TN通信機能は共有メモリを使用します。Linuxのシステムパラメタがデフォルト値では資源不足となる可能性がありますので、その場合はシステムパラメタを変更してください。本節では、TN通信機能を使用するために必要な設定値を説明します。
TN通信機能が使用する共有メモリを表C.1に示します。なお、共有メモリとは、System V 共有メモリのことをいいます。
No. | パラメタ | 内容 |
---|---|---|
1 | kernel.shmmax | 共有メモリセグメントの最大サイズ |
2 | kernel.shmall | システム上で同時に使用可能な共有メモリの合計サイズ |
3 | kernel.shmmni | 共有メモリセグメントの最大個数 |
kernel.shmmax
以下の値が現在の設定値より大きい場合に、以下の値を設定してください。
10800×(procgr定義文数2) + 5124200×procgr定義文数 + 12600×sys定義文のmaxrhostオペランド指定値 + 36935000
複数のFIC識別子を使用する場合、最も大きい値を使用します。
kernel.shmall
NETSTAGE/FICを使用する場合、FIC識別子の数に関係なく、以下の値をシステム固定値として加算してください。
134217728 ÷ 4096 (システム固定値)
以下の式により求められる値を使用するFIC識別子ごとに加算してください。
{ 34800×(procgr定義文数2) + 5936000×procgr定義文数
+ 12900×sys定義文のmaxrhostオペランド指定値 + 300×sys定義文のmaxhostオペランド指定値
+ 150×sys定義文のmaxvlugrオペランド指定値 + 110×sys定義文のmaxtninfオペランド指定値
+ 37824000
} ÷ 4096
kernel.shmmni
以下の式により求められた値を加算してください。
Σ(procgr定義文数×3 + 50)
ΣはFIC識別子ごとの総和を示します。