ETERNUS ディスクアレイ、ファイバーチャネルスイッチの共通設定として、性能情報を確保する間隔を入力します。指定できる間隔は、5秒、10秒、30秒、60秒、300秒、または 600秒です。ただし、装置および性能情報を確保する LogicalVolume 数によって、指定できる間隔は異なります。詳細は、以下の表を参照してください。
監視ボリューム範囲に「すべて」を指定した場合、本製品は、監視ボリューム数に応じて、監視間隔を自動的に変更します。
監視ボリュームの増加により、指定した監視間隔で監視ができなくなった場合は、自動的に監視間隔を長くします。その後、監視ボリュームの減少により、長くした監視間隔を短くできる場合は、自動的に監視間隔を短くします。ただし、監視間隔が、最初に指定した最小監視間隔より短くなることはありません。
監視条件 | 指定できる間隔 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
装置機種 | 性能情報を確保する | 5秒 | 10秒 | 30秒 | 60秒 | 300秒 | 600秒 |
ETERNUS DX60 S5/S4/S3 | 1472以下 | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
1473~3200 | × | × | × | ○ | ○ | ○ | |
3201以上 | × | × | × | × | ○ | ○ | |
ETERNUS DX500 S5/S4/S3 | 1024以下 | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
1025~2752 | × | × | × | ○ | ○ | ○ | |
2753~11072 | × | × | × | × | ○ | ○ | |
11073以上 | × | × | × | × | × | ○ | |
ETERNUS DX900 S5 | 3200以下 | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
3201~12416 | × | × | × | ○ | ○ | ○ | |
12417以上 | × | × | × | × | ○ | ○ | |
ETERNUS DX60 S2 | 128以下 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
129~2048 | × | × | ○ | ○ | ○ | × | |
2049以上 | × | × | × | ○ | ○ | × | |
ETERNUS DX80 S2 | 制限なし | × | × | ○ | ○ | ○ | × |
ETERNUS DX400 S2 series | 1024以下 | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
1025以上 | × | × | × | ○ | ○ | ○ | |
ETERNUS DX8700 S2 | 1024以下 | × | × | × | ○ | ○ | ○ |
1025~8192 | × | × | × | × | ○ | ○ | |
8193~16384 | × | × | × | × | × | ○ | |
Brocade series | - | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
ポイント
LANトラフィックの状況またはサブネット越え(性能監視対象装置と運用管理サーバ間がゲートウェイをまたぐ)などの状況では、設定した監視間隔内で性能情報を取得できない場合があります。性能情報の取得状況に応じて、監視間隔を設定してください。
注意
以下のファイバーチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレードの場合、FC転送量に応じて監視間隔を設定してください。設定が正しくない場合、装置から正しい性能値を取得できない可能性があります。
装置機種 | 監視間隔 | 転送量 |
---|---|---|
Brocade ファイバーチャネルスイッチ (FCポートの最大転送速度が16Gbps以上のスイッチを除く) PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード | 5秒 | 1~25Gbps |
10秒 | 1~12Gbps | |
30秒 | 1~4Gbps | |
60秒 | 1~2Gbps |
稼働Disk数・消費電力・温度の性能情報は、性能監視間隔設定が60秒未満の場合、性能情報を確保する間隔が60秒となります。
SNMPv3プロトコルで管理しているBrocade seriesに対して性能管理を実施する場合は、管理対象装置の台数に応じて、性能管理を実施するBrocade seriesの監視間隔を変更する必要があります。
以下の式で算出した値より大きい値を、監視間隔に設定してください。
算出値が60以上の場合、監視間隔には60秒を設定してください。
算出値 = a + b × 2
a: SNMPv3プロトコルで管理するディスクアレイ、オールフラッシュアレイ、およびBrocade seriesの総台数
b: SNMPv3プロトコルで管理するBrocade seriesのうち、性能管理を実施する台数
以下の例では算出値が7となるため、監視間隔には、10秒、30秒、または60秒を設定してください。
SNMPv3プロトコルで管理するディスクアレイ、オールフラッシュアレイ、およびBrocade seriesの総台数が3台
SNMPv3プロトコルで管理するBrocade seriesのうち、性能管理を実施する台数が2台
算出値 = 3 + 2 × 2
性能管理部は運用管理サーバのデーモンとして起動されるため、運用管理サーバ起動中はWebコンソールの起動なしに性能情報を確保し続けます。
ETERNUS ディスクアレイに対しては、装置の論理構成を認識し性能情報確保を開始します。したがって、選択されたETERNUS ディスクアレイに対して初めての性能情報確保開始時は、実際の性能情報確保まで論理構成確保時間(数十秒から数分)が掛かります。
性能監視状態、意味、および対処方法は、以下のとおりです。
性能監視状態 | 意味 | 対処 |
---|---|---|
Monitoring | 性能監視が正常に動作していることを示します。 | 対処は不要です。 |
Recovering | 性能監視がリカバリー状態であることを示します。 | 運用管理サーバから装置に通信できていない状態です。ネットワークや装置の状態を確認してください。 ETERNUS Web GUIでログイン状態にある場合は、ログオフしてください。 |
Error | 性能監視がエラー状態であることを示します。 | 性能情報ファイルの書込みに失敗している可能性があります。ファイルの書込み権、ファイルシステムの容量を確認したあと、以下の手順を実施してください。性能情報ファイルの格納場所は、「7.2.10 性能データ格納場所」を参照してください。
上記手順を実施しても性能監視のエラー状態が解決されない場合、内部エラーが発生している可能性があります。当社技術員に連絡してください。 |