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Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド 管理者編
FUJITSU Software

3.2.13 CTの動作状況をチェックする

メインメニューで設定したポリシーどおりにCTが動作しているか、確認する方法を説明します。

CSまたはCTで動作状況を確認できます。

以下のタイミングで使用することで、CTの動作状況を確認できます。

3.2.13.1 CTでCTの動作状況をチェックする

CTで動作状況をチェックする場合は、以下のどちらかの方法で行います。

logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドを実行する

  1. 次のコマンドを実行します。

    CTのインストールディレクトリ\FJSVsbtrsc\bin\logcheck.exe

    logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル”を参照してください。

    ポイント

    [環境設定]画面の[状況]タブにある“CT動作状況チェックコマンド”のリンクをクリックすることで、logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドを実行することもできます。

  2. Webブラウザが起動し、CTの動作状況が表示されます。

    表3.9 [画面で確認できる表示項目]

    分類

    項目

    説明

    内容表示

    logcheck

    logcheckcs

    基本情報

    収集時刻

    インベントリ収集が行われた時刻を表示します。

    PC名

    環境設定で設定した値を表示します。

    ユーザーID

    接続サーバ

    CTID

    CTIDを表示します。

    この情報は、CT導入時に内部処理で取得している値です。

    バージョン

    CTのバージョンを表示します。

    例: V14.1.0-R1.0-SN950

    例: V12以前のバージョンです

    次回動作予定

    ポリシー受信・アップデータ適用予定

    次にポリシー受信、またはアップデータ適用を行う時刻を表示します。

    インベントリ収集予定

    次にインベントリ収集を行う時刻を表示します。

    運用設定の診断結果表示予定

    次に運用設定の診断結果が表示される時刻を表示します。

    システムスタンバイへ移行する時刻

    次にシステムスタンバイへ移行する時刻を表示します。

    前回動作結果

    ポリシー受信時刻

    前回ポリシー受信を行った時刻を表示します。

    ポリシー受信結果

    前回ポリシー受信を行った結果を表示します。

    インベントリ収集時刻

    前回インベントリ収集を行った時刻を表示します。

    インベントリ収集結果

    前回インベントリ収集を行った結果を表示します。

    ポリシー設定状況

    ポリシーを確認する間隔

    [Desktop Patrol メインメニュー] - [環境設定] - [ポリシーグループ管理] で設定されたポリシーの情報を表示します。

    インベントリ収集日の指定

    インベントリ収集を行う時間帯の指定

    セキュリティパッチを自動的に適用

    自動ダウンロード対象のソフトウェア

    グループ名

    ソフトウェア辞書の更新時刻

    WSUS連携

    WSUSサーバ

    コンピュータグループ名

    稼働状況

    -

    CS:最新の2日間のCTの稼働状況を表示します。

    CT:最新の7日間のCTの稼働状況を表示します。

    (PCを起動した日の日数分を表示します)

    CSの場合はオプションを指定することでCSに保持されているCTの稼働状況をすべて表示することができます。

    表示される項目は表3.10 [稼働状況の表示項目]を参照してください。

    セキュリティパッチ一覧

    未適用パッチ一覧

    対象のCTに適用予定のセキュリティパッチの一覧を表示します。

    適用済パッチ一覧

    対象のCTに適用済みのセキュリティパッチの一覧を表示します。

    注意

    クイック実行形式の更新プログラムの情報は表示されません

    ソフトウェア一覧

    配信されているソフトウェア

    対象のCTに現在配信されているソフトウェアの一覧を表示します。

    ダウンロード・実行したソフトウェア

    対象のCTで今までにダウンロードや実行が行われたソフトウェアの一覧を表示します。

    ファイルの配信一覧

    配信タスク

    ファイル配信の配信タスクの配信結果の一覧を表示します。

    ○:内容表示されます。

    表3.10 [稼働状況の表示項目]

    項目

    詳細

    説明

    システムスタンバイへ移行

    -

    スタンバイに移行しました。

    システムスタンバイから復帰

    -

    スタンバイから復帰しました。

    Windowsログオン

    <Windowsのログオンアカウント>

    user がログオンしました。

    Windowsログオフ

    <Windowsのログオンアカウント>

    user がログオフしました。

    ユーザーの切り替え

    <Windowsのログオンアカウント>

    user がユーザー切り替えをしました。

    コンピューターのロック

    -

    ロックされました。

    ネットワークに接続

    -

    ネットワークに接続され、通信が可能になりました。

    ネットワークから切断

    -

    ネットワークが切断され、通信ができなくなりました。

    サービス開始

    -

    ITBudgetMGR(INV)サービスが開始しました。

    サービス停止

    -

    ITBudgetMGR(INV)サービスが停止しました。

    ポリシー受信

    成功 (変更あり)

