目にチェックすると、今後[ソフトウェア辞書グループ選択]で選択したグループ内にセキュリティパッチが自動的に追加されても、配信の対象となります。

    [配信]チェックボックス

    配信対象のセキュリティパッチをチェックします。

    • チェックを入れた場合

      メインメニューの[配信ソフトウェアの設定 - 詳細設定]で[公開サーバからダウンロードする]を選択していると、本ボタンをクリックした時に自動的に公開サーバ(Microsoft社のWebサイト)からダウンロードを行うか、またはスケジュールに従ってダウンロードを行います。

    • チェックを外した場合

      公開サーバからダウンロードしたセキュリティパッチを削除します。

    注意

    スケジュールに従って公開サーバからセキュリティパッチの自動ダウンロードを行う設定になっている場合は、以下の注意が必要です。

    • 登録されているセキュリティパッチを「メインメニュー」から削除すると、削除したセキュリティパッチは自動取得の対象にはなりません。

    [絞り込む]ボタン

    ソフトウェア一覧の表示内容を絞り込みます。

    “a”には、絞り込む対象を選択します。選択対象は、それぞれの項目名、「OS名」、「OS種別」です。なお、OS種別はセキュリティパッチのみ指定可能です。

    “b”、“c”には、“a”で指定した絞込み対象の条件を指定します。

    • “a”にそれぞれの項目名または「OS名」を選択した場合

      • “b”には、絞り込む文字列を指定します。文字列は部分一致の指定が可能です。
        なお、“a”が「OS名」の場合は“b”に「Windows」やエディションを含まない文字列を指定してください。(「Windows」やエディションを指定しても絞り込むことはできません)

      • “c”には、「含む」または「含まない」のどちらかを選択します。

    • “a”に「OS種別」を選択した場合

      “b”には、「クライアント」または「サーバ」のどちらかを選択します。

    セキュリティパッチの登録状況にエラーが発生した場合、“表6.1 セキュリティパッチの登録状況のメッセージ”が表示されます。

    表6.1 セキュリティパッチの登録状況のメッセージ

    メッセージ

    説明

    対処

    failed to delete patch file

    パッチの削除に失敗

    エラーとなっているパッチを削除してから、公開サーバからパッチのダウンロード、またはダウンロード済みのパッチの登録を行ってください。
    同じメッセージが表示される場合は、ログを採取して技術員に連絡してください。

    failed to download

    パッチのダウンロードに失敗

    以下の内容を確認してください。
    ・CSのプロキシの設定(「CS/DSの設定と稼働状況」画面の「プロキシを使用する」)に問題がないか
    ・IPアドレスの設定に問題がないか
    ・システム仮想メモリ不足は発生していないか
    ・システムが高負荷状態でないか
    ・ディスクの空き容量が不足していないか
    ・ディスクのボリュームにエラーがないか
    上記内容を確認した後、メインメニューから再度操作を行ってください。
    同じメッセージが表示される場合は、ログを採取して技術員に連絡してください。

    failed to get patch information from software dictionary

    パッチの詳細情報をソフトウェア辞書から取得に失敗

    エラーとなっているパッチを削除してから、公開サーバからパッチのダウンロード、またはダウンロード済みのパッチの登録を行ってください。
    同じメッセージが表示される場合は、ログを採取して技術員に連絡してください。

    failed to instruct the patch download

    パッチのダウンロード指示に失敗

    エラーとなっているパッチを削除してから、公開サーバからパッチのダウンロードを行ってください。
    同じメッセージが表示される場合は、ログを採取して技術員に連絡してください。

    network error occurred

    ネットワーク環境に異常があるためパッチのダウンロードに失敗

    ネットワーク環境に異常がないか、以下の内容を確認してください。
    ・IPアドレスの設定に問題がないか
    ・CSのプロキシの設定(「CS/DSの設定と稼働状況」画面の「プロキシを使用する」)に問題がないか
    上記内容を確認しても問題が解決しない場合は、ログを採取して、技術員に連絡してください。

    patch download was canceled

    サービスの停止またはスケジュールの変更によりパッチのダウンロードを中断

    サービスの停止やスケジュール変更(「CS/DSの設定と稼働状況」画面の「サポートセンターとの通信間隔」)の変更を行ったため、パッチのダウンロードを中断しました。
    次回のスケジュールでダウンロードが行われるため、対処は必要ありません
    今すぐダウンロードを行いたい場合は、パッチを削除してからダウンロード操作を行ってください。

    this patch is not open to the public

    URLが公開されていない

    このパッチは他のパッチに包含されたか、公開が停止されため、ダウンロードできませんでした。
    対処は必要ありません。

    公開サーバが表示するメッセージ
    例) response status 404 Not Found

    公開サーバが表示するメッセージ

    エラーとなっているパッチを削除してから、公開サーバからパッチのダウンロード、またはダウンロード済みのパッチの登録を行ってください。
    同じメッセージが表示される場合は、ログを採取して技術員に連絡してください。

  3. ソフトウェア名のリンクをクリックすると、セキュリティパッチの詳細情報を設定できます。

    →以下の画面が表示されます。

  4. 以下の項目を設定します。

    項目

    説明

    [セキュリティパッチの登録方法]

    セキュリティパッチの登録方法を指定します。

    • 公開サーバからダウンロードする

      セキュリティパッチを公開サーバ(Microsoft社のWebサイト)からダウンロードする場合は本項目を選択することで自動的にダウンロードを行います。

    • ダウンロード済みセキュリティパッチを指定する

      ダウンロード済みのセキュリティパッチを手動で登録する場合に指定します。公開サーバ(Microsoft社のWebサイト)に接続できない環境の場合はこちらを指定してください。

  5. 以下の注意とポイントを参照し、適用するセキュリティパッチの先頭にあるチェックボックスをチェックします。

    注意

    セキュリティパッチにチェックをつけると、Microsoft社からCSにセキュリティパッチを自動取得する場合、チェックしたセキュリティパッチはすべて取得されてしまいます。

    それにより、取得したセキュリティパッチが、ディスク容量を圧迫することがあります。ここでのチェックは、必要なセキュリティパッチだけをチェックしてください。

  6. [適用]ボタンを押して、セキュリティパッチの選択状態を保存します。

注意

Windows 10のセキュリティパッチおよび2016年10月以降にMicrosoft社から公開されるセキュリティパッチについて

  • Windows 10のセキュリティパッチおよび2016年10月以降にMicrosoft社から公開されるWindows 8.1、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2016、Windows Server 2019のセキュリティパッチは、複数の脆弱性に対する修正が1つのセキュリティパッチにまとめられたロールアップで提供されます。個々のセキュリティパッチが対応している脆弱性の詳細については、[ソフトウェア一覧]の[名称]のリンクをクリックして表示されるMicrosoft社の情報(「ソフトウェアの情報」の中の「詳細情報」)を参照してください。

  • 上記の1つにまとめられたセキュリティパッチはサイズが増加していますので、ネットワーク負荷分散のために、セキュリティパッチの配信時間をグループ単位に分散することを推奨します。配信時間の設定方法は、“6.2.6 セキュリティパッチ適用間隔と配信間隔を設定する”を参照してください。