対象装置の閾値設定情報を設定し、監視開始を指示します。
閾値設定情報は、各装置に複数設定できます。
閾値設定情報には、「閾値」、「最小閾値監視間隔」、「最小アラーム許容時間」、「アラーム許容レベル」、「下限値」があります。これら5つを組み合わせて設定することで、性能データに問題があるかを判断できます。
閾値設定情報 | 説明 |
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閾値 | 性能データに問題があるかを判断する値です。 |
最小閾値監視間隔 | 性能データに問題があるかを評価する間隔です。 |
最小アラーム許容時間 | 「最小閾値監視間隔」の間で、性能データが閾値を超過したと判断する累積時間を指定します。累積時間の考え方は、「アラーム許容レベル」に指定した値によって異なります。 |
アラーム許容レベル | "Total Time"または"Continuous Time"を指定します。
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下限値 | 「アラーム許容レベル」に"Total Time"を指定した場合に、下限値を設定できます。 |
設定の使用例は、「7.6 閾値監視の使用例」を参照してください。
閾値監視部は性能管理部とともに運用管理サーバのデーモンとして起動されるため、運用管理サーバ起動中は Webコンソールからのアクセスにかかわらず閾値監視を続けます。
注意
CM負荷(CPU使用)率では、ROE使用率を監視対象としていません。
「最小アラーム許容時間」は、監視間隔以上、かつ最小閾値監視間隔以下の範囲で指定可能です。また、「最小閾値監視間隔」は、「最小アラーム許容時間」以上、かつ1440分以下の範囲で指定可能です。このため、監視間隔が自動的に変更されるように監視ボリューム範囲に「すべて」を指定していた場合は、アラーム許容時間および閾値監視間隔も自動的に変更されます。ただし、アラーム許容時間が、最初に指定した「最小アラーム許容時間」より短くなることはありません。同様に、閾値監視間隔が「最小閾値監視間隔」より短くなることもありません。
新しく作成したボリュームに対して閾値を個別に設定するには、以下の手順を実施してください。
性能監視の設定内容を記録します。
記録する設定内容
- 監視間隔
性能監視を停止します。(性能監視を実施している場合)
詳細は、「7.2.8 性能管理停止指示」を参照してください。
手順1で記録した設定内容を基に、性能監視を開始します。
設定内容
- 監視ボリューム範囲(「すべて」を選択してください。)
- 監視間隔
詳細は、「7.2.2 性能管理指示」、「7.2.3 監視間隔設定」を参照してください。
RAIDグループの作成、サブプールの容量拡張、またはシン・プロビジョニングプールの容量拡張の操作によって新たに作成したRAIDグループに対して閾値監視を行うには、以下の手順を実施してください。
監視ボリューム範囲に「すべて」を指定して性能管理を開始している場合
閾値監視の設定内容を記録します。
閾値監視を停止します。
手順1で記録した設定内容を基に、閾値監視を開始します。
監視ボリューム範囲に「部分」を指定して性能管理を開始している場合
性能管理機能の構成情報の更新を実施します。詳細は、「7.2.9 構成情報の更新」を参照ください。