    成功 (変更なし)

    失敗 (<エラー番号> <説明>)

    例)

    失敗 (10051 接続サーバに接続できません)

    ポリシーを受信しました。

    インベントリ収集

    成功

    失敗 (<エラー番号> <説明>)

    例)

    失敗 (10051 接続サーバに接続できません)

    インベントリを収集しました。

    パッチ適用

    成功 (<名称>, 終了コード(<n>))

    失敗 (<名称>,終了コード(<n>), <説明>)

    例1)

    成功 ([17-09] 4038806緊をWindows8.1_x64に適用, 終了コード(0))

    例2)

    失敗 ([17-09] 4038806緊をWindows8.1_x64に適用, 終了コード(-3), インストール中に致命的なエラーが発生しました)

    パッチを適用しました。

    パッチの終了コードの詳細は、“リファレンスマニュアル”を参照してください。

    Windowsの更新プログラムの適用

    成功

    失敗 (<エラー番号>)

    例)

    失敗 (10051)

    Windows Updateを実行しました。

    ソフトウェアダウンロード

    <名称> ver.<n> をダウンロードしました

    <名称> ver.<n> のダウンロードに失敗 (<エラーコード><説明>)

    <名称> ver.<n> を実行しました, 終了コード<m>

    例1)

    情報送信ツール ver.2 をダウンロードしました

    例2)

    情報送信ツール ver.2 のダウンロードに失敗 (10051 接続サーバに接続できません)

    例3)

    情報送信ツール ver.2 の実行に失敗しました (-13 権限偽装に失敗しました)

    例4)

    情報送信ツール ver.2 を実行しました, 終了コード 0

    ソフトウェアをダウンロードしました。

    自動再起動

    パッチ適用後に自動的に再起動が行われました

    パッチ適用後にユーザー操作により再起動が行われました

    パッチ適用後に再起動しました。

    この項目は、Systemwalker Desktop Patrolでパッチ適用を行い、再起動を選択した場合に表示されます。

    Windowsの通常の操作で再起動した場合は表示されません。

    アップデータ適用開始

    適用前(V15.1-SN2010) 適用後(V15.1-SN2035)

    アップデータの適用を開始しました。

    配信状況

    成功 (配信準備)

    失敗 (配信準備)

    成功 (配信後処理)

    失敗 (配信後処理)

    書き込み保護を変更しました。

    書き込み保護を元に戻しました。

    クイック実行形式の適用指示

    成功 (<名称>, 終了コード(<n>))

    失敗 (<名称>, 終了コード(<n>), <説明>)

    例1)

    成功 (10730.20254(V1803)をOffice365(C2R)半期に適用指示, 終了コード(0))

    例2)

    失敗 (10730.20254(V1803)をOffice365(C2R)半期に適用指示, 終了コード(-3), 適用指示に失敗しました)

    クイック実行形式更新プログラムの適用を指示しました。

    クイック実行形式のOfficeのセキュリティパッチは、Systemwalker Desktop Patrolの手動パッチ適用・自動パッチ適用のタイミングで適用指示されますが、適用はされません。

    セキュリティパッチの適用は、Officeの仕様で1日1回タスクスケジューラーによって実行されます。

    ポイント

    画面に表示されるファイルの格納先について(CTで実行した場合)

    • フォルダ:CTのインストールディレクトリ\FJSVsbtrsc\data\status

    • ファイル:ctstatus.txt (注)

      (注)ファイルはUTF-8形式で出力されます。

logget.exeログ採取ツール)コマンドから起動する

  1. logget.exe(ログ採取ツール)コマンドを実行すると、「Systemwalker Desktop Patrol ログ採取ツール」ダイアログボックスが表示されます。

    このダイアログボックスの「CTの現在の動作状況[表示する]」ボタンをクリックします。

    logget.exe(ログ採取ツール)コマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル”を参照してください。

