本製品では、管理対象装置の部品ステータスを監視できます。
本製品が装置から装置の部品ステータスを取得する方式は、装置によって異なります。以下の装置は、本製品が装置の部品ステータスを自動で取得できます。
装置の部品ステータスの自動取得をサポートしている装置 | 対応ファームウェア版数 |
---|---|
ETERNUS DX S5/S4 series | 全版数 |
ETERNUS DX S3 series | V10L60以降 |
ETERNUS AF オールフラッシュアレイ | 全版数 |
上記以外の装置は、装置の部品ステータスを手動で取得する必要があります。装置の部品ステータスを手動で取得するには、Webコンソールで[設定の再読み込み]を実施してください。
装置の部品ステータスを自動取得するための設定
「表2.1 装置の部品ステータスの自動取得をサポートしている装置」の装置から装置の部品ステータスを自動で取得するには、以下のどれかの設定を実施してください。
装置登録時に設定する
SNMPv1を使用する場合は、SNMPトラップ設定を有効にしてください。
SNMPv3を使用する場合は、装置において、手動で、SNMPトラップ送信アドレスに運用管理サーバのIPアドレスを設定してください。
装置登録後に設定する
SNMPv1を使用する場合は、イベント通知先設定機能で、SNMPトラップ設定を有効にしてください。
SNMPv3を使用する場合は、装置において、手動で、SNMPトラップ送信アドレスに運用管理サーバのIPアドレスを設定してください。
ポイント
上記の設定を実施すると、装置のSNMPトラップのイベント通知が自動でOFFからONに変更されます。自動で変更されるSNMPトラップのイベント通知の項目は、以下のとおりです。
リモートパス異常 (データ転送なし)
部品復旧通知
装置温度復旧通知
FC CAポートのリンク状態遷移
iSCSI CAポートのリンク状態遷移
リモートパス復旧
装置において、初期設定値がONの項目のうち、OFFに変更されていた項目
装置を本製品から削除した場合、SNMPトラップのイベント通知は装置の初期設定値に戻ります。
ただし、本製品によってSNMPトラップのイベント通知が自動で変更されたあと、装置でSNMPトラップのイベント通知を変更していた場合は、装置を本製品から削除しても、SNMPトラップのイベント通知は装置の初期設置値に戻りません。装置のSNMPトラップのイベント通知設定内容に問題がないことを確認してください。
装置の部品ステータスを自動取得する契機
本製品は、以下の場合に装置の部品ステータスを自動で取得します。
装置の部品故障および復旧時の、SNMPトラップを受信した場合
装置ポーリングによって、装置ステータスの変化を検知した場合
ポートのリンク状態が遷移した場合
FCポートおよびiSCSIポートのリンク状態は、SNMPトラップを受信したときに更新
SASポートおよびFCoEポートのリンク状態は、10分間隔で更新
ネットワーク異常やETERNUS SF Manager停止中など、SNMPトラップの受信や装置ポーリングが不可能な状態で装置の部品ステータスが変更された場合は、Webコンソールに表示される部品ステータスが更新されないときがあります。そのときは、部品ステータスが変更された装置に対して、Webコンソールで[設定の再読み込み]を実施し、最新の情報に更新してください。
ストレージ自動階層制御に関する情報を最新の状態に更新する場合は、ストレージ自動階層制御の状態更新を実施してください。状態更新の方法は、『Webコンソール説明書』の「ストレージ自動階層制御に関する情報の最新化」を参照してください。