NETSTAGE/FIC セション振分けオプションの通信環境定義と、富士通メインフレームの定義およびサーバ負荷分散装置におけるIPアドレスの設定との関係について説明します。
富士通メインフレームおよびサーバ負荷分散装置の定義との関係を図4.5に示します。
図4.5 富士通メインフレームおよびサーバ負荷分散装置の定義との関係
NETSTAGE/FICの相手ホストシステム定義(dhost定義文)では、サーバ負荷分散装置の仮想IPアドレスを定義します。(1)
VTAM-GのAPPLノードセットのAPPL定義文で定義した富士通メインフレーム上の応用プログラムは、NETSTAGE/FICではenrsc定義文で定義します。NETSTAGE/FIC経由で接続する端末が認識する応用プログラム名は、NETSTAGE/FICで定義した相手通信資源名(enrsc定義文のnameオペランド)です。
振分け先の富士通メインフレーム上の応用プログラムが同じ名前であるとき、NETSTAGE/FICの相手通信資源定義(enrsc定義文)のgblnameオペランドには、富士通メインフレーム上の応用プログラムの名前を指定します。
振分け先の富士通メインフレーム上の応用プログラムが異なる名前であるとき、NETSTAGE/FICの相手通信資源定義(enrsc定義文)のgblnameオペランドには、富士通メインフレーム上の応用プログラムのACB名(ACBNAMEオペランド)を指定します。(2)
振分け先の富士通メインフレーム上の応用プログラムから発呼接続を行う場合およびTSSとの通信を行う場合、富士通メインフレーム上の応用プログラムのGPNAMEオペランドで、NETSTAGE/FICの相手通信資源名(enrsc定義文のnameオペランド)を指定します。(3)
VTAM-G TISPのHSTRSCノードセットのHOST定義文で、NETSTAGE/FICのIPアドレス(shost定義文)を定義します。(4)
VTAM-G TISPのENRSCノードセットのENRSC定義文で、NETSTAGE/FICの自通信資源定義(vlu定義文)を定義します。富士通メインフレーム上の応用プログラムでは、端末の名前はVTAM-GのENRSC定義文のグローバル名で認識します。応用プログラムが認識するVTAM-GのENRSC定義文の名前にNETSTAGE/FICの自通信資源名(vlu定義文のnameオペランド)と異なる名前を指定する場合は、VTAM-GのENRSC定義文のGBLNAMEオペランドでNETSTAGE/FICの自通信資源名を指定します。(5)
AIMプロシジャ振分けを行う場合、AIMのADLコマンドであるPROCEDUREコマンドで指定したプロシジャ名を、NETSTAGE/FICのAIMプロシジャ資源(apcrsc定義文)で指定します。(6)