  2. Webブラウザが起動し、CTの動作状況が表示されます。

    表示される画面および表示項目は、“logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドを実行する”と同じです。

3.2.13.2 CSでCTの動作状況をチェックする

CSでCTの動作状況をチェックする場合は、logcheckcs.exeコマンドを実行して行います。

logcheckcs.exe(CS上のCT動作状況チェック)コマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル”を参照してください。

  1. Administratorsグループに所属するユーザーで、Windowsにログオンします。

  2. 確認したいCTをコマンドのオプションに指定します。オプションの指定方法には以下の方法があります。

    • ユーザーID、PC名、接続サーバの文字列の一部を検索条件として指定する方法(部分一致)

    • ユーザーID、PC名、接続サーバを指定する方法(完全一致)

ユーザーID、PC名、接続サーバの文字列の一部を検索条件として指定する方法

  1. 次のコマンドを起動します。

    CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe <検索文字列>

    例えば、「yama」を含むCTを探す場合、次のコマンドを起動します。

    CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe yama

  2. 入力した検索文字列に一致するユーザーID、PC名、接続サーバのCTが一覧表示されます。

    検索した結果、対象のCTが1つしかない場合は、一覧を表示した後にWebブラウザが起動され、CTの動作状況が表示されます。

    No ユーザーID PC名 接続サーバ
    ---------------------------------------------------------------------
    1 YamadaTaro tokyo02 ds1.example.com
    2 YamamotoHanako tokyo03 ds1.example.com
    3 SatoJiro toyama01 ds2.example.com
    番号を入力してください(qで終了します):

  3. 確認したいCTの番号を入力すると、Webブラウザが起動され、CTの動作状況が表示されます。

    表示される画面および表示項目は、“logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドを実行する”に記載されている[画面で確認できる表示項目]の「内容表示」の「logcheckcs」欄に○と明記されている項目を参照してください。

ユーザーID、PC名、接続サーバを指定する方法

  1. 文字列検索でのCTの絞り込みが難しい場合や、ユーザーID、PC名、接続サーバを把握できている場合は、次のコマンドを使用してCTを指定します。

    CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe [-u ユーザーID] [-p PC名] [-s 接続サーバ]

    例1)ユーザーIDが「User」、PC名が「PC」、接続サーバが「ds.example.com」の場合、次のコマンドを起動します。

    CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe -u User -p PC -s ds.example.com

    例2)PC名と接続サーバを省略する場合、次のコマンドを起動します。

    CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe -u User

  2. 指定したオプションに一致するユーザーID、PC名、接続サーバのCTが一覧表示されます。

    検索した結果、対象のCTが1つしかない場合は、一覧を表示した後にWebブラウザが起動され、CTの動作状況が表示されます。

    No ユーザーID PC名 接続サーバ
    ----------------------------------------------------------------
    1 User PC1 ds.example.com
    2 User PC2 ds.example.com
    番号を入力してください(qで終了します):

  3. 確認したいCTの番号を入力すると、Webブラウザが起動され、CTの動作状況が表示されます。

    表示される画面および表示項目は、“logcheck.exe(CT動作状況チェック)コマンドを実行する”に記載されている[画面で確認できる表示項目]の「内容表示」の「logcheckcs」欄に○と明記されているものを参照してください。

注意

表示される情報について

表示される情報に関しては、CTをアンインストールした場合でも、CS上にCTアンインストール前の情報が保持されます。そのため、再度CTをインストールし、以前と同じユーザーID、 PC名、接続サーバを入力した場合、アンインストール前の情報がCS上で表示されます。

ポイント

稼働状況の表示に関して

  • 特に指定がない場合は最新の2日分の稼働状況を表示しますが、オプション「-a」を指定することで、CSに保持されている稼働状況をすべて表示することができます。

    CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe [-a] <検索文字列>

    CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin\logcheckcs.exe [-a] [-u ユーザーID] [-p PC名] [-s 接続サーバ]

  • CT稼働状況ログを収集していない環境では、“稼働状況”が表示されません。CTPolicy.exe(クライアント環境設定)コマンドを使用して、CT稼働状況ログの収集機能を有効/無効にすることができます。

画面に表示されるファイルの格納先について(CSで実行した場合)

  • フォルダ:CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\data\ctstatus

  • ファイル:<ユーザーID>+<PC名>+<接続サーバ>.txt (注)

    (注)ファイルはUTF-8形式で出力されます。