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NETSTAGE/FIC V1.0 説明書
FUJITSU Software

C.2 セマフォ

TN通信機能はセマフォを使用します。Linuxのシステムパラメタがデフォルト値では資源不足となりますので、システムパラメタは必ず変更してください。本節では、TN通信機能を使用するために必要な設定値を説明します。

TN通信機能が使用するセマフォをC.2に示します。なお、セマフォとは、System V セマフォのことをいいます。

表C.2 システムのセマフォ

No.

パラメタ

内容

1

kernel.sem
semmsl

IPCセマフォIDごとの最大IPCセマフォ数

2

kernel.sem
semmns

システム全体のIPCセマフォ数

3

kernel.sem
semop

IPCセマフォコールごとの最大演算子数

4

kernel.sem
semmni

システム全体のIPCセマフォID数

kernel.sem(semmsl)

以下の値のうちの最も大きい値が、現在の設定値より大きい場合、その最も大きい値を設定してください。

複数のFIC識別子を使用する場合、計算値が最も大きいFIC識別子のものを使用します。

kernel.sem(semmns)

以下の式により求めた値を加算してください。

Σ[100(固定値) + procgr + host + rhost + tninf + vlugr]

ΣはFIC識別子ごとの総和を示します。

kernel.sem(semop)

デフォルト値から変更する必要はありません。

kernel.sem(semmni)

以下の式により求めた値を加算してください。

60×FIC識別子数 + Σ(procgr定義文数)

ΣはFIC識別子ごとの総和を示します。