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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.8 運用ガイド
FUJITSU Storage

7.2.3 監視間隔設定

ETERNUS ディスクアレイ、ファイバーチャネルスイッチの共通設定として、性能情報を確保する間隔を入力します。指定できる間隔は、5秒、10秒、30秒、60秒、300秒、または 600秒です。ただし、装置および性能情報を確保する LogicalVolume 数によって、指定できる間隔は異なります。詳細は、以下の表を参照してください。

監視ボリューム範囲に「すべて」を指定した場合、本製品は、監視ボリューム数に応じて、監視間隔を自動的に変更します。
監視ボリュームの増加により、指定した監視間隔で監視ができなくなった場合は、自動的に監視間隔を長くします。その後、監視ボリュームの減少により、長くした監視間隔を短くできる場合は、自動的に監視間隔を短くします。ただし、監視間隔が、最初に指定した最小監視間隔より短くなることはありません。

監視条件

指定できる間隔

装置機種

性能情報を確保する
LogicalVolume数

5秒

10秒

30秒

60秒

300秒

600秒

ETERNUS DX60 S5/S4/S3
ETERNUS DX100 S5/S4/S3
ETERNUS DX200 S5/S4/S3
ETERNUS AF150 S3
ETERNUS AF250 S3/S2
ETERNUS AF250
ETERNUS DX200F

1472以下

×

×

1473~3200

×

×

×

3201以上

×

×

×

×

ETERNUS DX500 S5/S4/S3
ETERNUS DX600 S5/S4/S3
ETERNUS AF650 S3/S2
ETERNUS AF650

1024以下

×

×

1025~2752

×

×

×

2753~11072

×

×

×

×

11073以上

×

×

×

×

×

ETERNUS DX900 S5
ETERNUS DX8000 S4/S3 series

3200以下

×

×

3201~12416

×

×

×

12417以上

×

×

×

×

ETERNUS DX60 S2

128以下

×

129~2048

×

×

×

2049以上

×

×

×

×

ETERNUS DX80 S2
ETERNUS DX90 S2

制限なし

×

×

×

ETERNUS DX400 S2 series
ETERNUS DX8100 S2

1024以下

×

×

1025以上

×

×

×

ETERNUS DX8700 S2

1024以下

×

×

×

1025~8192

×

×

×

×

8193~16384

×

×

×

×

×

Brocade series

-

×

×

ポイント

LANトラフィックの状況またはサブネット越え(性能監視対象装置と運用管理サーバ間がゲートウェイをまたぐ)などの状況では、設定した監視間隔内で性能情報を取得できない場合があります。性能情報の取得状況に応じて、監視間隔を設定してください。

注意

  • 以下のファイバーチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレードの場合、FC転送量に応じて監視間隔を設定してください。設定が正しくない場合、装置から正しい性能値を取得できない可能性があります。

    装置機種

    監視間隔

    転送量

    Brocade ファイバーチャネルスイッチ (FCポートの最大転送速度が16Gbps以上のスイッチを除く)

    PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード

    5秒

    1~25Gbps

    10秒

    1~12Gbps

    30秒

    1~4Gbps

    60秒

    1~2Gbps

  • 稼働Disk数・消費電力・温度の性能情報は、性能監視間隔設定が60秒未満の場合、性能情報を確保する間隔が60秒となります。

  • SNMPv3プロトコルで管理しているBrocade seriesに対して性能管理を実施する場合は、管理対象装置の台数に応じて、性能管理を実施するBrocade seriesの監視間隔を変更する必要があります。
    以下の式で算出した値より大きい値を、監視間隔に設定してください。
    算出値が60以上の場合、監視間隔には60秒を設定してください。

    算出値 = a + b × 2

    a: SNMPv3プロトコルで管理するディスクアレイ、オールフラッシュアレイ、およびBrocade seriesの総台数
    b: SNMPv3プロトコルで管理するBrocade seriesのうち、性能管理を実施する台数

    以下の例では算出値が7となるため、監視間隔には、10秒、30秒、または60秒を設定してください。

    • SNMPv3プロトコルで管理するディスクアレイ、オールフラッシュアレイ、およびBrocade seriesの総台数が3台

    • SNMPv3プロトコルで管理するBrocade seriesのうち、性能管理を実施する台数が2台

    算出値 = 3 + 2 × 2

性能管理部は運用管理サーバのデーモンとして起動されるため、運用管理サーバ起動中はWebコンソールの起動なしに性能情報を確保し続けます。

ETERNUS ディスクアレイに対しては、装置の論理構成を認識し性能情報確保を開始します。したがって、選択されたETERNUS ディスクアレイに対して初めての性能情報確保開始時は、実際の性能情報確保まで論理構成確保時間(数十秒から数分)が掛かります。

性能監視状態、意味、および対処方法は、以下のとおりです。

性能監視状態

意味

対処

Monitoring

性能監視が正常に動作していることを示します。

対処は不要です。

Recovering

性能監視がリカバリー状態であることを示します。

運用管理サーバから装置に通信できていない状態です。ネットワークや装置の状態を確認してください。

ETERNUS Web GUIでログイン状態にある場合は、ログオフしてください。

Error

性能監視がエラー状態であることを示します。

性能情報ファイルの書込みに失敗している可能性があります。ファイルの書込み権、ファイルシステムの容量を確認したあと、以下の手順を実施してください。性能情報ファイルの格納場所は、「7.2.10 性能データ格納場所」を参照してください。

  1. 性能監視の設定内容を記録

    《記録する設定内容》

    • 性能情報を取得する間隔(秒)

    • 性能監視対象(ETERNUS ディスクアレイの場合だけ。最小 LUN_V、最大 LUN_V)

  2. 性能監視を停止

    7.2.8 性能管理停止指示」を参照してください。

  3. 手順1で記録した設定内容を基に、性能監視を開始

    7.2.2 性能管理指示」および「7.2.3 監視間隔設定」を参照してください。

上記手順を実施しても性能監視のエラー状態が解決されない場合、内部エラーが発生している可能性があります。当社技術員に連絡してください。