Linux環境において、Storage Cruiserマネージャーを起動/停止する方法を説明します。
運用管理サーバのSNMPトラップ監視デーモンの起動/停止手順は、管理対象装置のIPアドレスや装置の障害監視で利用するプロトコルで異なります。
管理対象装置のIPアドレス | 装置の障害監視で利用する | SNMPトラップ監視デーモンの起動/停止手順 | ||
---|---|---|---|---|
SNMPv1 | SNMPv2c | SNMPv3 | ||
IPv4アドレスだけ | 〇 | - | - | 「OS標準SNMPトラップ監視デーモンの場合」を参照してください。 |
以下のどちらか
| - | 〇 | - | 「ETERNUS SF SNMPトラップ監視デーモンの場合」を参照してください。 |
〇 | 〇 | - | ||
- | - | 〇 | ||
〇 | - | 〇 | ||
- | 〇 | 〇 | ||
〇 | 〇 | 〇 |
〇: 利用する、-: 利用しない
OS標準SNMPトラップ監視デーモンの場合
コマンドを実行するには、OSの管理者(root)権限が必要です。
起動方法
以下のコマンドを実行します。
Red Hat Enterprise Linux 8またはRed Hat Enterprise Linux 7環境の場合
# systemctl start snmptrapd.service
Red Hat Enterprise Linux 6環境の場合
# /etc/init.d/snmptrapd start
注意
ServerViewトラップ転送プログラムを使用している環境の場合は、snmptrapdデーモンとtrpsrvdデーモンを再起動してください。
停止方法
以下のコマンドを実行します。
Red Hat Enterprise Linux 8またはRed Hat Enterprise Linux 7環境の場合
# systemctl stop snmptrapd.service
Red Hat Enterprise Linux 6環境の場合
# /etc/init.d/snmptrapd stop
注意
snmptrapdを利用している他製品に影響するため、特別な事情がない場合は停止しないでください。
起動確認方法
Red Hat Enterprise Linux 8またはRed Hat Enterprise Linux 7環境の場合
以下のコマンドを実行して、サービスが起動しているか確認します。
# systemctl status snmptrapd.service
Red Hat Enterprise Linux 6環境の場合
以下のコマンドを実行して、プロセスが存在するか確認します。
# /bin/ps -ef | grep snmptrapd | grep -v grep
ETERNUS SF SNMPトラップ監視デーモンの場合
『導入ガイド』の以下の箇所で、ETERNUS SF SNMPトラップ監視デーモンを利用する設定を行っている場合、SNMPトラップ監視デーモンの起動/停止方法は以下のとおりです。
「Storage Cruiserマネージャーのセットアップ」の「SNMPトラップ設定(Linux環境の場合)」
コマンドを実行するには、OSの管理者(root)権限が必要です。
起動方法
以下のコマンドを実行します。
Red Hat Enterprise Linux 8またはRed Hat Enterprise Linux 7環境の場合
# systemctl start startsc-snmptrapd.service
Red Hat Enterprise Linux 6環境の場合
# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd start
停止方法
以下のコマンドを実行します。
Red Hat Enterprise Linux 8またはRed Hat Enterprise Linux 7環境の場合
# systemctl stop startsc-snmptrapd.service
Red Hat Enterprise Linux 6環境の場合
# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd stop
起動確認方法
Red Hat Enterprise Linux 8またはRed Hat Enterprise Linux 7環境の場合
以下のコマンドを実行して、サービスが起動しているか確認します。
# systemctl status startsc-snmptrapd.service
Red Hat Enterprise Linux 6環境の場合
以下のコマンドを実行して、プロセスが存在するか確認します。
# /bin/ps -ef | grep nwsnmp-trapd | grep -v grep
ETERNUS SF Managerデーモンを起動または停止する方法を説明します。
ポイント
『AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版)』の「デーモンの起動と停止」に記載されている、運用管理サーバでのデーモン起動/停止に関する作業を実施済みの場合は、本項に記載されている作業を実施不要です。
コマンドを実行するには、OSの管理者(root)権限が必要です。
起動方法
運用管理サーバをクラスタ運用していない場合
以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh
運用管理サーバをクラスタ運用している場合
ETERNUS SF Managerが属するクラスタアプリケーション(業務)を起動します。起動手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。
停止方法
運用管理サーバをクラスタ運用していない場合
以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
運用管理サーバをクラスタ運用している場合
ETERNUS SF Managerが属するクラスタアプリケーション(業務)を停止します。停止手順は、使用しているクラスタ製品のマニュアルを参照してください。
参考
『導入ガイド』の以下の箇所で、IPv6アドレス、SNMPv2c、またはSNMPv3の装置を監視するための設定を行っている場合、SNMPトラップ監視デーモンの起動・停止も同時に行われます。
「Storage Cruiserマネージャーのセットアップ」の「SNMPトラップ設定(Linux環境の場合)」
注意
ETERNUS SF Managerデーモンを停止すると、そのデーモンを共有しているほかのETERNUS SF製品も運用できなくなります。