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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

13.2.15 セションリカバリについて

J2EE機能の「セションリカバリ」と、Java EE 7機能の「セッションリカバリ」の移行時のポイントを説明します。

ユーザアプリケーションの設定

セションリカバリを使用したユーザアプリケーションを移行する場合、以下の違いがあります。

J2EE定義名

J2EE定義方法

Java EE 7定義名

Java EE 7定義方法

説明

Webアプリケーション内のセッションを管理するセッションマネージャの定義

Interstage Web application deployment descriptor (glassfish-web.xml)ファイルのsession-manager タグのpersistence-type属性

Java EE 7でセッションリカバリ機能を使用する場合は、persistence-type属性にisjee-srcを指定する必要があります。

Webアプリケーションの可用性を有効にする

Web application deployment descriptor(web.xml)のdistributableタグ

Java EE 7でセッションリカバリ機能を使用する場合はdistributableタグを指定する必要があります。

Webアプリケーションの移行時のポイントについては、「13.2.8 Webアプリケーションについて」を参照してください。

機能の違い

J2EE機能とJava EE 7機能で以下の違いがあります。

■クラスタサービス機能

J2EE定義名

J2EE定義方法

Java EE 7定義名

Java EE 7定義方法

説明

永続化ファイルの保存先(共用ディスクに指定)

Session Registry Server環境定義ファイル(web.xml)

定義名:

<web-app><context-param><param-name>の値

serialize.file.path

定義値:

<web-app><context-param><param-value>の値

Java EE 7では、セッションリカバリはクラスタサービス機能に対応しません。

上記の機能以外については、大きな違いはありません。以下に比較表を記載します。

■Session Registry Serverの設定

J2EE機能

Java EE 7機能

Session Registry Server用のワークユニットの作成

Session Registry Server用のIJServerクラスタの作成

Session Registry Serverの配備

Session Registry Serverの配備

Session Registry Server環境定義ファイルの設定

保存するセション数の制限

Session Registry Serverの環境設定

保存するセッション数の制限

期限切れセションの監視間隔

期限切れセッションの監視間隔

セションの永続化

セッションの永続化

セションの永続化ファイルの保存先

セッションの永続化ファイルの保存先

セションを永続化する間隔

セッションを永続化する間隔

最新セション取得待ち時間

最新セッション取得待ち時間

アクセスログを出力する

■Session Registry Clientの設定

J2EE機能

Java EE 7機能

制御用ポート

制御用HTTPリスナーのポート番号

アクセス許可IPアドレス

制御用仮想サーバーが要求を受け付けるクライアントのアドレス

セションリカバリ

セションのバックアップ先Session Registry Serverのアドレス

セッションのバックアップ先Session Registry Serverのアドレス

セションのバックアップ先Session Registry Serverのポート

セッションのバックアップ先Session Registry Serverのポート

バックアップの契機

バックアップの契機

バックアップの間隔

バックアップの間隔

Session Registry Serverからの応答待ち時間

Session Registry Serverからの応答待ち時間

セションを使用しないURLの末尾

セッションを使用しないURLの末尾

アクセスログを出力する

「Session Registry Serverの設定」と「Session Registry Clientの設定」の比較表の詳細については、「13.3 定義項目の移行」 - 「13.3.23 セションリカバリ」を参照してください。